スイス検察当局は12日、シリアのパスポートを持つ人物2人を爆発物製造などの疑いで逮捕したと発表した。
検察の声明によると、2人は11日にジュネーブ近郊で拘束され、爆発物や有毒ガスの製造、隠匿、運搬容疑とテロ組織関連の容疑で逮捕された。
ジュネーブ当局の高官もCNNに、シリア出身者2人がジュネーブ都市圏で逮捕されたと語った。
検察によると、2人の車からは爆発物の痕跡が見つかったが、本人らはこの車を最近入手したばかりだと主張している。
ジュネーブ周辺では10日にテロ警戒レベルが引き上げられ、当局がパリ同時多発テロの容疑者と間接的なつながりを持つ人物らの行方を追っていた。今回の逮捕とテロとの関連は明らかでない。
捜査状況に詳しい情報筋がCNNに語ったところによると、ジュネーブの警戒レベルは、米当局から同市やシカゴ、トロントでテロが計画されているとの情報が入ったことを受けて強化された。
専門家によれば、ジュネーブ当局がほかの2都市に比べて強い反応を示していることから、同市に対するテロ計画の情報は特に具体的だったことがうかがえる。