映画「KANO」が公開2日で興行収入1億円
日本統治時代の1931(昭和6)年に甲子園野球大会に初出場し、台湾勢として初めて準優勝を飾った嘉義農林学校の奮闘を描く映画「KANO」の興行収入が、2月27日の公開から2日間で3000万元(約1億円)を突破したことが分かった。複数メディアの報道によると、「KANO」のヒットを裏付けるかのように、映画にも登場する八田与一技師が手がけた烏山頭ダム(台南市)周辺の観光客が増加しており、連休となった28日と1日の2日間には通常よりも3割多い5000人の行楽客が押し寄せたとしている。ダム周辺では現在、桜の見ごろを迎えており、ナンヨウザクラやヤエザクラ、カワヅザクラなどが楽しめるという。
葉交通部長「桃園航空城が失敗なら台湾はもうアウト」
葉匡時・交通部長は2月28日、桃園航空城は台湾の今後40〜50年でもっとも重要な開発計画であり、成功しなければ「台湾はもうアウトだ」と語った。桃園航空城における土地接収面積は3200ヘクタールと、台湾の過去60年で接収された面積の総和の半分に相当し、かつ4万人が立ち退きを強いられる以上、「覚悟を決めて進めなくてはならない」とした。
228事件の補償求め日本人遺族が申請
沖縄県の青山恵昭さんら16人が228事件の被害者遺族として花蓮市で開かれた228事件67周年式典に参加した。青山さんは父親が228事件の犠牲者。228基金会に補償を求める申請を出す。外国人が補償を受ければ初めての例となる。補償金は600万元。228事件勃発時、台湾に滞在していた4人の沖縄出身者が行方不明となっている。
林義雄が第三勢力組織?
民進党の林義雄・元主席が政治団体「公民組合」の登記を終えた。今後、政党への発展も見据えており、2016年の立法委員選挙に立候補者を出す準備を整えている。林氏は公民運動を通して国民党の過半数を打破するとしているが、民進党にとっては打撃となりそう。今後、1年間にわたって理念を訴えるが、有権者の反応がない場合には政党結成を取りやめる。
架線事故でダイヤが混乱
連休初日の2月28日午前、西部縦貫線を走っていたタロコ号列車のパンタグラフが突然、跳ね上がり、架線が切れた。この事故で沿線4キロにわたって送電が途絶え、ダイヤが大混乱した。118本の列車、5万7000人の乗客に影響し、修復まで16時間を要した。原因は架線の老化と見られている。各駅では混雑のため、階段で転んだりする人が続出するなど、終日混乱した。
228記念日に政治大学で故蒋介石総統の像に白いペンキ
政治大学(台北市文山区)の図書館内にある故蒋介石総統の座像が1947年に起きた2・28事件の記念日にあたる2月28日、何者かによってペンキ文字が吹きつけられた。同大学によると同日未明、蒋総統座像の椅子部分に白いペンキインクで「独裁専制の害毒を残した歴史の下手人」と型紙を使ったと思われる字体で吹きつけられていた。この落書きは大学側によって同日午前中に消された。大学側は蒋介石像が落書きされた事件は今回が初めてではなく、学生の主張の表明は尊重するが、できるならば公共物の毀損に訴える方法は避けてほしいとしている。(中央社フォーカス台湾)
桜の名所ランキングで人気最多は台中濁水巷
台湾ポータルサイト大手の「ヤフー台湾」(雅虎奇摩)が発表した「2014年十大桜の花見スポット」ランキングによると、台中市の濁水巷が花見のメッカとして知られる陽明山(台北市)を下し、1位に輝いた。ランキングは、検索されたキーワードから桜に関連する地名や言葉を抽出した。台中濁水巷は月間検索件数が以前の約28万倍に増加し、堂々の1位を獲得した。本来は個人の所有地だったが、2012年から一般に無料開放され、5000株の桜が観賞できるようになった場所で、メディアなどが取り上げられて注目を集めたと見られている。2位以下は土城太極嶺(新北市)、南投石馬公園、台中新社(台中市)、苗栗南庄、彰化賞花(花見)など。
職場で言葉の暴力による被害者、女性が男性より多い
台湾大学が行った、職場でのいじめや嫌がらせに関する被害調査によると、言葉の暴力による被害が最も多く、被害者は男性より女性が多いことが分かった。同大の鄭雅文教授らが男性9509人と女性7777人の会社員に対して実施した過去1年間の職場におけるパワハラ被害の分析によると、6.80%の男性と7.48%の女性が言葉の暴力による被害を受けたことがあるという。男性のうち、警備に携わる人は言葉の嫌がらせ、精神的いじめ、身体的暴力などを最も受けやすいとする一方、女性では、財務、商業、サービスに従事する人は言葉の暴力を受けやすいとし、医療看護従事者ではさらに身体的暴力も受けることがあるという。
