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「台北の守護神」 洪水防ぐ放水路がメディア初公開/台湾

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経済部(経済省)水利署は19日、大雨が降った際に増水した基隆河の水を中流から直接海に排出して下流地域での洪水発生を防ぐ人工地下水路「員山子分洪道」をメディアに初公開した。

同水路は2005年10月に3年半の工期を経て完成。建設には60億台湾元(約227億円)が投じられた。本来基隆河上流からの水は台北市内を通って北部の淡水(新北市)から台湾海峡に注ぐが、増水時には全長2800メートルの地下水路から最大で毎秒1310立方メートルの水を、北東沖に直接排出できる。

構想自体は約30年前からあったが、建設にこぎつけた背景には1980~1990年代にかけて台北で洪水が頻発していたことがある。経済部の楊偉甫常務次長は、2004年には3つの台風が相次いで猛威を振るい、工事中だった同水路を急遽開放して水を排出し、損失を最小限に抑えたと語る。

今年9月の台風21号が上陸した際には毎秒932立方メートルの水を排出。処理量としては運用開始以降最大となった。「もし水路がなければ、基隆河の下流は相当の水量を受け止めなければならなかったはずだ」。楊次長は同水路の効果をそう強調している。



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