米大統領選で共和党の指名獲得を目指す実業家ドナルド・トランプ氏が所有するニューヨークの高層ビル「トランプ・タワー」のホームページに対し、国際ハッカー集団「アノニマス」がこのほど、サイバー攻撃を仕掛けた。
アノニマスは、トランプ氏がイスラム教徒の入国を禁止すべきだと発言したことなどを受けて事前に攻撃を計画していたとみられ、9日には動画共有サイト「ユーチューブ」で警告を発していた。
動画では、アノニマスのシンボルとなっている英反逆者ガイ・フォークスの仮面を着けた人物が音声変換装置を通し、トランプ氏の政策は「重大な影響を及ぼす」と主張。これでは過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の思惑通りになってしまうと懸念を示し、「イスラム教徒が悲しめば悲しむほど、ISISにとっては彼らを勧誘しやすくなる。トランプ氏よ、あなたへの警告だ」と述べた。
ツイッターには同日午後、トランプ・タワーのサイトに攻撃を仕掛けようとしている画面のスクリーンショットとともに、「あとひと息」とのコメントが投稿された。