馬・総統が要求に回答、学生らは30日のデモ決行へ
馬英九・総統は29日夜、記者会見を開き、「台湾海峡両岸サービス貿易協定」に反対する学生グループによる四つの要求に回答した。しかし、学生グループは、30日に予定する大規模な抗議のデモを決行すると発表した。
馬・総統は、要求のひとつ、「両岸協定監督メカニズムの法制化」については、法制化支持を約束すると共に、立法院の今会期中に法制化が終えられるよう望む態度を示した。馬・総統は、立法院の与党・国民党党団が今年2月に提示した、四つの段階における監督メカニズムに触れ、同メカニズムは両岸間の協定が立法院に送られる前に人々が監督できる標準的な作業手続きで、議題の形成段階、業務的意思疎通の段階、協議調印前、調印後の四つの段階で監督が可能だと述べた。
馬・総統はしかし、調印済みかつすでに立法院での審議に送られている協議については、監督メカニズムによる監督を受けることと、立法院での審議を同時に進めることを主張した。
「両岸協議監督条例制定まで、サービス貿易協定を審議しない」という要求について馬・総統は、「同協議は立法院における条文ごとの審議と表決を行うことに戻っており、これは昨年与野党間の話し合いで得られた結論だ」と説明、総統府は立法院での立法手続きとその進度を尊重すると述べた。
「公民憲政会議の開催」について、馬総統は、行政院に検討を命じており、社会各界の意見をまとめ、検討の結論を出来る限り早く伝えると述べた。
そして、「同協定撤回」の要求について馬総統は、同協定はすでに国会での審査段階に入っているとして、立法院における条文ごとの審査と表決は支持するが、行政院による協定撤回には賛成しないと述べた。
馬・総統は、同協定は、ECFA(両岸経済合作枠組み協定)の一部で、ECFAはまた、世界貿易機関(WTO)に基づく二者間協定だと説明、同協定が立法院で批准されなければ、台湾の国際的な信用と貿易自由化に向けた努力が著しく損なわれ、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)やRCEP(東アジア地域包括的経済連携)参加にも影響すると強調した。
学生グループは夜10時半に記者会見を開き、馬・総統は具体的な約束をしていないとして、30日の大規模なデモを決行すると宣言した。
雨中で4千人が集会、学生の解散求める
「台湾海峡両岸サービス貿易協定」に反対する学生グループは29日も引き続き立法院を占拠。これに対し、学生たちに立法院からの退去を求める「白色正義社会連盟」がフェイスブックで26日から、29日の集会参加を呼びかけると、、4万人あまりの人が支持する立場を示した。
同団体では、協定を支持するかどうかにかかわらず、学生が立法院から退去して、社会の秩序を回復するよう求めることを目的に、29日午後5時、台北駅の南門広場で集会を開催、4時前から白い服を着た参加者が数百人集まった。
多くの人は家族連れで、最近の社会秩序の欠如を憂いて参加したと話した。また、ある学生は、インターネットの掲示板などでは協定反対の声が圧倒的で、集会ではようやく鬱憤を晴らせた気分だと話した。息子を連れて参加した王さんは、学生が国家大事に関心を持つことは評価できるとしながらも、立法院を長期にわたって占拠し、政府に無理やり要求を飲ませようとするやり方は考え物だと批判した。
同団体では雨の中、参加者は約4000人と予想以上で、社会の異なる声を伝えられたと話した。
『L♥DK』、世界最速の公開で剛力彩芽さんが台北に
日本の人気女優、剛力彩芽さんが初の主演映画の宣伝で4月3日から4日の二日間、台湾にやってくる。剛力さんの新作映画『L♥DK』は、台湾では日本より1日早い、4月11日に世界で最も早く封切られるという異例の扱い。台湾の配給会社は、この作品の公開予定を発表すると、剛力さんや相手役の山崎賢人さんの来台を望むファンの声が殺到したとして、日本側と交渉した結果、監督の川村泰祐さん、主演の剛力さん、山崎さんの三人が台湾にやってきて、記者会見やプレミアショーに出席、さらには台湾の学校を訪れて宣伝活動を行うことになった。
