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フォルクスワーゲン車 検査不正後に韓国で売り上げ急増の怪現象

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「フォルクスワーゲン(VW)の販売が世界各国で落ち込んでいる中、韓国では唯一、販売が急増した。排ガス不正問題にもかかわらず、韓国の消費者たちの輸入車に対する情熱は冷めていない」

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは最近、韓国自動車市況に関する記事でこう強調しました。ドイツ自動車大手、VWの韓国法人が11月に国内で4500台以上を販売し、韓国進出以来で最高の実績を挙げたことを皮肉ったのです。

 今年9月、VWが米国の排ガス規制を逃れるためディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していたことが発覚し、同社の販売は一斉に落ち込んでいます。日本と米国、英国での先月の販売台数は、前年同月に比べそれぞれ32%、25%、20%ほど減少しました。お膝元のドイツでさえも、2%のマイナス成長となったのです。

 韓国でのVW車の販売急増は、主に大幅値引きによるものです。VWコリアは先月、全車種を対象に、60カ月の割賦販売の利子をゼロにしたり、10?20%の現金値引きをしたりしました。例えば、3540万ウォン(約360万円)の「ジェッタ」は韓国製中型車「ソナタ」と同水準の2850万ウォン(約290万円)で購入できたのです。

 しかし、値引き販売は各国で実施されています。ほかの国ではVWの販促に消費者が「クール」な反応を見せたのに対し、韓国の消費者だけがこぞって殺到した格好です。VWコリアの関係者は「超大型の悪材料をうまく乗り越えた。今後は月平均販売の2500台ほどを維持できるだろう」と胸をなでおろしています。

 専門家らは「韓国の消費者たちはひときわ価格に敏感だ」と口をそろえます。カトリック大の金基燦(キム・ギチャン)教授は「消費者は不正に怒るよりも車を安く買うチャンスに飛びついた」と話しています。

 また、大林大の金必洙(キム・ピルス)教授は「自動車メーカーが『韓国では大胆な値下げさえすればどんな問題でも許してもらえる』と誤解しかねない。価格に振り回されない先進国の消費者の姿勢や価値観は学ぶに値する」と指摘しています。




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