故宮が7月に入館料値上げ=外国人250元に
故宮博物院は7月1日に入館料を改定する。一般料金は従来の160台湾元から250元となるほか、団体料金もイヤホンガイドのレンタル料込みで250元へと引き上げられる。入館料値上げ案は昨年3月にも立法院に提出されたが、各界の反発で見送りになっていた。値上げについて、蕭万長前副総統は参観の品質維持のためにも入館料を引き上げて来館者数を抑えるべきだとの見方を示していた。
祝祭日、土日と重なれば振替休日に=来年から
内政部は17日、来年から祝祭日が土日と重なった場合は振替休日を設けることを決定した。これにより、休日数は6日増えて年115日になり、来年の3日以上の連休は旧正月、民族掃墓節、二二八記念日、端午節、中秋節、国慶節の6回になる。祝祭日が土曜日の時は金曜日に、日曜日の時は月曜日に振り替える。今後の20年間の年間休日は115.4日と欧米を超える。
台湾日通の新倉庫、桃園で営業開始
台湾日通が4億台湾元を投じて桃園県に建設した倉庫用ビル「NEXT」の営業が17日に始まった。健康食品や衣類など通販商品の保管倉庫として設計されており、安定した温度・湿度管理のほか、防虫対策、防塵対策も万全だ。台湾日通董事長の杉山龍雄氏は「台湾の内需市場はまだまだ成長する。今後も台湾での倉庫事業を拡大すべく、中南部で適当な場所を探している。地場の事業者と提携して台湾の物流市場を大きくしていきたい」と話した。
総額2千億元の公共事業、20日に募集開始
民間企業による公共建設事業参画を促すため、財政部は20日に大規模な説明会を開催する。各機関の案件資料を取りまとめているもので、4月末までに公表される公共事業総額は2000億台湾元に達する。なかでも新北市立土城病院建設計画(64億元)、台北市映像音楽産業パーク(63億元)などに注目が集まっている。
「猫村」最寄り駅で旧式乗車券限定発売
新北市瑞芳区猴硐駅は観光スポット、九フンにほど近い山あいの駅で、周辺に多くの猫が棲みついていることから、近年は「猫村」の愛称で週末を中心に大勢の行楽客でにぎわう。台湾鉄路管理局は17日から猴トン駅で、同駅の旧名称「侯トン」と印刷された旧式切符を期間限定で販売している。台湾でも使用されることが少なくなった「硬券」と呼ばれる種類だ。
豪華客船利用客、観光ビザ手続き簡素化へ
アジアのクルーザー観光市場が著しい伸びをみせる中、これまでは正式なビザが必要だった海外からの旅行者のうち、豪華客船を利用して台湾に入境する際の手続きを簡素化しようと台湾港務公司と内政部移はこのほど協議した。実現すれば、東南アジアなどから台湾を訪れるクルーザー客がノービザの場合と同様に、気軽に入国して台湾観光を楽しめるようになる。
映画「KANO」の9人、プロ野球開幕戦に登場
今月22日に開幕する台湾プロ野球で、23日に高雄・澄清湖球場で行われる義大ライノズ対ラミゴ・モンキーズの開幕戦に、台湾で大ヒット中の映画「KANO」の野球部先発メンバー9人が登場することになった。義大オーナーの謝秉育氏が明らかにした。開幕戦ではヘリコプターを使った演出ができないか検討中だという。
台湾日通の新倉庫が完成、国際物流の要に[運輸]
台湾日通国際物流は17日、域内で7カ所目となる物流倉庫「NEXT倉庫」(桃園県桃園市)の落成式典を行った。新倉庫は、同社の倉庫の中でも陸海空の交通の便が特に良いため、域内外の物流に最適な拠点と位置付けられている。
NEXT倉庫は地上4階建てで、延べ床面積は8,260坪。台湾桃園国際空港と基隆港、台北港(新北市)のほか、高速道路のインターチェンジにも近い立地を生かし、国際・域内の物流サービスの品質と効率の向上を目指す。
NEXT倉庫では、ラックごとの間隔が特に狭く設計された「VNラック」を設置。より広い保管場所が確保でき、保管効率の向上が期待できる。これに併せて、物流業界での導入例がまだ少ない、狭い通路でも自在に動ける3WAYフォークリフトも導入し、作業の品質と効率を高めた。このほか衛生用品や食品、電子部品など一定の温度下での管理が必要な品物向けに定温倉庫も設置。定温倉庫は、台湾日通の倉庫の中ではNEXT倉庫と林口倉庫(新北市林口区)にのみ設けられている。
日本通運の中村次郎副社長は式典で、「NEXT倉庫の特長である立地の良さと機能性の高さ、当社がグローバルに培ってきたノウハウや経験を生かし、より高度で高品質な物流サービスを提供する」とあいさつ。「昨年に台湾日通が25周年の節目を迎えたこともあり、新倉庫の完成を機に台湾経済と社会により一層貢献していく」と述べた。
マレーシア機捜索打ち切り、艦船が帰還へ
