◇巨人には制裁金1000万円
プロ野球・巨人の3選手が野球賭博に関与していた問題で、日本野球機構(NPB)の調査委員会(委員長=大鶴基成弁護士)は10日、賭博を行った福田聡志投手(32)、笠原将生投手(24)、松本竜也投手(22)の3選手を無期の失格とし、巨人に対しても制裁金1000万円を科す処分案を記した調査結果報告書を、熊崎勝彦コミッショナーに提出した。
熊崎コミッショナーはこの報告を受けて、3選手への処分を下す。巨人はすでに3選手を契約解除する方針を決めている。
報告書によると、3選手による敗退行為(八百長)も行われた形跡は認められなかった。3選手以外の巨人選手については野球賭博への関与は認められなかった。また、他球団の選手についても、各球団による調査で該当者の報告はなかった。
3選手に無期失格の処分案を示した理由については、野球協約などで禁止されていることを知りながら野球賭博を行っており、「多くの野球ファンを裏切り、プロ野球界にぬぐいがたい汚点を与えた責任は極めて大きい」とした。巨人に対しては管理監督上の責任の重さを指摘した。
福田投手は5~9月、笠原投手は昨年4月から今年8月にかけて、大学院生の知人男性らとともにプロ野球や高校野球などの試合を対象に賭けをした。笠原投手は昨年4月から今年9月にかけて飲食店経営の知人男性ともプロ野球や高校野球の勝敗を賭けた。松本投手は笠原投手の仲介で飲食店経営男性と知り合い、昨年6~10月にプロ野球十数試合について賭博を行った。
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