南部・嘉義県に28日プレオープンした国立故宮博物院南部院区(故宮南院)で30日夕、男女2人がジャッキー・チェンさんが同院区に寄贈した十二支像にペンキをかける騒ぎがあった。2人はその場で警備員らに取り押さえられ、器物損壊や公務執行妨害などの容疑で送検された。
被害にあった十二支像は、中国大陸・北京の円明園に設置されていたものの複製品で、中庭に展示されている。警察によると、男女は「竜」と「馬」の像にペンキをかけ、台座部分にスプレーで「文化統一工作」と書いた。
女は犯行直後、会員制交流サイト上に「台湾人として、文化侵略と殖民行為を受け入れない。文化上の中国人にはなりたくない」などと書き込んでいたとされる。
十二支像をめぐっては、設置の意図や展示手法に関して専門家などが「中国大陸が台湾を侮辱した」などと不満を表明。故宮側が「単なるパブリックアートだ」として理解を求めていた。