馬総統、訪台観光客900万人達成を祈願
馬英九総統は8日、新北市・平渓で開催中の「天灯フェスティバル」に出席、今年の訪台観光客が過去最高の900万人を突破することを願った。馬総統は、あいにくの天気の中、10万人以上の人が集まったことに触れ、参加者が毎年順調に増加していることや同イベントの国際的な知名度が向上していることを歓迎した。馬総統はこの日の目玉となる高さ26フィートの巨大天灯を打ち上げた。
日清オイリオ、健康油の台湾向け輸出増加
日清オイリオが3月から台湾向けに高機能食用油の輸出量を拡大する。同社のMCT(中鎖脂肪酸)粉末油脂とMTCオイルは100%植物由来の原料で、摂食量の少ないお年寄りが効率的にカロリー摂取できる。同社では高齢化が急速に進む台湾シルバー市場での需要増を予測している。現在は日本の工場で生産しているが、スペインに年産量6000トンの新工場を建設中だ。
外国籍航空が相次ぎ参入、競争激化へ
エミレーツ航空は10日にドバイ〜桃園を就航、ユナイテッド航空は3月末にサンフランシスコ直行便を就航する予定だ。交通部によると、さらにカタール航空やトルコ航空、LCCのベトジェットエア、エアアジア・ゼストなど台湾への就航を希望している。外国籍航空会社の参入増により、2013年の出入国者数は2252万人と3年前から26%増えた。一方で、国内航空会社のシェアは3年で60%から58%に下がった。
玉山と富士山が「友好山」提携
台湾の最高峰・玉山(旧称・新高山、海抜3952メートル)と日本の最高峰で昨年、世界遺産に登録された富士山(同3776メートル)をめぐる「友好山提携」協定が7日、山梨県富士吉田市で双方の山岳団体代表により調印された。日本富士山協会の庄司清和副会長は「文化・産業などの分野で交流を推進する」と述べた。一方、中華民国山岳協会の何中達理事長は「玉山の魅力を多くの日本人に知ってほしい」とした。
国発会、経済移民政策を推進
行政院国家発展委員会(国発会)は経済移民政策推進に向け、外国人の労働許可基準を現行の「給与」から、複合的なポイント制度に変更することを提案する。海外からより多くの技術者を取り込むことが狙い。規制緩和により柔軟性のある人材募集制度を確立し投資移民の誘致を強化する。
輸入小包、関税免除条件が厳格に
財政部は10日から、30日以内に2回以上、または6カ月以内に6回以上小包を輸入した場合、関税の課税対象とする。現在、納税後価格が3000台湾元以下の場合は関税課税が免除されているが、中国の「淘宝」で転売目的と見られる製品を購入する例が増えており、課税対象を拡大することにした。
11日に南京で「王張会談」開催
中台関係を所管する政府トップ同士が会う、「王張会談」が11日に中国・南京で行われる。中国側は張志軍・国務院台湾事務弁公室主任と陳元豊・副主任らが、台湾側は王郁?・大陸委員会主任委員が出席する。議題は中台の経済統合、中国での医療、相互の事務所設置の3つ。会談終了後、結果を覚書にまとめて署名する。今後は張氏が4月までに台湾を訪問、王氏も半年内に中国を再訪する予定だ。
石田衣良が来台、「I.W.G.P.」10周年で
小説家の石田衣良さんが7日、「PRIDE 池袋ウエストゲートパークX」の台湾での出版PRのため初めて来台、座談会などが開かれた。今回の訪問は「池袋ウエストゲートパーク(I.W.G.P.)」シリーズの台湾版が2004年に発売となってから今年で10年を迎えるのに合わせたもの。小説に描かれているような、将来に希望を持てない若い世代には諦めずに友達や仕事の中に自分の価値を見出してほしいと述べた。
大雪の影響 日台の航空路線、きょうも一部の便に遅れ
日本で全国的に記録的な大雪に見舞われた影響で、9日は終日にわたって日本と台湾を結ぶ空の便に乱れが発生したほか、10日も一部の航空路線に遅れが生じている。
台北松山空港によれば、10日午前9時45分に羽田に向けて離陸予定だった日本航空機が12時20分に出発したをはじめ、午後4時50分発の全日空とエバー(長栄)航空の共同運航便もすでに遅れが決定している。また、桃園空港を発着する東京便の運行状況は正常通りに戻りつつあるが、一部の便に依然として乱れが出ている。