台湾は初めてだという剛力さんは、所属する芸能プロダクションを通して、「早く台湾を訪れてファンたちのあたたかさに触れたい」と話しているという。
釣魚島・台湾上空も支配可能、ロシアが最新鋭防空ミサイルを中国に輸出へ―ロシアメディア
ロシアメディア・コメルサントは、プーチン大統領が最新型防空ミサイルS400の中国への輸出を承認したと報じた。現在、両国は購入数量や価格の交渉を行っている。3月29日、光明網が伝えた。
S400の輸出はこれが初めてで、中国の導入は2016年以降になる見通し。
ロシア政府関係者の1人は「中国へのS400の供給は、プーチン大統領の承認を得た」と明かした。今回の輸出の承認は年初に行われており、ロシアと欧米諸国の対立が続いているクリミア問題とは無関係という。
中国国防部がS400の導入を希望しているという情報は、2011年から伝えられていた
馬総統、学生の要求一部受け入れ 中台協議の監視検討
台湾の馬英九(マーインチウ)総統は29日記者会見し、立法院(国会)を占拠する学生らの要求を一部受け入れる考えを示した。占拠の引き金となった中国とのサービス貿易協定の取り下げには応じなかった。占拠学生らは30日に総統府近くで大規模集会を開く計画だ。
占拠学生らは、中台協議を行政当局の外部から監視する制度を法律で定めるよう求めている。馬氏はこの要求を「支持する」と踏み込み、行政院(内閣)に対応を指示したことを明らかにした。ただ、学生らが求めるサービス貿易協定の取り下げについては、協定締結が台湾経済にとって有利であると改めて主張。取り下げを拒んだ。
馬氏は23日に開いた占拠後初の記者会見で学生らに冷淡な態度を取り、憤った学生や市民による行政院突入という事態を招いた。その後、学生らと対話する姿勢に転じ、28日には大学の学長らと会談して解決策を議論するなど対応に追われている。
.
台湾の馬総統、学生に一部譲歩=立法院占拠で
台湾が中国と昨年6月に調印した「サービス貿易協定」に反対する学生らが立法院(国会)を占拠している問題で、馬英九総統は29日夜、記者会見を開いた。馬総統は中台協定へのチェック機能を盛り込んだ法律制定など学生らの一部要求に応じる考えを表明した。
馬総統は協定について、台湾経済の競争力を強化するために必要だと強調し、改めて撤回を拒否した。しかし、学生らが他に要求する中台協定に関する法律の制定や、各界代表者らで構成する「公民憲政会議」の開催は受け入れる姿勢を示した。
台湾で30日に大規模デモ 10万人規模へ
台湾の国会にあたる立法院の前では、今もこの言葉が飛び交っている。3月中旬に起きた、学生らによる議会占拠。中国-台湾の「両岸サービス業貿易協議」に反発する動きは、拡大を続けている。明日30日には、再び大規模なデモが行われる予定だ。
■SNSで6万人が参加表明 10万人に達するとの予測も
学生らは3月27日、台湾の現首脳、馬英九総統のいる総統府の前でデモを行うとを発表。ネットなどを通じ、黒服や黒い物を身につけて集まるよう、参加を呼びかけた。
facebookでは、6万人以上が参加を表明。地元メディアは、今回のデモへの参加者が10万人規模に達する見込みだと報じている。最初期のデモ参加者がおよそ1000人前後だったことを考えると、その数は100倍に達する見込みで、この運動がいかに急速に拡大しているかが分かる。
■対話姿勢も物別れ デモは長期化へ
デモの発端は、2013年6月に台湾・中国間で調印された「両岸サービス業貿易協議」だった。台湾議会の与党である国民党が3月18日、協議への質疑をわずか30秒で強引に打ち切ったことが引き金となり、学生らが議会になだれこんだ。
3月23日、対話を求める学生らに対し、馬総統は会見でこれを拒絶。同日夜に、台湾の内閣にあたる行政院に、デモ隊約1000人が突入した。強制排除を試みた警官隊と衝突が起き、あわせて100人超が負傷している。