マレーシア航空機の捜索を行っていた中華民国台湾の艦船が捜索を打ち切り、帰路についている。マレーシア航空のMH370便は今月8日未明、マレーシアから中国大陸の北京に向かう途中、南シナ海の上空で消息を絶った。その後、多くの国が捜索に協力したが行方がつかめていない。マレーシア政府は先ごろ、南シナ海での捜索を終了すると宣言。これを受けて、中華民国台湾の海軍および行政院海岸巡防署から現地での捜索に加わっていた三隻の艦船は16日正午に帰路に着いた。20日には台湾南部の高雄に帰還する。
行政院海岸巡防署の王進旺・署長は17日、「国防部の田単軍艦および海岸巡防署の二隻の警備船は昨日午前11時に帰路に着いた。20日正午に高雄港に帰還の予定だ」と話した。
マレーシア政府は捜索の範囲を南シナ海からインド洋の方向に移しており、台湾の協力に対するニーズがなくなったということ。なお、行方不明の旅客機には、台湾の人も1人乗っている。
海岸巡防署、海上での臨検の訓練強化へ
行政院海岸巡防署が、海上で別の船に乗船して検査する「臨検」のための訓練を強化する。このほど、台湾本島の北の海上で、境界を越えて操業していた中国大陸籍の漁船に海岸巡防署の隊員5人が乗船して臨検しようとしたが、乗船後、この船の船長が自動操縦に切り替えたため、隊員5人は一時、漁船とともに中国大陸福建省の側に連れて行かれる事態となった。これが、隊員が漁船の船員に拘束されたと伝えられたため、あるまじきこととする批判が集まった。なお、この漁船はその後、海岸巡防署が応援の隊員を出動させて拿捕、台湾北部の基隆港に勾留。
行政院海岸巡防署の王進旺・署長は17日、立法院外交および国防委員会で、自動操縦のボタンは船によって構造も位置も異なり、今回は隊員がすぐにこれを見つけられたなかったのであり、決して拘束されていたのではないと釈明、今後、この事件を参考にして訓練を強化していく考えを示した。
なお、この漁船には台湾元50万元(日本円約167万円)の罰金を課す方針だということ。
与野党対立、両岸服務貿易協定の審査進まず
立法院で与野党が対立、両岸サービス(服務)貿易協定の審査が進まない。台湾海峡両岸サービス貿易協定は、両岸それぞれの窓口機関によって昨年6月に調印されたが、立法院での承認が遅れており発効していない。
立法院内政委員会をはじめとする8つの常設委員会による合同審査では17日、審査会の主席を務める与党・国民党の張慶忠・立法委員が会議を執り行おうとしたが、野党勢力が議長席を占領するなどしたため、会議は進まなかった。双方は議長席をめぐって激しい掴み合いをするなど、対立は深まる一方で、審査のめどがたたないままとなっている。
交通部、高速鉄道に財務改善求める
交通部が、台湾新幹線こと、台湾高速鉄道の財務改善を求めている。台湾高速鉄道ではこのほど、董事長と執行長が交代。立法院交通委員会では17日、引き続き同社の財務問題が関心を集め、交通部に対してすみやかに解決策を打ち出すよう要求した。
交通部の葉匡時・部長は答弁で、年内に解決のめどをつける必要性を強調した。葉・交通部長は、「台湾高速鉄道の財務改善は、時間との争いになっている。年末までに適切な財務改善計画が出せなければ破綻の恐れも出てくる。大変深刻な状況だ」と述べ、危機感をあらわにした。
葉・交通部長は、新たな董事長に対して向こう3ヶ月以内に財務改善計画を提出するよう要求済みだとした上で、大きな方向として、まず減資をし、それから政府の持ち株を利用して増資、経営権を固めてから特別許可期間の延長、さらには株式上場という道筋を考えていることを明らかにした。
故宮博物院、7月から入場料金引き上げ
国立故宮博物院の入場料金が7月より引き上げられる。国立故宮博物院の馮明珠・院長は17日、立法院教育文化委員会での答弁で、7月より入場料金を引き上げると明らかにした。7月以降、外国人で個人の参観者については、従来の台湾元160元から、250元(日本円約840円)へと引き上げる。団体客は1人100元を、230元(日本円約772円に改める。一方、中華民国台湾の国民は、個人の場合、150元に引き下げる。また、学生は昨年からすでに無料となっている。
馮・院長によると、昨年、故宮博物院を訪れた人は延べ450万人を超えている。しかし、満足度は90%に達しているとのことで、故宮博物院では、人は多いものの参観の品質には影響していないと判断。入場料を引き上げることで、今年故宮博物院の収入は昨年の台湾元4億元から、5億5000万元(日本円約18億5000万円)に増えるものと見込んでいる。前回の値上げは5年前で、今回は水道料金や電気料金、人事コストの増加に対応したもので、法律に則った値上げだという。故宮博物院では、値上げは参観者数に影響せず、今年は延べ500万人を期待するとしている。