桃園空港によると、9日はチャイナエアライン、トランスアジア(復興)航空、日航、デルタ航空など少なくとも12便に遅れや欠航が相次ぎ、約3000人に影響が出たという。また、9日早朝に到着予定だったトランスアジア機は17時間以上の遅れが生じた。
また、9日には格安航空会社(LCC)のバニラエアの成田−桃園便が欠航となり、帰国できなくなるのではと心配した旅行者がインターネットを通じて台湾の友人に“救助”を求める騒ぎも発生。旅行団体の関係者はLCCは不可抗力の状況下で機材のやりくりや旅客への対応が一般の航空会社とは異なるとして、遅れや欠航の際に宿泊代や飲食代を補助する海外旅行保険への加入などを呼びかけている。
〔台湾株式〕ほぼ横ばい(10日)
週明け10日の台湾株式市場の株価は、ほぼ横ばいで終了。加権指数は、前週末終値比4.60ポイント(0.05%)高の8391.95で引けた。
映画「KANO」のストーリーがマンガ化 台湾球児の活躍描く
遠流出版は9日、台北で開催中の台北国際ブックフェアで今月27日に公開が予定されている台湾映画「KANO」のマンガ版を出版することを発表した。
マンガ版「KANO」は全3巻で、この日行われた新書発表会にはウェイ・ダーション(魏徳聖)プロデューサーやウミン・ボヤ(馬志翔)監督、マンガ版を作画した陳小雅さんが出席。出版の理由についてウェイ氏はマンガの手法によって細やかな動きを表現することで、読者に熱血的な雰囲気が伝わるのではないかと説明した。
また、今年24歳の作画者、陳さんは執筆にあたり歴史文献や野球のルールなどを一から調べ、球場に足を運んで練習を観察することもしたという。陳さんはマンガ版を通じて子供たちに自分の長所を見つけてもらい、そのほかの人たちには初心に戻り、台湾の美しい歴史について考えてもらえればと語った。
「KANO」は日本統治時代の1931(昭和6)年に嘉義農林学校の野球部が甲子園野球大会に初出場し準優勝を果たした物語を描いた映画で、永瀬正敏、伊川東吾、坂井真紀、大沢たかおらが出演している。
中国いよいよ統一工作へ 元台湾軍人の胸の内は
1989年の天安門事件で弾圧された民主化運動の学生リーダー、ウアルカイシ氏(45)ら中国から台湾に亡命した人物は少なくないが、その逆はわずかだ。
その一人、林毅夫氏(61)は軍人として台湾支配下の金門島で任務についていた79年、約2キロ先の対岸に見える中国福建省に、夜陰に紛れてバスケットボール2個を抱え泳いで渡った。その後、中国で経済学者として頭角を現し、北京大教授を経て世界銀行副総裁まで歴任。現在は北京に戻って高官となっている。ただ、中国亡命の真意はおろか、台湾についてもほとんど語りたがらない。
昨年4月、海南省で開かれた国際会議「ボアオ・アジアフォーラム」の座談会で林氏を間近に見た。中台経済関係の展望を会場から質問された林氏は台湾という地名を使わず、中国経済への楽観的な見方だけに終始して、言葉を濁した。
故郷では「投降罪」に問われる身分。軍事裁判制度が変更されたが、台湾の検察当局は先月、林氏の違法行為は進行中として改めて指名手配を継続した。
一方、中国は11日、南京で開く台湾当局との初の閣僚級会談で、いよいよ台湾統一工作の「政治対話」に踏み込む。父親の墓参りのため台湾帰郷を望んでいるとされる林氏。この会談をどう見るか。胸の内を聞いてみたい。
撤退相次ぐ“日の丸PC” さらなる再編の可能性も
「VAIO(バイオ)」ブランドで世界展開してきたソニーが、収益改善の見込めないパソコン事業を日本産業パートナーズに売却することを決めた。残る国内勢の東芝や富士通も、海外勢との競争は厳しく、パソコン事業は苦戦が続く状況だ。ソニーのファンドへの売却が引き金となり、さらなる再編が起きる可能性がある。
かつて国内メーカーはパソコン市場で、高い開発力を駆使し、世界市場でしのぎを削っていた。だが、最近ではスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末の普及により、世界的にパソコン販売は低迷している。
