3年間の改修を終え、来年1月オープンするロームシアター京都(京都会館、京都市左京区)で22日、市民向けの内覧会が始まった。参加者はオペラなどの公演も可能になった4層構造の客席を備えるメインホールなどを巡り、生まれ変わった文化の殿堂を満喫した。
同シアターは、2005人収容のメインホールに加え、演劇やダンスなど多彩な使い方ができるサウスホール、リハーサルにも使えるノースホールを備え、レストランなども併設する。
内覧会は25日までの事前予約制(締め切り済み)。初日は約180人が、スタッフから旧京都会館の壁や柱を生かしたデザイン上の工夫なども聞きながら各施設を見て回った。メインホールの舞台にも上がり、蔭山陽太支配人から「広さが以前の倍近くになったことで、オペラやミュージカルも上演できる」などと説明を受けた。
京都市中京区の会社員、冨田佳寛さん(50)は「設備や音響も素晴らしく、貴重な体験ができた。文化の発信拠点として京都の活性化にもつながるはず」と話していた。