英スコットランドにある小学校の校庭から、16~17世紀ごろのものと思われる人骨が出土した。人骨の主は50代の男性で、この地で処刑された海賊の可能性が大きいと見られている。
人骨はエディンバラの小学校で、校舎増築のための準備作業中に出土した。同地はかつて漁村だったことから、港や造船所の遺構があると思われていた。
市当局によると、この場所には600年前、埠頭(ふとう)近くに絞首台があり、海賊などの犯罪者や魔女とされた人などの処刑が行われていたという。
人骨が海辺の絞首台付近で見つかったことや、地面の浅い場所に埋葬されて墓標も立てられていなかったことから、男性は公開処刑されたと思われると専門家は推定し、海賊だった可能性が大きいと指摘している。
科学捜査の専門家は考古学機関と連携して、出土した頭蓋骨(ずがいこつ)から男性の顔面を復元した。これを教材として同校の児童のために特別授業を行い、遺骨を科学的に分析する方法について子どもたちに学んでもらう予定だという。