さらに調達した部品を組み立てて割安なパソコンを作る中国や台湾の新興メーカーが台頭した。世界的な価格競争は激しさを増し、国内勢は相次いでパソコン事業からの撤退を余儀なくされている。
平成19年に日立製作所が個人向けの生産を中止し、22年にはシャープもパソコン事業の撤退を表明した。23年にはNECが、中国・レノボとの提携でパソコン事業の合弁会社を設立した。いまや“日の丸パソコン”を担うのは、世界シェア7位の東芝と同10位の富士通のみとなった。
その東芝も「スマホやタブレット端末との競合で総需要が減少している」という。パソコン事業はここ3年、最終黒字だったものの、26年3月期は最終赤字の見通しだ。富士通は25年3月期が最終赤字だったが、米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のサポート終了に伴う駆け込み特需もあり、今期は何とか黒字に転換する。
ソニーの撤退は、採算の取れないパソコン事業に見切りをつけ、成長性の高いスマホ事業に重点を置くというものだ。パソコン市場の縮小は続いており、今後も新興メーカーとの価格競争の激化が予想される。
中国・レノボに吸収されたNECに続いて、ソニーが撤退したことで、国内勢は東芝や富士通を巻き込んだ、さらなる業界再編につながることも懸念されている。
<ソチ五輪>台湾選手団の開会式コスチューム、米ヤフーが「ペンキ職人」とこき下ろす―台湾メディア
9日、台湾・中華時報によると、ソチ五輪開会式で台湾選手団が着ていたコスチュームを米ヤフーが「まるでペンキ職人」とこき下ろした。
2014年2月9日、台湾・中華時報によると、ソチ五輪開会式で台湾選手団が着ていたコスチュームを米ヤフーが「最もダサいものの一つ」として切り捨てた。中国新聞網が伝えた。
米ヤフー・スポーツは、台湾チームのコスチュームについて、「引きずりそうなほど長いコートは実用的でもなく華もない。まるで教会の聖歌隊かペンキ職人だ」とこき下ろした。
台湾オリンピック委員会の陳国儀(チェン・グオイー)事務局長によると、コスチュームは現地調達したもので、選手の体が冷えないことを重視し、見た目は全く考慮しなかったという。
グーグル、8インチ新型タブレット「Nexus 8」を4月に発売か
Googleが現在の「Nexus 7」と「Nexus 10」に加えて、8インチタブレット「Nexus 8」を4月に発売する計画だという。台湾のサイトDIGITIMESが現地時間2月7日、サプライチェーン関係者の話として報じた。しかし、DIGITIMESはこれまで常に正確な予測を掲載してきたわけではないため、今回の記事も話半分に受け取っておくのがよいだろう。
ただし、8インチのNexusがある時点で発売されるといううわさを聞くのはこれが初めてではない。DIGITIMESの情報筋によると、この動きには、8インチタブレットがなければ7インチを選ぶであろう顧客に対し、より高い価値を提供したいというGoogleの狙いが表れているという。
GoogleはNexus 7でASUSと提携しており、Nexus 8についてもこの提携を継続する可能性が高いと、DIGITIMESの情報筋は述べている。この記事によると、Nexus 8の初回出荷台数は200万台の予定だという。
米CNETはGoogleにコメントを求めているが、本稿執筆時点で回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
台湾:日本への観光客が大幅に増加(2014)
2013年2月10日、台湾が2013年の観光統計データを公開した。
報告によると2013年、台湾を訪問した観光客は、2012年の731万人(回)から71万人増加し、802万人に達した。
台湾は2014年の訪台観光客数について、900万人にまで引き上げる目標を示している。
また2013年、台湾から海外への観光客数は、1105万人であった。
地域別に見ると、中国大陸部への観光客が307万人を占めている。ただし2012年と比較してやや減少している。一方、日本への観光客数は2012年比で50.4%の大幅増加を示し、235万人に達している。