事態の沈静化を図りたい馬総統は25日、一転して対話に応じると発表したが、27日に今度は学生らがこれを拒否。対話にあたって要求した「サービス業協議の見直し」などについて、馬総統に応じる姿勢が見られなかったためだという。両者の対話は噛み合わず、事態は平行線を辿っている。
馬総統は29日に会見を行い、「台中の協定を事前にチェックできる制度を協議する」など、一部歩み寄りの姿勢を見せた。この会見は明日のデモにどのような結果をもたらすのか。デモは午後1時(日本時間の午後2時)から実施されると発表されている。
国会占拠の“ひまわり運動”に対抗、“カーネーション運動”
中国大陸との「サービス貿易取り決め」に反対する学生らの立法院(国会)占拠運動“ひまわり運動”に反対しようと、政党や市民グループ計3団体が29日午後、台北市内の3カ所でそれぞれ“カーネーション運動”を起し、学生の国会退去などを呼びかけた。
この日午後2時半から与党・国民党傘下の青年組織が立法院近くの学校前で母の愛情の象徴、カーネーションを用いたイベントを主催、集まった市民数百人が持っていたカーネーションで地面に「家」の字を作り、国会に立てこもる学生や秩序維持にあたる警察官らを自宅に帰そうと訴えた。
警察官の家族らによる反対運動が午後3時から5時まで中正紀念堂の自由広場前で繰り広げられ、手に手にカーネーションを持つ一団が立法院に向けて出発、国会周辺で座り込みを続けている学生らにカーネーションを送り、また互いを思いやることを学び取り、衝突の拡大を避けるよう呼びかけた。
5時からは、交流サイトを通じて集まった大学生や会社員らが平和や理性に訴えて台北駅で“国会の返還”を求めた。自らは政党などの関係者ではないと強調した参加者らは中華民国国旗を逆さまに掲揚した学生らの行動にも抗議した。
10日間以上続いている“ひまわり運動”の支持者らは30日に「サービス貿易取り決め」反対デモを総統府前で行う予定で、参加者は黒い服を着用する。これに先立ち、“ひまわり運動”の参加者と連日の出勤で家族との団らんが難しい警察官の帰宅を訴えての今回の“カーネーション運動”となった。
昨年台湾訪問の韓国人旅行者数35万人超 過去最高を更新
交通部観光局によると、2013年に台湾を訪問した韓国人の観光客数が35万人を上回り、これまでの最高を更新したほか、2014年1〜2月の訪台者数も前年同期比96.66%増の延べ10万人を突破している。28日付の中国時報が伝えた。
訪台韓国人旅行者が増加する背景には平均年齢74歳という韓国大御所俳優らの海外旅行のエピソードを紹介する地元のテレビ番組、「花よりじいさん」の台湾編が昨年8月に韓国国内で放映され大きく注目されたこともあると言われており、特に人気の観光スポットとしては故宮博物院(台北市)や奇岩怪石で有名な野柳(新北市)、森林鉄道で知られる阿里山(嘉義県)などが挙げられている。
今年は年間40万人突破が見込まれており、政府が掲げている訪台観光客900万人の目標達成に一役買うことが期待されている。
台湾の高校球児、初の甲子園で大ブレーク 3安打に勝利打点
八戸学院光星高校(青森)に“野球留学”している台湾の蔡鉦宇内野手が27日、横浜高校(神奈川)との第86回選抜高校野球大会(センバツ)1回戦で念願の甲子園出場を果たし、3安打1打点と活躍した。複数の台湾メディアが28日伝えた。
蔡さんはこの日、5番一塁で先発出場し、同点で迎えた3回の第2打席で中堅前の勝ち越し打を打った。八戸学院光星はこの回、一気に5点を挙げ、優勝候補の横浜を9−5で破った。蔡さんは6回と8回にも安打を放ち、チームの2回戦進出に大きく貢献した。
台湾では1990年代後半以降、日本の高校への“野球留学”がちょっとしたブームになっているが、晴れて甲子園に出場したのは元阪神で今年から台湾プロ野球の義大でプレーする日南学園高校(宮崎)出身の蕭一傑投手と蔡さんの2人のみという。
