李登輝元総統(92)事務所の王燕軍主任は7日、軽い脳梗塞を起こして台北市内の病院に入院していた李氏が同日正午、曽文恵夫人に付き添われて退院したと発表した。家族や医師らにこれ以上面倒をかけたくないとする李氏の希望により決まったもので、今後は自宅で静養しながら、リハビリを続ける。
李氏は先月27日未明、右手のしびれを訴え入院。検査の結果、脳の左側で血管の詰まりが見つかったが、意識ははっきりしており、今月1日からリハビリを開始していた。一方、入院当初より改善が見られるものの、右手の人差し指と中指にまひが残っているという。
李氏の病状をめぐっては、先月29日に入院が公表されて以来、死亡説を含む大量のデマが飛び交っていた。