2月14日は元宵節 台湾各地で多彩なイベント開催
旧正月の締めくくりに当たる元宵節(旧暦1月15日)が来週14日にせまる台湾。これに合わせて各地で関連イベントやお祭りが予定されており、その中から「とっておき」のイベントを厳選してご紹介する。
▼台北ランタンフェスティバル(2月7日〜16日)/台北市の花博公園で行われるこのイベントには今年の干支にちなんだ馬をモチーフにした高さ13メートルのメインランタン「飛躍阿駿」(空飛ぶ駿ちゃん=写真)が登場。貨物コンテナと光ディスクを再利用したエコな設計で、毎晩7時〜11時にかけて30分毎にアニメーション映像を駆使したライトアップが行われる。
▼新北市平渓天灯フェスティバル(2月14日)/2013年に米CNNの「世界のおすすめ観光イベント52」の一つにも選ばれた小型の熱気球を打ち上げるイベント。今年は金運アップの元宝(馬蹄銀)型やハート型の天灯が用意され、暖かい光を放つ数百個のランタンを一斉に夜空に浮かべる。
▼台湾ランタンフェスティバル(2月7日〜23日)/交通部観光局などの主催で行われる台湾最大級のランタンフェスティバル。今年は南投県の中興新村で開催され、13日から点灯される高さ23メートルのメインランタン「龍駒騰躍」(空高く舞い上がる駿馬)はデザインの発表直後から多くの注目を集めている。
▼台南塩水ロケット花火と爆竹(2月13日、14日)/地元の武廟に祭られている関聖帝君(関羽)を崇め、新年の無病息災を祈る習わしから始まった「塩水蜂炮」と呼ばれるイベント。大量のロケット花火が四方八方から噴射されるため、参加者はフルフェイスのヘルメットに防護服の着用が必須とされ、スリルと迫力は満点。
▼台東市元宵節炸寒単爺(2月13日〜17日)/寒がりな財宝神「寒単爺」のために爆竹を鳴らして暖めたとする習わしに基いて実施される祭りで、60年の歴史を擁するといわれる。現在では台東の旧正月の風物詩となっており、期間中は各種パフォーマンスイベントなども合わせて開催される。
台湾訪問の佐藤健、理想の恋人は「家事ができる人」
映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」のPRのために訪台していた俳優、佐藤健が8日、台北市内でプレミア上映会と600人のファンを招いたミーティングイベントを行い、一足早いバレンタインデーを楽しんだ。
お酒を飲むことが好きで、来台初日の夜にさっそく飲みに出かけたという佐藤は、台湾の人が食事中にはあまり飲まないことに気がつき驚いたという。さらに、この時点で週末に東京で大雪になりそうだとのニュースが伝えられていたが、飛行機が遅れて帰れなくなったらもう一度飲みに行くとおどけた。
また、7日の夜には激辛鍋の“麻辣鍋”(マーラーグォ)に挑戦。あまりの辛さに汗が止まらなかったが、辛いスープがしみ込んだキャベツもおいしいと口にしたという。
このほか、理想の恋人像を聞かれた佐藤は、家事のできる人がいいと答え、もし彼女ができたらバレンタインデーには手作りの料理を作ってもらったりチョコレートをもらいたいと話した。
ファンミーティングでは会場に集まった600人のうち幸運なファン5人が舞台に上がり、佐藤の心を最も揺れ動かした言葉を語りかけた人にプレゼントが贈られるゲームが行われたが、中には男性の姿も。妹に付き添って来たというこの男性は映画「るろうに剣心」の役が格好良かったですと口にし、司会者から「道場破りに来たんですか」と突っ込まれる場面もあった。
最終的には「あなたがどこにいても、永遠に応援します」と告白した女性に大きな花束が贈られ、佐藤がこの女性を抱擁すると、会場から悲鳴にも似た歓声が上がった。
日月光Q1は2割減収も、K7工場の停止響く[IT]
IC封止・検査大手、日月光半導体(ASE)の呉田玉営運長は7日に開いた昨年第4四半期の業績説明会で、今年第1四半期のグループ全体の売上高が前期比で約2割減るとの見通しを示した。K7工場(高雄市)の一部設備が、工場廃水の不法な垂れ流しにより昨年12月以来稼働停止となっていることなどが業績に響くとみている。8日付経済日報などが報じた。
