朝5時半に始まって、22時に床に就かれるまで、拝み、祈り、祝う――天皇家は、休む暇なく、分刻みの元日をお過ごしになっている。
その過ごし方は、私たちとはどう違うのか。その準備は年末から始まっている。皇室の元日の朝は早いが、大晦日もゆっくりと過ごされているわけではない。皇室ジャーナリストの神田秀一さんが言う。
「大晦日には身を清めるための潔斎といって、かがり火をたきながら湯で身を清められます。また、節折という儀式があり、これは6月と12月に行われますが新年を迎えるに当たって、12月に重きが置かれています。これは、竹を使って宮殿でお祓いする儀式です」
宮内庁によると、節折は天皇陛下(82才)のために行われるお祓いの儀式で、それとは別に、皇族や国民のためのお祓いの儀式がある。「大祓(おおはらい)」という儀式で、本来は男性皇族しか参加しない。しかし2014年、女性皇族で初めて秋篠宮家の長女・眞子さま(24才)が参加され話題になった。
「男性皇族のかたがたが年々少なくなっていって、この儀式を継承していけるのか皇族のかたがたや宮内庁は危惧していました。とりわけ皇后・美智子さま(81才)は心配されていたようです。それで、眞子さまが参加されたのではないでしょうか」(皇室記者)
※女性セブン2016年1月7・14日号