中部の産業を振興、政府系研究機関と民間が提携[経済]
行政院国家科学委員会(国科会)管轄下で、産業分野の研究開発を行う国家実験研究院(国研院)は1日、中部地区の企業アライアンス「台中市磐石会」と戦略提携を結ぶ契約を交わした。同院が保有する特許ライセンスを磐石会の会員企業に供与するなどし、共に中部の産業のレベルアップを目指す。国研院が民間企業と提携するのは初めて。
2日付自由時報など各紙が伝えた。国研院は傘下に11の実験センターを持ち、ITやバイオ医学、災害予測などの分野で研究開発を行っている。磐石会へは光ケーブルやクラウドコンピューティングなどに関する特許技術を供与する予定で、国研院の羅清華院長によると、既に同会所属の8社がライセンス契約を結ぶ意向を示している。国研院の2013年のライセンス供与による収入は約1,540万台湾元(約5,160万円)。今年は倍増が見込まれている。
磐石会の会長を務める、コンタクトレンズ大手の金可国際集団の蔡国洲董事長は「政府はこれまで北部を重視し南部を軽視する傾向が強かったが、中部のことは忘れられていた」と指摘。国科会との提携は政府が中部の産業の存在感と重要性に気づき始めたことを表すと述べた。また「中部は産業の集積地である上、優秀な大学も多く、科学園区や工業団地の発展も進んでいる」とし、国科会との技術提携を今後はさらに多様な産業に広げていく方針を示した。
磐石会は、金可のほか、運動靴製造受託大手の宝成工業や機械要素部品大手の上銀科技(ハイウィン)、包装資材メーカーでボトリング大手の宏全国際、自動車ランプ大手の帝宝工業、工作機械大手の程泰機械(グッドウェイ)など上場企業99社から成る。
日本の戦隊ヒーローが台湾でごみ拾い!?名古屋NGOが「震災後の支援に感謝」
台湾新竹県の内湾駅に日本の戦隊ヒーローたちが登場!?台湾紙・自由時報の3日付の報道によれば、戦隊ヒーローや怪獣「ゴジラ」のようなコスチュームの一行20人余りが2日、この駅周辺でごみ拾いの清掃活動を行った。
清掃活動を主催したのは愛知県名古屋のNGO団体「NGOアース」。2011年の東日本大震災後の台湾からの支援に感謝して台湾で2012年から毎年、清掃活動をしてきた。この日は台湾と名古屋で同時の活動となった。
台湾でのごみ拾いには新竹県のトップや現地で活動する日本人タレント、現地の大学生らも参加し、人数は総勢100人を超えた。
「コスプレでごみ拾い」という活動は、NGO代表の玉川幸枝さんが「日本には面白いイベントが少ない」と感じ、インターネット上で月1回の活動を呼びかけたことから広がったという。
「アジア四小龍」と共に呼ばれた韓国に大きく差を付けられた台湾
台湾紙・中国時報は28日、「アジア四小龍」と共によばれた韓国に、台湾は大きな差を付けられたと報じた。28日付
過去10年、中国本土や韓国、インドネシア、マレーシア、政情が混乱しているタイまでも、経済力や庶民の所得が目覚ましい成長を遂げている。一方、台湾の給与水準は15年前まで逆戻りしている。「台湾はとっくにアジア四小龍ではない」という台湾行政院政務委員の言葉が台湾の困窮ぶりを反映している。
台湾ではここ数年、明らかに公務員の士気が低下している。その原因は政党や特定のメディアが公務体系をしきりに攻撃し、指導者も発展目標や策略をしっかりと推進しないからだ。選挙のたびに候補者が中身のない言葉による応酬を続けるようでは、台湾は進歩せず、韓国との差はますます広がる、と記事は指摘している。
台湾の縁結びの神様「月下老人」が沖縄に、日本女性4000人が良縁求めて参拝
台湾紙・中国時報によると、台北霞海城隍廟の縁結びの神様「月下老人」が14日、初めて沖縄を訪れ、沖縄国際アジア音楽祭のイベントに参加した。27日付で中国新聞網が伝えた。
恋愛の神様として知られる「月下老人」を参拝しようと、当日、会場には約4000人が押し寄せた。台北霞海城隍廟の管理人、陳文文さんによると、「ポエ占い」でシンポエ(聖杯)になった人には福袋が贈られる。来場した日本女性の1人は「数年前に台湾で月下老人をお参りしたら、日本に戻ってから恋人ができました」と話す。この日はお礼参りのためにやって来たという。
「月下老人」は同音楽祭で行われた台湾の音楽や文化などを紹介するイベントで披露された。
