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パリ同時テロ 逃走容疑者、翌日にベルギーのカフェで休憩も

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今月13日のパリ同時多発テロに関与したとして国際手配されているサラ・アブデスラム容疑者が、逃走中の事件翌日、ベルギー首都ブリュッセルのカフェに立ち寄っていたことが29日までに分かった。アブデスラム容疑者はフランス出国時に続き、ここでも当局の目をすり抜けたことになる。

ベルギー当局が同時テロ関連で拘束した6人のうちの1人、アリ・ウルカディ容疑者の担当弁護士が、国内報道陣に語った。

同弁護士によると、ウルカディ容疑者は14日、友人から電話で頼まれ、ブリュッセル郊外の地下鉄駅まで車で迎えに行った。この友人と一緒にいたのが幼なじみのアブデスラム容疑者だったが、帽子をかぶっていたのですぐには分からなかったという。

アブデスラム容疑者は車の中で、兄のブライム・アブデスラム容疑者がパリで人を殺し、自爆したと語った。ブライム容疑者の友人でもあったウルカディ容疑者はこの話に衝撃を受け、頭が混乱したと話している。

弁護士によれば、3人はブリュッセル市内へ戻る途中でカフェに立ち寄っていた。

当局の調べによると、ベルギーでの拘束者のうち別の2人の男は事件当日の夜、アブデスラム容疑者から「車が故障した」との電話連絡を受けて車でパリへ向かい、同容疑者を乗せてブリュッセルまで戻った。警察は国境付近でこの車を止め、3人を検問しながら見逃していた。

ウルカディ容疑者はその直後の14日午後、アブデスラム容疑者を車に乗せたとみられる。

2人の男は14日、テロ容疑で逮捕された。担当弁護士らは、両容疑者ともアブデスラム容疑者が事件に関与したことを知らなかったと主張している。

ウルカディ容疑者の弁護士も、同容疑者は事件当日、ブリュッセルにいたと指摘。本人に犯罪歴はなく過激思想にも傾倒していなかったと強調し、「アブデスラム容疑者が手配されていると知った時点で警察に通報するべきだったが、怖くてできなかったようだ」と話している。






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