台湾の大学生、ネット上の衛星写真でマレーシア航空機らしき物体を発見
台湾・聯合報によると、台湾の大学生がインターネット上で公開された衛星写真で森の中に墜落した航空機を発見し、8日から消息を絶っているマレーシア航空機ではないかと話している。18日付で台海網が伝えた。
台湾南開科技大学の学生、謝さんは17日、インターネット上で公開された衛星写真で森の中に墜落した飛行機を発見。成功大学の専門家、林清一教授が解析したところ、「機体はボーイング777のようだ。尾翼は折れている。消息不明のマレーシア航空機ではないか。低空から墜落したようだ」との見方を示した。写真が小さすぎて、機体のマークなどは識別できないという。
衛星写真は米Digital Globeがマレーシア航空機の捜索への参加を呼び掛けるために「Tomnod」で公開したもの。同大の国際ボランティアグループがパソコンにしがみついて数百枚に及ぶ衛星写真を閲覧し、マレーシア航空機の行方を捜していた。
台湾ペガトロンが中国で生産拡大、iPhone6組み立てへ
台湾の工商時報は、米アップル<AAPL.O>の受託製造を行っている台湾の和碩聯合科技(ペガトロン)<4938.TW>が、新機種「iPhone6」の受注に追い付くよう、中国で工場に新たなスペースを設け、労働者を雇用していると伝えた。
18日付工商時報が関係筋の話として伝えたところによると、生産は第2・四半期に始まる。発売の時期は明らかにしていない。
上海郊外にある昆山の工場で生産される端末の数や、雇われる労働者の規模も明らかにしていない。
工商時報はペガトロンのほか、台湾の電子機器受託製造大手、鴻海精密工業<2317.TW>が新機種の生産を主に手掛けると明らかにした。
ペガトロンの最高財務責任者や広報担当者は報道に関してコメントしていない。鴻海精密工業からも確認は取れていない。
台湾を食べよう!大手旅行ガイドブックがご当地グルメ大絶賛
旅行ガイドブック大手、ロンリープラネットが現地時間14日、台湾の食文化について、ご当地グルメが楽しめる飲食店が至るところにあり、東京や香港、シンガポールと肩を並べる「グルメの宝庫」だと紹介した。
これは同ガイドのアジア担当者が実際に台湾取材に訪れ、様々な食べ物を試してから執筆したもの。来台時に必ず食べておくべきグルメとして小籠包(ショーロンポー)や牛肉麺、担仔麺(タンツーメン)、葱抓餅(ねぎ餅)などを挙げた。
勇気のある人には独特の風味が香ばしい臭豆腐や花枝(イカ)、猪腸(ライスヌードルロール)、皮蛋(ピータン)、[虫可]仔煎(牡蠣オムレツ)などもお勧めされている。また、飲み物類については珍珠[女乃]茶(タピオカミルクティー)、烏龍茶、コーヒー、台湾ビールなどを“はずせない”と紹介した。
さらに便器をかたどったデザインの食器や椅子などが置かれている一風変わったテーマレストランもあり、ユニークな食事環境が提供されると指摘、台湾を訪れるには今が時期だと後押ししている。
センバツ高校野球に台湾人留学生が出場へ、夢の甲子園で活躍に期待
日本統治時代の台湾で「甲子園」出場を目指す野球部員たちの姿を描いた映画「KANO」が2月末に台湾で公開され、話題となっている。
台湾メディア・NOWnewsは15日、21日に開幕する「センバツ」に台湾出身の留学生選手が所属する学校が出場し、「KANOのリアル版」と報じた。
日本統治時代の台湾で「甲子園」出場を目指す野球部員たちの姿を描いた映画「KANO」が2月末に台湾で公開され、話題となっている。台湾メディア・NOWnewsは15日、21日に開幕する「センバツ(第86回選抜高校野球大会)」に台湾出身の留学生選手が所属する学校が出場することで、「KANOのリアル版」と報じた。
記事は、「センバツ」に出場予定の八戸学院光星(青森)に留学生として在籍する蔡鉦宇選手について紹介。少年のころから台湾代表の常連で、日本で活躍する夢を持って同校に留学、チームの怪力4番打者として秋の東北大会優勝に貢献したと伝えた。
蔡選手は出場資格の問題により、今年の「センバツ」が高校生として甲子園球場でプレーする最後のチャンスとなる。記事は、八戸学院光星が初戦で強豪の横浜(神奈川)と対戦することが決定したと紹介。苦戦が強いられることが予想されるとする一方、長打力のあるバッターと好投手が揃った光星にも決勝戦まで進むチャンスはあると分析した。
光星と横浜の試合は、大会6日目の26日に行われる予定。