高雄〜熊本便、中華航空が7月にも就航か
高雄と熊本を結ぶ定期便が早ければ7月にも就航する見通しとなった。高雄市との交流強化のため、熊本県の蒲島郁夫知事は25日、陳菊市長を表敬訪問し、定期便就航の早期実現に協力を求めた。陳市長はこれに対し、都市交流と定期便就航は双方の観光業発展に寄与するとして快諾した。高雄市によると、熊本空港における夜間の利用時間が現在の午後9時までから同9時半以降に延長可能な場合、7月にも中華航空が就航開始する可能性があるという。
統一超商、年内に3カ国で計8千店
統一超商の陳瑞堂総経理は25日、年内に傘下ブランドの国内外の店舗数を昨年末の7714店から8300店まで増やすとの目標を示した。統一超商は台湾、中国、フィリピンで主力のセブン―イレブンのほか、スターバックス、コールドストーン、康是美などを展開中。中国のセブン―イレブンは今年1000店を突破する見通しだ。陳総経理は「ここ数年、小売店の運営コストが上がっていることを受けて、中小の事業者が市場から撤退し始めている。当社にとっては事業拡大のチャンスだ」と話した。
裕隆汽車、マーチの特別仕様車発表
裕隆汽車(日産系)は25日、マーチの「マカロン特別仕様車」を発表した。オプション追加で価格は従来と同じ49万8000台湾元。月間販売台数を現在の300台から600台に伸ばすねらいだ。すでに販売中の新型リヴィナは、今月末までの目標台数1000台を大きく上回って1500台を受注している。昨年末に発売したセントラも納車が追いつかない状態だ。この主力3車種で、今年は販売台数4万8000台、市場シェア2位をめざす。
新竹県長が訪日、地元の特産品PRで
新竹県の高品質な農産・特産品を海外で販売しようと、県内13の農業協同組合の関係者らを率いて日本を訪れた邱鏡淳県長は、お茶やスイーツなどご当地グルメをPRするとともに、地元で4月から始まる桐花(アブラギリの花)鑑賞イベントへの来場を呼びかけた。新竹県は客家人が多く住む地域で、関西鎮の仙草(亀ゼリーに似た台湾スイーツ)やキュウ林郷のトマト、峨眉・北埔の東方美人茶などが有名だ。
工商団体が共同声明、中台貿易協定めぐり
中台サービス貿易協定の強行採決に対する学生らの抗議活動がヒートアップしている状況を受け、工業総会、商業総会、工商協進会などを含む50以上の工商団体は25日に共同会見を開き、政府に対して協定の逐条審査を実施するよう求めるとともに、学生らに抗議活動を止めるよう呼びかけた。学生らは抗議活動の中で授業のボイコットだけではなく、職場のボイコットも呼びかけており、経済全体への影響を懸念する声が高まる中で、工商団体として黙認できなくなったようだ。
ヒマワリ運動から生まれた新たな商機
中台サービス貿易協定に反対する学生たちによる抗議「ヒマワリ運動」が展開されているなか、意外な商品に人気が出ている。台中の太陽餅の注文が増えたのも一つ。学生の指導者である林飛帆氏が羽織っているダークグリーンのジャケットにも人気が出ている。これは台湾無印良品が2月に売り出した春物。現在、在庫は60着のみ。追加仕入れはないという。また、抗議運動は情報戦の側面もあるためWiMAXの需要が急増している。
外貨預金が過去最高、人民元ブームが後押し
台湾で人民元預金ブームが起きている。中央銀行によると、2月の外貨預金残高は3兆5400億台湾元(前月比901億元増)で過去最高を記録した。増加分のほとんどが人民元であると見られている。中銀は要因として、「2月は人民元安の進行を受け、多くの個人が人民元預金を増やした」ことと「企業の海外からの人民元受け取りが増えた」ことの2つを挙げている。
日本時代の流れ受け継ぐ菓子店が新装=嘉義市
嘉義市の老舗菓子店「新台湾餅舗」が24日、同市の補助を受けてリニューアルオープンした。日本統治時代の1901(明治34)年に吉田秀太郎氏が創業した嘉義初の菓子店「日向屋餅店」があった場所。当時はまんじゅうやようかん、もなかなどの和菓子を販売していた。昭和天皇が皇太子時代に台湾を視察した際には御用菓子店として指定を受けたという。リニューアルに合わせて菓子職人の新見幸一さんから伝授されたというブッセが新たに発売された。