今回のセンバツは、先月18歳の誕生日を迎えた蔡さんにとって最初で最後の甲子園となる。27日、球場の観客席では台湾から駆けつけた両親らが懸命に声援を送っていたほか、蔡さんが在籍していた穀保家商(新北市)野球部のメンバーも中継にくぎ付けになった。
小学生の時から蔡さんと同じチームにいた林子イ投手は、「良い思い出が残せるよう頑張ってほしい」とエールを送った。(イ=山かんむりに威)
中華圏では韓流ブーム再燃、日本は「冷めた態度」=きっぱり「無関心」
2014年3月27日、中華圏およびアジア全体で再燃している韓流人気について、台湾メディアが「日本の冷めた態度」を報じている。
昨年のドラマ「継承者たち」が人気を集め、さらに「星から来たあなた」の爆発的ヒットで、中華圏では韓流人気が再燃。特に「星から来たあなた」は現在、アジア全体で人気が高まっているが、日本だけは全く反応しない。中華圏とは対照的な日本の状況について、NOWnewsは「韓国ドラマのテレビ放送が激減」「嫌韓意識」によるものだと伝えている。
TBSでは2010年にスタートした韓流ドラマ枠「韓流セレクト」を今月半ばに終了した。一時は大量にテレビ放送されていた韓流ドラマは、めっきり数が減っている。これに加え、竹島の領有権問題などがきっかけで、近年は特に嫌韓ムードが高まっている。このため、「韓流」と聞くだけで嫌悪感をもよおす人も多い。
中華圏では「星から来たあなた」の主演俳優キム・スヒョンがヨン様以来と言われる人気を見せている。ファンミーティングでの高額ギャラ、バラエティー番組の出演料が1本につき300万元(約5000万円)など、人気のバロメータとなるお金の話題が連日ニュースを賑わせる。これに対し、日本の際立った無関心さは注目の的だ。NOWnewsの報道に対し、ネットユーザーからは「日本に続け」の声も聞かれている。
台湾で大人気のマンゴースイーツ店「マンゴーチャチャ」が、東京・原宿に初上陸!
マンゴーのとろける甘さを堪能! 台湾で人気のマンゴースイーツ店「マンゴーチャチャ」が、4月12日、東京・原宿にオープンする。
「マンゴーチャチャ」は、台湾発のマンゴースイーツ専門店。旅行雑誌やテレビなどでも数多く紹介されているそう。
メニューには、同店の名物でもあるボリューム満点の「マンゴーかき氷」をはじめ、マンゴーを使ったジュースやシェイク、マンゴーマカロンなどがラインナップ。日本向けの “新メニュー” も用意されるそうだ。
同店で使われるマンゴーは、砂糖並の糖度(15度)をもち、“とろける甘さ” が楽しめるのだそう。添加物は一切入っておらず、“低カロリーでヘルシー” なのだとか。台湾ではミシュランで星を獲得しており、台北市長からも表彰されているそうだ。
店舗所在地は、東京都渋谷区神宮前4丁目25-35 原宿メイプルスクエアビル 2F。営業時間は、10時30分〜22時。
ホタルが織りなす光のショー、台湾・阿里山で楽しもう!
森林鉄道などで内外に知られる景勝地の阿里山(嘉義県)では4月中旬からホタルのシーズンが始まる。地元管理者では昼間とは異なる風情を見せてくれる阿里山の夜景を味わい、ホタルが舞うのを間近に楽しみながら散策してみてはと呼びかけている。
4月から5月にかけては阿里山のホタル鑑賞シーズンで、地元ではこれに合わせて毎年恒例の鑑賞ツアーが行われ、今年は4月19日と26日、5月3日と10日の4回実施される。
ツアーの場所はホタルの群れがよく見られる「円潭自然生態園区」や豊山、瑞里などで、参加者は昼間はこれら地域の遊歩道を歩いたり阿里山森林鉄道に乗って沿線風景を堪能、夜はホタルが飛び交う阿里山の幻想的な美しさを満喫できる。
阿里山森林鉄道は2009年の台風被害で一部区間で長らく不通となっていたが、現在は嘉義−奮起湖区間がすでに復旧しており、残りの奮起湖−阿里山間は今年10月の工事完了後、来年にも全線での営業再開が可能となる。
無添加の台湾産ドライフルーツ、日韓からも注目 安全・安心が第一!
