テレサ・テン生誕61周年で記念コンサート/台湾・雲林
1月29日で台湾の歌手、テレサ・テンの生誕61周年を迎えたことから、同夜、彼女の生まれ故郷の雲林県・褒忠で記念チャリティーコンサートの「小村之戀」(小さな村の恋)が催され、招かれた歌手らによってテレサの名曲が披露された。イベントでは老齢者や生活困窮家庭に対して米など慈善物資の支給も行われた。
テレサ・テン(トウ麗君)は台湾以外に1970〜80年代には日本など海外でも活躍。その甘い歌声は当時の台湾と政治的に厳しく対立していた中国大陸でも民間で人気を博し、「十億の喝采」を浴びた歌手と称えられている。その後1995年5月、タイのチェンマイで喘息発作のため42歳の若さで急死した。アジア各国で絶大な人気を誇り、「アジアの歌姫」と呼ばれた彼女の歌の数々は今の台湾の若手歌手にも歌い継がれている。(トウ=登におおざと)
テレサの父親、トウ枢さんは1949年の国民政府の移転にともない中国大陸から台湾に渡ってきた河北出身の軍人。所属部隊が雲林県に移動した時に娘のテレサが生まれた。トウさん一家の当時の借家は伝統建築・三合院の中にあり、テレサが幼い頃を過ごしたこの住まいは2010年、雲林県によって歴史建造物に認定されている。
昨夜の記念コンサートではテレサの1番上の兄の長安さん、3番目の兄の長富さんも招待され、ファンらは幸福を祈念するカードを書き今は亡きテレサを共にしのんだ。
東京と九州で台北国立故宮博物院展が開催
中国歴代王朝の名品が出陳される特別展、台北・故宮博物院の「神品至宝」展(毎日新聞社など主催)の報道発表会が29日、東京・上野の東京国立博物館で開かれ、同展の担当者やサポーターに就任した歌手の一青窈(ひとと・よう)さんが見どころを語った。
特別展は、博物院から門外不出だった「翠玉白菜(すいぎょくはくさい)」(清時代、東博のみ6月24日〜7月7日展示)「肉形石(にくがたいし)」(清時代、九博のみ10月7〜20日展示)を含む231点により、悠久の中国文化の核心に迫る。
発表会には、銭谷真美・東京国立博物館長、三輪嘉六・九州国立博物館長が出席。東京国立博物館の富田淳・列品管理課長が、目玉となる「散氏盤(さんしばん)」(西周時代)や「青磁輪花碗(せいじりんかわん)」(北宋時代)などを紹介し、「担当者がよりすぐった、普段は見られない名品の数々を堪能していただけます」と同展の意義を強調した。さらに、故宮の馮明珠(ふう・めいじゅ)院長のメッセージビデオが流された。
一青さんは年に2回以上は故宮を訪れるといい「(父親が台湾人で)縁のあるお仕事をいただき光栄です。一生懸命サポートします」と抱負を語った。
特別展は、東京国立博物館(6月24日〜9月15日)と九州国立博物館(10月7日〜11月30日)で開かれる。問い合わせはハローダイヤル=東京展(03・5777・8600)▽九州展(050・5542・8600)
新北市天灯祭り、2/3に登場
新北市平渓区の天灯フェスティバルの元宵節に飛ばされるメインオブジェのデザインが28日に明らかになった。それは1月6日より一般公開された、台北市立動物園のジャイアントパンダの赤ちゃん「圓仔(インヤー)」をデザインしたもの。
新北市観光旅遊局によると、今年の平渓天灯フェスティバルは、「一生に一度、幸福を空に飛ばそう」がテーマで、三回にわたって行われる。一回目は旧暦1月4日に当たる2月3日。この日は金運を司る神様を迎える日で、イベントのテーマは「希望は100%かない、金運が上昇」。より多くの参観者を集めようと、観光旅遊局では当日、台湾の十大財神廟(金運を司る神様を祀る廟)の一つに数えられる、新北市石碇五路財神廟で加持祈祷を受け、持っていると、金運に恵まれるといわれる「発財金」8888人分を配る予定。
