故宮日本特別展、日本政府が文物の安全を保証
日本政府が国立故宮博物院の展示品の日本における展示期間中の安全を保証する。国立故宮博物院の収蔵品を展示する、「神品至宝特別展」は、6月24日から日本の東京国立博物館で、10月7日からは九州国立博物館で開催される。
東京国立博物館の銭谷真美館長と九州国立博物館の三輪嘉六館長は29日、東京国立博物館で合同記者会見を行った。銭谷館長は挨拶の中で、中華文化を愛する人たちにとって夢だった展覧会が行えると喜ぶとともに、2016年には東京国立博物館と九州国立博物館の最高の文物を、国立故宮博物院南部分院で展示することになっていることは、台湾と日本の友情のいっそうの深まりを象徴していると話した。
また、展示品の日本における安全問題について、東京国立博物館の担当者は、安全は保証するとしたうえで、保険金額は文物によって異なり、公表できないが、日本の国が保証するに等しいと強調した。なお、この特別展のサポーターを務めるのは台湾の血をひく人気女性歌手の一青窈さん。
台南市、新たな高校歴史指導要綱を拒否
台湾南部・台南市の頼清徳・市長が、教育部が改訂した、高校の歴史教科書指導要綱を拒否し、従来のものを使用するよう、台南市の四つの高校に通達している。この改訂では、「日本統治時代」を「日本植民統治」としたり、従軍慰安婦問題について、「強制的」という言葉を加えたりしている。また、「中国」を「中国大陸」と言い直した。鄭成功氏による統治も「鄭氏時代」から「明朝の鄭氏による統治」に、「清の時代の統治」を「清の朝廷による統治」と改めている。
これに対し、最大野党民進党は、歴史から台湾を取り除こうとする動きだとして強く反発している。29日に開かれた民進党の中央常務委員会では、民進党籍の頼清徳・台南市長が、教育部の審査をクリアした教科書は6年間使える。現行の指導要綱は2011年に改訂され、2012年から使用されたものであるため、期限になる前、それを改訂するのが不適切だとして、今回の指導要綱の改訂に疑問を投げかけるとともに、台南市政府管轄下の高校4校に対し、新たな指導要綱を使用しないよう指示すると宣言した。
日本統治時代へタイムトラベル! 台湾お正月映画「大稲テイ」上映
「大稲テイ」でソニア・スイ(隋棠) (左)と共演するジューグーリャン(豬哥亮) (右)
(台北 31日 中央社)今年の旧正月映画「大稲テイ(=土へんに呈)」が台湾で30日公開された。監督は夜市を舞台にした台湾語映画で1億4000万元の興行収入を記録した「鶏排英雄」の葉天倫。今回の「大稲テイ」も撮影に4年と2億元を投入した力作だ。(1台湾元=3.38円)
大稲テイは現在の台北市街北西部で、昔は万華を引き継いで台北で最も繁栄した地域。今でも買い物客でにぎわう迪化街一帯は日本統治時代のレトロな街並みが残っており、観光スポットとしても魅力的だ。
主人公を演じるのは“台湾のジム・キャリー”との異名を持つ名物司会者のジューグーリャン(豬哥亮)。劇中、クリス・ワン(宥勝)を伴い、1920年代全盛期の台北・大稲テイへとタイムスリップ、当時の人々と交流する。2人は大正時代の台湾で、「皇太子(昭和天皇)様の台湾行啓」、「蒋渭水先生の台湾議会設置請願運動」など日本ともつながりの深い歴史的事件を目の当たりにする。
新作「大稲テイ」を通して葉監督は、未来へとパワフルに突き進み、理想に燃える黄金時代の台湾の人々の前向きなエネルギーを笑いとともに現代台湾の観客に届けることができればと語っている。
米旅行サイトの「なくてはならない台湾グルメ」 1位はルーロウファン
米CNNの旅行サイトが「45のなくてはならないタイワニーズ・フード」を紹介、滷肉飯(ルーロウファン
1位の滷肉飯(魯肉飯)は煮込み豚肉はわずかなしょっぱさの中にほのかな甘みとうまみがあり、白いご飯にかければ、それでもうパーフェクト。
2位に選ばれたのは牛肉麺(ニウロウミエン)。調理師にとっては常に工夫が求められるだけに勝負の一品。それぞれの料理人が独自の作り方や秘訣を持つといわれる。
3位の[虫可]仔煎(オアツェン/カキのオムレツ)はカキを卵でとじ、トマトの入ったタレで仕上げる。台湾のビジネス誌「遠見」で最も台湾を代表する食べ物だと評されたこともある。
4位の珍珠[女乃]茶(ジェンジューナイチャー/タピオカミルクティー)は弾力と噛みごたえのあるタピオカが最大の魅力。台湾で1998年から流行し、今ではジャスミン味やコーヒー味なども出ている。
5位は虱目魚(シームーユー/ミルクフィッシュ)の料理。細かい骨が多いのが面倒だが、安価で口当たりがよく味付けも工夫できる人気の魚だ。