呉営運長によると、今四半期の事業別売上高は、半導体封止・検査が前期比12〜15%、EMS(電子製品の受託製造サービス)が不需要期に当たるため30%、それぞれ減る見通し。K7工場の稼働停止による影響はグループ全体の業績の2%相当とみている。
呉営運長は同工場の設備の稼働再開について「時期は確定していないが、下半期までには可能だ」と強調。その上で「今年は第2四半期に売り上げが大幅に回復し、四半期ごとの増収を見込んでいる」と通年の業績に自信を示した。中でも複数の半導体チップを一つのパッケージに統合するシステム・イン・パッケージ(SiP)事業が軌道に乗りつつあるとして、同事業の売上高が全体に占める割合は昨年の約6%から今年第4四半期には20〜25%に達するとみている。
同社が7日発表した昨年第4四半期の純利益は前期比31%増の58億1,500万台湾元(約196億円)で、四半期ベースの過去最高となった。昨年通年では前年比25%増の162億9,600万元だった。
台湾を「台北、中国」と表記、当局がロシア側に抗議=ソチ五輪
台湾メディア・自由時報は9日、7日に行われたソチ五輪の開会式でロシアのテレビ局が台湾を「台北、中国」と表記し、台湾駐ロ代表処がロシア側に抗議と訂正を求めたと報じた。
記事は、開会式で台湾代表団が入場する際、「チャイニーズ・タイペイ」との場内アナウンスが流れた一方で、「第1チャンネル」などのテレビ局が「台北、中国」とのロシア語字幕を出したと伝えた。これに対してロシア在住の台湾人留学生が不満を示すとともに、大使館に相当する台湾代表処が抗議と訂正の申し入れを行ったとした。
この「誤植」に対して台湾代表処は「われわれが提起した名称を勝手に変えることはできない。テレビ局のスタッフが台湾と中国の関係をはっきり認識していないことと、翻訳のレベルの低さによるものだろう」とコメントした。
台湾では「正名運動」に代表される本土化運動の影響で、自らを台湾と称し、中国の呼称を嫌う動きがみられる。台湾の呼称が認められない国際スポーツイベントや国際機関においては「チャイニーズ・タイペイ」(中華台北)の呼称を用いているが、必ずしもこの名称が徹底されておらず、しばしばトラブルになるのが現状だ。また、「中国台北」はかつて大陸が台湾を「中国の一部」とみなすために用いられた経緯があり、台湾側にとっては受け入れられない名称だ。
昨年行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本のテレビ局が「チャイニーズ・タイペイ」ではなく、「台湾」と表記したことに対して台湾人から「日本の善意だ」との意見が出たことが報じられた。そこには、台湾を「台湾」と呼んでもらえないことに対する台湾人のもどかしさが伺える。
雪にも負けず! アニメ「Free!」の声優が台湾訪問、ファン大興奮
人気アニメ「Free!」で声優を務める島崎信長(=写真前列右)と代永翼(前列左)の2人が9日、台北国際ブックフェアの会場でファンミーティングを開催した。首都圏を襲った大雪の影響で飛行機が遅延し3時間遅れのスタートとなったが、集まったファンの熱気は冷めることはなく、感動のあまり涙を流す人の姿も見られた。
「Free!」は第2回京都アニメーション大賞で奨励賞を受賞したライトノベル「ハイ☆スピード!」を原案にしたアニメで、男子水泳部員の青春を描く。昨年夏のテレビ放送以来、日本をはじめ台湾でも人気に火が付き、会場には500人のファンが集結した。島崎と代永が3時間遅れで登場すると、2人は中国語での挨拶を交えながら、遅刻したことへの謝罪と、待ち続けたファンへ感謝の気持ちを伝えた。
台湾は初訪問だという2人だが、島崎はよく台湾のファンからのプレゼントを受け取るとし、この日の会場にも多くの人が集まったのを見て、台湾をもっと好きになったと語ったほか、代永は台湾に来たことのある声優の先輩たちが、台湾グルメをお勧めしていたことに触れ、来られてよかったと話した。
また、アフレコのコーナーではサービス精神旺盛な代永が役になりきって島崎を抱擁する場面もあり、大興奮のファンからは黄色い声が上がった。