フランス・パリで起きた同時多発テロで、現場から逃走して国際手配されている男が事件後、友人に電話で連絡を取ったとみられることが分かった。
アメリカのABCテレビによると、実行犯の1人とみられているサラ・アブデスラム容疑者は事件から4日後、友人2人に電話をかけ、ベルギーのブリュッセルに隠れていて、シリアの過激派組織「イスラム国」の支配地域に戻れるよう手助けを頼んだという。また、アブデスラム容疑者は、自爆しなかったことを不満に思う「イスラム国」のメンバーから見張られていると話したという。
一方、事件後、アブデスラム容疑者をブリュッセルまで運んだとして取り調べを受けている男が、途中で3回、検問を受けたと話していることが分かった。容疑者を拘束するチャンスがあったにもかかわらず、フランス国外への逃走を許したことになり、当局への批判が高まりそうだ。