このほかにも、擔仔麺(タンツーメン)、生煎包(蒸し焼きバオズ)、割包(台湾風ハンバーガー)、鐵蛋(鉄タマゴ)、鳳梨酥(パイナップルケーキ)、甜不辣(さつま揚げ)、肉圓(皮つき肉だんご)、鹽酥鶏(から揚げ)、葱抓餅(ネギ餅)、[虫可]仔麺線(カキのそうめん)、臭豆腐(発酵豆腐)、地瓜(サツマイモ)、[包リ]冰(かき氷)、胡椒餅(コショウ餅)、小籠包(ショーロンポー)などが挙げられている。
台湾で高校教科書の「微調整」に反対するデモ、「中国」→「中国大陸」に猛反発―中国メディア
台湾の教育当局が高校の学習指導要領を「微調整」することに反対するデモが27日に行われ、100人を超える参加者が台湾教育部(省)に中止を求めた。28日付で台海網が伝えた。
台湾野党・民進党の李俊毅副秘書長が現場に駆けつけたほか、同党の張惇涵スポークスマンも中止を求めるコメントを発表した。デモは台湾歴史学会や台湾教授協会など30近い団体が呼び掛け、100人以上が参加した。
高校の国語、社会の教科書について、「日本の植民統治時代を美化せず、台湾の主体性を強調する内容」へと変更する「微調整」が検討されている。例えば、「日本統治時代」を「日本植民統治時代」にするというものだが、「中国」を「中国大陸」に変更する件について「まるで台湾が中国の一部だと言っているようだ」と強い反発が上がっている。
台湾教育部はこうした抗議に対し、「現行の高校の歴史教科書は日本の植民統治時代を美化し、今の台湾は日本人が基盤を作ったような書き方になっている。憲法の精神に基づいて微調整を行うだけだ」と反論している。
台湾各地でお廟の初詣で 今年もダッシュで参拝“一番乗り”
台湾雲林の西螺福興宮では今年、21歳の男性が“参拝一番乗り”を果たした
台湾では日本に似た初詣での習慣があり、旧暦の新年を迎えると老いも若きもこぞって寺や廟にお参りに行く。廟では香炉の灰の中に線香を挿して祈り、神々の前でひざまずき、また敬虔に祈る。
中には初詣でを誰よりも早く真っ先に行おうと、大晦日の夜から廟の前で待ち構えている人々もいる。午前零時になり廟の扉が開いた途端、香炉まで一斉に猛ダッシュ、我先にと競って手に持った線香を炉の中に突き刺す。一番に挿せた人はその年、幸運に恵まれ続けるというわけだ。
これを文字通り“搶頭香(チアン・トウシアン)”といい、台湾各地の寺廟ではこのような光景が毎年繰り広げられるが、下手をすると押し合ったり突き飛ばされたりしてケガをしかねないと、炉や飾りを布団やビニールのカバーで覆ったり、通路に滑り止めになる絨毯を敷く廟もある。
本来は幸運を祈っての風習だが、最近では廟側が「賞品」を提供しているところもあるようだ。嘉義の新港奉天宮では今年一番乗りした人に午年の縁起物の焼き物、交趾陶が贈られた。また彰化の南瑶宮では、8や6の発音がそれぞれ「儲かる」、「順調に行く」との掛け言葉であることから、“搶頭香”の最初の3名に8888元、6666元、5168元のお祝儀“紅包(ホンバオ)”が贈呈された。5168は“我一路發”(私はずっと儲かる)という意味だという。(1台湾元=3.38円)
日中関係は沸騰間際、両国の「見えない戦争」に多国籍企業は戦々恐々
29日、多国籍企業は日中関係がじわじわ悪化し、沸騰間際にまで迫っていると懸念。両国関係を「見えない戦争」と形容している。写真は2012年に中国で起きた反日デモ。
2014年1月29日、台湾・聯合新聞網によると、ダボス会議で多くの多国籍企業は日中関係がじわじわ悪化し、沸騰間際にまで迫っていると懸念している。さらに、両国関係を「見えない戦争」と形容していると米メディアが伝えた。
ダボス会議で安倍首相が日中関係を第1次大戦前の独英に例えたことに関して、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、「安倍首相の例えはさらに大きな波乱を呼んでいる。ダボス会議に参加した多国籍企業の幹部らは両国の問題を話題にし、戦争の可能性について語っていた。ただの世間話だと思ってはいけない、話題に上がること自体が不吉な信号だととらえるべきだ」と指摘した。
一方、米紙ニューヨーク・タイムズは「中国と日本は世界第2と第3の経済大国だ。両国には多くの多国籍企業が進出しており、両国の関係悪化は世界経済にとっても極めて重要。安倍首相はダボス会議で日本が2度と戦争を起こさないと語っているが、会議に参加した企業幹部や政府関係者らは疑いの念を持っている。そして、両国の争いに米国は介入したくないと考えているだろう。これこそが多国籍企業にとって最大の挑戦だと言えよう」と分析している。
「お台場カジノ」実現なるか?アジアでカジノ建設ブーム、日本と台湾も参入―韓国紙