台湾の桜の名所ランキング 人気最多は台中濁水巷
台湾ポータルサイト大手の「ヤフー台湾」(雅虎奇摩)が発表した「2014年十大桜の花見スポット」ランキングによると、台中市の濁水巷が花見のメッカとして知られる陽明山(台北市)を下し、1位に輝いた。
このランキングは、検索されたキーワードから桜に関連する地名や言葉を抽出したもの。台中濁水巷(=写真)は月間検索件数が以前の約28万倍に増加し、堂々の1位を獲得した。本来は個人の所有地だったが、2012年から一般に無料開放され、5000株の桜が観賞できるようになった場所で、メディアなどが取り上げたことから注目を集めたと見られている。
第2位以下は土城太極嶺(新北市)、南投石馬公園、台中新社(台中市)、苗栗南庄、彰化賞花(花見)、陽明山平等里(台北市)、台中泰安、陽明山花季(フラワーフェスティバル/台北市)、新竹賞花。
ヤフーの担当者は、9割以上のネットユーザーが毎日検索サービスを利用しており、毎回の検索利用にビジネスチャンスがあると指摘。2013年には宿泊業者が花見シーズン前に検索ワードを活用し、業績が15%上がったケースもあると話している。
蒋介石の銅像にスプレーで「歴史上の凶悪犯」、台湾の大学
台湾の報道によると、台北市にある台湾政治大学の図書館敷地内に設置された蒋介石の銅像に28日午前までに、スプレーが吹き付けられていたことが分かった。大学側がすでに除去した。中国新聞網が28日伝えた。
同大によれば、像にはこの日明け方、白いスプレーで「威権遺害、歴史凶手(権力が残した悪、歴史上の凶悪犯)」の文字が書かれたとみられる。事前に型を作ってスプレーを吹き付けたようだ。
大学によれば学内の蒋介石像がスプレーを吹き付けられるのは初めてではない。大学側は「学生たちの訴えは尊重したいが、公共の財産を破壊することはできるだけ避けるべきだ」とコメントした。監視カメラの映像を確認し、学生によるものだと分かれば当人と話し合うという。今のところ処罰する考えはない。
蒋介石は政治大学の前身、国民党中央党務学校の初代校長だったため、今も学内の2カ所に銅像がある。
職場で言葉の暴力による被害者、女性が男性より多い
国立台湾大学が行った、職場でのいじめや嫌がらせに関する被害調査によると、言葉の暴力による被害が最も多く、被害者は男性より女性が多いことがわかった。
台湾大学の鄭雅文教授らが男性9509人と女性7777人の会社員に対して実施した過去1年間の職場におけるパワハラ被害の分析によると、6.80%の男性と7.48%の女性が言葉の暴力による被害を受けたことがあるという。
また、精神的いじめを受けた被害者も男性の3.39%より女性の4.06%の方が高い一方で、身体的暴力被害は女性の0.48%より男性の0.81%の方が高いことがわかった。
男性のうち、警備に携わる人は言葉の嫌がらせ、精神的いじめ、身体的暴力などを最も受けやすいとする一方、女性では、財務、商業、サービスに従事する人は言葉の暴力を受けやすいとし、医療看護従事者ではさらに身体的暴力も受けることがあるという。
鄭教授は、台湾では昨年、「職業安全衛生法」が改正され、労働者の安全衛生管理が強化されたが、具体的な取り組みに欠けているとして、企業と担当部署が問題改善に向け取り組むよう呼びかけている。
台湾の抗日運動家・羅福星の没後100周年で馬総統が追悼
馬英九総統(=写真左2)は2日、苗栗県大湖義民廟で行われた日本統治時代の台湾で活躍した抗日運動家、羅福星の没後100周年記念式典に出席し、「優秀な先人が救国に奮起したからこそ、今日の中華民国がある」と功績を称えた。
羅福星は1886年、インドネシアに生まれ、18歳の時に祖父らとともに来台。その後中国大陸に渡り、政治結社・中国同盟会に加わり、孫文らと反清武装蜂起の黄花崗起義に参加。辛亥革命後に再び台湾に戻り抗日運動を企てたが、直前になって警察に逮捕され、1914年に絞首刑が執行され死去した。
会場には馬総統のほか劉政鴻苗栗県長、立法委員、大湖郷長、羅福星の孫などが出席。馬総統は羅福星を黄花崗起義に参加した台湾の代表的人物だとし、「勇士が自らの命を犠牲にしていなければ辛亥革命は成功しておらず、台湾の光復もなかった」と語り、羅福星の精神の下、引き続き国家を建設し、人々の生活をさらに改善したいと述べた。
また、会場では画家の楊炳輝氏によって描かれた日章旗をナイフで切り裂く羅福星の絵画がお披露目され、出席者によって記念撮影などが行われた。