天灯フェスティバルの第二弾は2月8日に行われる。「希望の光をともし、世界を感動させよう」をテーマに、インターネットを通じて集められた世界各地からの祝福の文字を天灯に書き、それを空に飛ばす。
そして第三弾は旧暦1月15日の元宵節に当たる2月14日に行われる。新北市は今年、特に台北市政府とタイアップして、ジャイアントパンダの赤ちゃんの「圓仔(インヤー)」をかたどった大型の天灯を制作した。また、昨年の年末に新北市の市民広場に設置されたクリスマスツリーも平渓の天灯フェスティバルに合わせて、ジャイアントパンダの動画が映し出されるパンダツリーに変身。たいへん可愛く、ほのぼのとした幸福感をかもし出す。
ソチ五輪台湾代表が結団式
ソチオリンピックに派遣される中華民国台湾の代表選手の結団式が28日、教育部体育署で行われ、教育部の何卓飛・部長が、代表団に団旗を手渡した。何・教育部長は、「台湾は亜熱帯に属し、冬のスポーツの発展には難しさがあるが、台湾の選手たちはトレーニング上の様々な困難を乗り越え、成績を向上させてきた。過去、2大会では、中華民国台湾からは一人の選手しか出場しなかったが、今回のソチ大会には3人の選手が参加する。これは非常に得難い事だ。好成績を期待したい」と話した。
2月7日から23日まで、ロシアのソチで開催される、第22回冬季オリンピックに中華民国台湾からは、3競技5種目に3人の男子選手が出場する。宋青陽・選手がスピードスケートの男子500及び1000メートルに、呂明龍・選手がショートトラックの男子500及び1000メートルに、そして、連徳安・選手がリュージュ男子1人乗りに出場する。
米国防総省、「台湾に防衛目的での武器供与を継続」
米国防総省のランプキン次官代行は28日、下院軍事委員会の公聴会で同省が「台湾関係法」の規定に基づき、台湾に対して防衛目的の装備を供与するとの認識を示した。
同次官代行はアジア重視のリバランス(再均衡)政策は米国と同盟諸国との固い絆を反映したものだと述べ、日本、韓国、豪州、タイ、フィリピンとの関係について説明した。この際、米台関係にも言及し、国防総省は引き続き、「1つの中国」政策、米国・中国大陸間で過去に交わされた「3つのコミュニケ」、および、「台湾関係法」の規定に則り、台湾に対して防衛目的の装備を供与すると述べた。
また、米国・中国大陸の協力によってアジア・太平洋地域の平和と安定が確保される範囲で、引き続き中国大陸との交流を進めることが米国のアジア戦略の要であり、実際に軍事医療、海賊の取り締まり、人道救助、災害救援の各方面で双方の協力に進展がみられると指摘した。
一方、ケンダル国防次官(調達・技術担当)は長期的で全面的な軍近代化による人民解放軍の「接近阻止・領域拒否」(A2AD)戦略遂行能力の向上をめぐって懸念を示し、総額で米国に遠く及ばないとはいえ、大陸の軍事費が毎年10%程度と2ケタの急成長を続けているのに対して米国国防費は削減されていると強調した。
IC基板の景碩、13年利益は6年来最高[IT]
ICパッケージ基板大手の景碩科技(キンサス)の昨年の純利益は、前年比15.2%増の32億2,400万台湾元(約109億円)で市場予測の30億元を上回り、6年来で最高となった。28日付経済日報などが伝えた。
モバイル機器の好調な販売が続く中、米クアルコムや聯発科技(メディアテック)など携帯電話用半導体大手向けのフリップチップサイズパッケージ(FCCSP)基板の供給が増えた。昨年の売上高は4.9%増の231億300万元で、過去最高を更新。証券筋はモバイル機器の販売好調が続く中、景碩の売上高は今年も過去最高を更新すると予測している。