28日、アジアでカジノブームが起きている。2000年ごろもブームが起きたが、それを上回る勢いだという。最も積極的なのが日本で、2020年東京五輪に向けてカジノ合法化を進めている。写真は大成功を収めたシンガポールのカジノ。
2014年1月28日、韓国紙・中央日報(中国語サイト)によると、アジアでカジノ建設がブームとなり、シンガポールに続いて日本と台湾が参入しようとしている。
2000年に韓国が江原ランドカジノをオープンしたのを皮切りに、翌2001年にはインドで船上カジノの許可が下りるなどしたが、今回のカジノブームはそれを上回る勢いだという。ブームのきっかけはシンガポールでの成功が背景にある。2010年に2カ所のカジノがオープンし、開業2年で観光収入が倍増した。外国人観光客も50%近く増え、新たな雇用は3万5000人分増えたほか、失業率が2009年の3.0%から2012年には2.0%に下がった。
こうした動きにいち早く積極的に反応したのが日本だ。2013年12月、自民党は維新の会などと共に「カジノ合法化」に向けた法案を衆議院に提出した。独国際ラジオ放送ドイチェ・ヴェレは1月1日、「日本が『カジノ』という名の賭博を計画している」と特別報道を行い、「税収減少や赤字国債増加の解消を目的にカジノの合法化を進めている」と報じた。
2020年東京五輪の決定もカジノ建設を後押ししている。政府は競技場とインフラ建設の資金20億ドルにカジノ税を充てる計画で、米ラスベガスの投資銀行ユニオン・ゲーミング・グループは「合法化されれば年100億ドル(約1兆円)の売り上げが見込める」としている。年150億ドルに達するとの予測もあり、自民党は遅くとも2015年までに法案を通過させようとしている。許可が予想されるカジノは4カ所で、世界的なカジノ会社も参入を図っているという。
日本だけでなく、台湾でもカジノ計画は進んでいる。馬祖列島を「第2のマカオ」とする計画で、台湾当局は1日に「2019年までにカジノをオープンさせる」と発表。マカオのカジノは2013年に452億ドル(約4兆5200億円)を売り上げ、過去最高を記録している。また、スリランカやロシアのウラジオストクなどでもカジノ開発が進められており、世界的なカジノ市場の中心がアジアに移行しつつある。
韓国人牧師が施設の少女に性的暴行、「韓国のパパはみんな性犯罪者?」「日本が言っている意味がわかった!」
台海網の28日付の報道によると、台湾で児童養護施設を運営する韓国人牧師(55)が、入所する未成年の少女にわいせつ行為をしたなどとして逮捕された。
報道によると、男は児童養護施設で家庭環境が複雑な18歳未満の子どもたちを預かっており、狙った少女に「ほかの子が寝てから私の部屋に来てお祈りをしなさい」と指示。部屋に来た少女にキスをしたり、一緒に風呂に入ったりした後、性行為に及んでいたという。少女は追い出されることが心配で、耐えるしかなかったと話している。男は少女に「韓国のパパはみんなこうして娘への愛を表現するんだよ」と言い含めていた。
このニュースが伝わると中国のインターネット上では次々と、男や韓国に対する批判的な声が上がった。一部を抜き出してみる。
「中国ではこういうのを“幼女売春罪”と呼ぶ」
「どうりで日本人が“韓国はインドと並ぶ強姦大国だ”っていうわけだ」
「韓国で最近問題起こすのはみんな宗教がらみのヤツ」
「台湾の“民主社会”ってのはこういう邪教を招き寄せる」
「韓国のパパはみんな娘にこうしてる?」
「韓国のパパはみんな性犯罪者ってことか!」
「こんなヤツが牧師?神の前で罪を犯して恐れない?神の言葉を守らないで牧師なんて、恥知らずだ」
「牧師の仮面をかぶった性犯罪者。人間のクズ」
「韓国人ってブタやイヌ以下なのか?」
「インドと並ぶ」
「いいんじゃないスムニダ もっとがんばれスムニダ」
台湾・旧暦大晦日 高速道路の状況は概ね良好
旧暦の大晦日で春節休み(1月30日〜2月4日)の1日目となったきょう30日、交通部国道高速公路局は、同日午前は彰化県の一部区間を除き交通状況は概ね良好で、午後も渋滞の発生は予測されないとした。
混雑緩和を目的に台湾の高速道路では毎年、春節休み期間中、夜間通行料の無料化措置をとっている。今年はこの措置が大晦日の前日から始まり、29日夜9時から今朝7時まで無料となった。
その結果、この時間帯に高速道路全線を通行した車両の台数は延べ74万台と過去年平均34万台の2倍以上に増加したものの、渋滞はみられなかったという。
また、29日に台北〜高雄間の走行にかかった時間はピーク時で下り(南下)が4時間半、上り(北上)が4時間弱だった。
なお、天候は安定しており、旧正月3日目(2月4日)まで陽気が続き、北部の場合、朝晩は摂氏13〜14度、昼間は24〜25度となる見込み。