リン・ユーチュン ニューアルバムリリースでおかっぱ頭封印
「115キロの歌天使」の称号を持つ歌手のリン・ユーチュン(林育群)が25日、2年半ぶり4枚目のリリースとなったニューアルバム「100分的朋友」(100点の友達)の記者会見を行った。会場には個性派女優のリン・メイショウ(林美秀)も登場し、2人でキレのあるダンスを披露した。
ユーチュンは長年親しまれたおかっぱ頭を封印し、スタイリッシュな髪型で登場、アルバムの全体的なデザインや楽曲の雰囲気、歌い方にも変化を加えたという。
また、新曲の「粗線條」(おデブちゃん)はポップなデュエットソングで、コラボの相手として白羽の矢が立ったのが、ユーチュンと同じくふくよか系のリン・メイショウ。「ぽっちゃりの方が素敵よ」と語る彼女はユーチュンとダイエットはしないとの約束を交わした。
会場にはユーチュンの父親もサプライズゲストとして駆けつけ、声援を送られたユーチュンが目頭を熱くするひと幕もあった。
台湾鉄道の“恋したくなる”員林新駅舎、11月にも供用開始
彰化県員林鎮の市街地で進められている鉄道の高架化工事が今年半ば頃にも終了する見込みとなった。11月に供用が開始される員林の新駅舎周辺には、日本人現代アーティスト、草間彌生さんが制作した恋をテーマにした作品などが飾られる予定で、芸術の醍醐味が楽しめるデートスポットが誕生する。
高架化区間は全長約4キロで総経費はおよそ60億台湾元(約201億円)。開通後は旧駅舎や鉄道施設の撤去とともに駅前広場と高架下の美化工事が行われ、2016年1月に竣工予定。
新駅舎の外観は木々などを使って「ライト」「シンプル」「モダン」を表現し、内部には「希望を胸に」などとうたったオブジェが設置されるほか、開通後の駅前広場には「ハイヒールをはいて恋人に逢いにゆこう」と題した草間さんの作品が展示される。
これは地元の特色ある花々や植物、果物などの特産品をモチーフに、駅舎の外見や鉄道要素などを組み合わせて特別にデザインされた高さ2.5メートル、直径4メートルに及ぶ大型作品で、少女が駅でドキドキしながら恋人を待っている気持ちが込められているという。来年6月の設置完了後は“デートに最適な駅”として人気が集まりそうだ。
復興航空傘下のLCC「Vエア」、ロゴマークには可愛い“台湾黒熊”
トランスアジア(復興)航空傘下で、台湾初のLCC(格安航空会社)となる「Vエア」(威航)の詳細が24日発表された。ロゴマークには台湾ツキノワグマ(黒熊)をモチーフにしたイラストがデザインされ、楽しく元気なイメージを表現した。今年9月の就航を目指す。
林明昇会長は、台湾初の民間航空会社、トランスアジア航空と台湾初のLCC、Vエアの2ブランド展開で、消費者に時刻や価格面でさらなる可能性を追求したいと語った。
また、就航当初は2〜3機のエアバスA320、A321型機を導入し、台湾の旅行者に人気の北東アジアや東南アジアでオープンスカイ協定のある国や地域に路線を設定するとしており、日本や韓国、中国大陸などへの展開も視野に入れているという。
かつて雅虎奇摩(ヤフー台湾)で内容企画部門を総括していた経験を持つ隆章キ社長は、コストを抑えて価格面で競争力を高める以外に、機内食などについても、トランスアジア航空のケータリング会社と協力し、斬新なサービスを旅客に提供したいとしている。(キ=王へんに其)
視覚障害者タンデム自転車隊が日本で交流へ
台湾の視覚障害者のタンデム自転車チームが、日本で日本の視覚障害者と交流する。タンデム自転車とは、一台の自転車にサドルが二つ付いていて、二人が協力して走る自転車。
台湾の「翼を広げる天使・タンデム自転車チーム」は2012年に、日本のNPO、サイクル・ボランテイアジャパンから、日本の視覚障害者が台湾でタンデム自転車に乗る際の協力を要請された。このとき日本の視覚障害者は台北郊外の温泉町、北投、台湾本島の最北端近くの金山にあるテレサ・テンさんの墓苑、北海岸、九份などを訪れ、台湾の風土や人々、ボランティアの温かさに感動したという。このため日本側は今回、台湾の視覚障害者を日本に招待した。
