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「アンネの日記」オンライン公開、著作権で論争も

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ユダヤ人の少女アンネ・フランク(Anne Frank)がナチス・ドイツ(Nazis)の迫害から逃れている間に隠れ家で記した「アンネの日記(Diary of a Young Girl)」が1日、フランス人の研究者と国会議員によってインターネット上に公開された。

 この作品をめぐっては、著作権が消滅した状態(パブリックドメイン)になったかどうかが著作権保有者との間で争われている。公開した2人は、1945年にアンネがドイツのベルゲン・ベルゼン(Bergen-Belsen)強制収容所で15歳で亡くなってから70年が経過したため、アンネの日記は公共財になったと主張している。1993年に制定された欧州の法律では、書籍の独占的な著作権は著者の死後70年たった時点で失われると規定されている。

 アンネの日記は1947年、アンネの父親が一部を削除したものをオランダで出版。これまでの売上は3000万部余りに上っている。

 スイスのバーゼル(Basel)に本部を置き、著作権を持つアンネ・フランク財団(Anne Frank Foundation)は、日記が出版された場合には法的措置を取ることを警告する書簡を送付済みであることをAFPの取材で明らかにしていた。財団はこの日記について、アンネの死後に出版されたものであり、著作権は公表時から50年に延長されると主張。オランダ戦争資料研究所(NIOD)による1986年版の場合、少なくとも2037年まで保護されるとしている。

 ネット公開に踏み切った仏・緑の党(Green Party)のイザベル・アタール(Isabelle Attard)議員は、財団が反対している理由は「金銭問題」だと批判し、日記がパブリックドメインとなればアンネの名声はさらに高まるはずだと訴えた。





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