台湾のチームの隊長、曽信栄さんによると、日本ではタンデム自転車を乗るための環境が不十分な他、ボランティアも少ないことから、日本の人たちは台湾の視覚障害者が毎月活動していることを不思議がっているということ。
曽さんは、「日本の人たちは我々が毎月二度三度と活動していることを不思議がっている。視覚障害者が外出するのに、どうしてそれほど多くのボランティアを集められるのだろうと。これは身体障害者の活動の一種の輸出になるかもしれない」と話している。
今回、このチームでは視覚障害者を10人募集、ボランティア11人とともに26日に出発する。メンバーは夫婦、公務員、マッサージ師などで、60歳を超えるボランティアもいる。日本からはタンデムパイロットと呼ばれる伴走者が12人参加するという。
「肉形石」出張時、台北で「翠玉白菜」三種展示
国立故宮博物院の収蔵品の日本における初の展示会「神品至宝展」が、今年6月から日本の東京国立博物館で、10月から九州国立博物館で開かれる。故宮博物院では25日午後、これに関する記者会見を開き、日本で展示する231点の収蔵品を発表した。
九州での展示では、故宮博物院で特に人気の収蔵品のひとつ、「肉形石」が期間限定で展示される。故宮博物院ではその間、「肉形石」のあった展示ケースに、故宮博物院を代表する作品のひとつとして有名な「翠玉白菜」とは別の「翠玉小白菜」、「翠玉白菜花挿」、「園書図玉筆筒」の三つの「翠玉白菜」を展示する。
高雄市:日本の熊本との定期便7月にも
台湾南部・高雄市が、日本の熊本との直行便旅客機を7月にも就航させたいとしている。高雄市の陳菊・市長は25日、日本の熊本県の樺島郁夫知事ら一行の表敬訪問を受けた。双方は、高雄市と熊本県の間の直行便で双方の交流を促進することについて意見交換した。
昨年、高雄市と熊本県の間ではチャーター便が115便運航され、いずれも満席だったとのことで、陳菊・高雄市長は、都市間交流を歓迎すると共に、7月にも定期便を就航させたい立場を示した。樺島熊本県知事は、チャイナエアラインも訪問し、熊本との直行便の早期実現を働きかけていると話した。
高雄市観光局の許伝盛・局長は、熊本の空港は夜9時以降飛行機が離着陸できないのがネックだとして、30分遅れさせられれば、チャイナエアラインは直行便を運行できると伝えました。かばしま氏はこれに対し、協力を約束したということです。
台中百貨店の母の日セール、前哨戦が好調[商業]
台中市の主要百貨店が、母の日セールの正式な開始を前に、VIP会員を対象に商品を予約販売する販売促進活動を相次ぎ展開している。販売額が前年の販促期間を3割近く上回るなど好調で、母の日セール期間の目標売上高を引き上げる店舗も出ている。
25日付工商時報などが伝えた。他店に先駆けて母の日セールをきょう26日から始める広三そごう百貨は、21〜24日にかけて、VIP会員を対象とした予約販売キャンペーンを実施した。初めの3日間の売り上げは1億7,000万台湾元(約5億7,000万円)で、前年同期比27%増加。広三そごうの孫士春店長によると、日系メーカーの化粧品や大型家電が特に人気という。予約販売キャンペーンが好調なことから、同店は母の日セールの目標売上高を、従来の13億8,000万元から15億元に引き上げる。達成できれば、売上高は前年のセール期間と比べ16%の増加となる。
遠東百貨(ファーイースタン・デパートメント・ストアズ)の台中大遠百は、20〜26日に同様の予約販売キャンペーンを展開。23日までの4日間の売上高は前年同期比約30%増の2億3,000万元に達した。あす27日から開始する母の日セールの目標売上高は17億5,000万元を設定しているが、「前年比10%増となる18億元も目指せる」としている。
27日から母の日セールを始める中友百貨は、22〜23日に行った予約販売の売上高が前年同期比27%増えた。今年の母の日セールの販促予算は過去最高となる1億6,000万元で、売上高は前年同期比6%増の16億7,500万元を目指す。