台湾南部最大の都市、高雄市生産の品質の高い果物やドライフルーツに対して日本だけでなく、韓国の関連業者も高い関心を寄せていることがわかった。
高雄市はこの度、「安全・安心」、「お・も・て・な・し」と銘打って今年3月初めに行われた「フーデックス・ジャパン2014」に参加した。各種展示品のうち、砂糖や色素、香料など一切使わない無添加ドライフルーツの「蜜棗」(インドナツメ)やライチ、赤肉ドラゴンフルーツ、パイナップルなどに対する日本の食品・流通業者からの問い合わせが相次いだほか、韓国の食品業者も強い関心を示した。
特に最新技術を取り入れたドライインドナツメは日本のバイヤーから絶賛を浴びた。みずみずしく歯ごたえのある蜜棗は日本への進出が期待されており、早ければ今年末にも日本でおいしい高雄産の蜜棗が味わえることになりそうだ。
台湾の海外旅行者の必需品、第1位はスマホ
「携帯やスマートフォンなしの海外旅行なんて考えられない」 ―世界中のネットユーザーを対象にした“旅行必携アイテム”に関する調査で、アジアの旅行者は携帯電話を、欧米の旅行者はクレジットカードを第一に考えていることがわかった。
この調査は大手ホテル予約サイトの Agoda.comが今年2月、世界各地5万人のユーザーを対象に旅行に欠かせない物は何かを尋ねたもの。
その結果、アジアの旅行者は「携帯電話」が1位で45%、「クレジットカード」が2位で29%だった。一方、欧州の旅行者は47%が、米州の旅行者は44%が「クレジットカード」と答え、「携帯電話」と答えた欧米の旅行者は19%にとどまった。
特に台湾は5割近い回答者が旅の必需品を「携帯電話」と答え、アジア旅行者全体の平均を上回っている。
台湾の競争力、アジア4位に後退も人的資本などで高評価
経済フォーラムの「博鰲(ボーアオ)アジアフォーラム」が26日発表した「アジア競争力2014年度報告」で、台湾はオーストラリアとニュージーランドを含む37カ国・地域のうち、シンガポール、韓国、香港に次いで4位となり、前回から順位を1つ落とした。
2013年の統計を基にした今回の調査で、台湾は5つの評価項目のうち、「行政効率」(14位→13位)と「社会の発展レベル」(10位→8位)でそれぞれ改善が見られた一方、「インフラ」(5位→7位)、「マクロ経済」(8位→10位)、「人的資本および革新力」(1位→2位)のいずれも前年より低い評価となった。
「人的資本および革新力」でトップの座を韓国に明け渡した理由として、国内総生産(GDP)に占める公的教育支出の割合や、1人当たりの国際特許ライセンス数の低下などが挙げられている。
総合5〜10位はニュージーランド、オーストラリア、日本、イスラエル、中国大陸、バーレーンの順。
廃棄された鶏の羽毛をヘアケア商品として再利用 台湾の大学が研究開発
静宜大学(台中市)の江善宗副校長は26日、中華民国・科技部との協力プロジェクトで、廃棄された鶏の羽毛に含まれる成分を抽出して再利用する分野に一定の成果が見られたと発表した。
静宜大学によると、今回の成果は「高活性ケラチナーゼ生産技術プラットフォーム及び特殊効能ペプチドの開発」のプロジェクトによりもたらされたもの。高活性の角質分解酵素、ケラチナーゼを使用して鶏の羽毛に多く含まれる含硫アミノ酸を取り出すことで、人間の頭髪のダメージ補修、抗酸化、育毛などに効果があるヘアケア用品として再活用できるとしている。
台湾では年間3億3000万羽以上の鶏が消費され、約3万6000千トンの羽毛が廃棄されている。以前は飼料の原料にしたり、有機肥料や羽毛製品にリサイクルされることが多かったが、この技術により新たな活用法が広まる可能性がある。
現在は高活性ケラチナーゼ生産技術環境を整え、有機原料の分解を加速させる取り組みを進めており、肥料生産のコスト削減や時間短縮、関連技術の産業面での実用化を図りたい考え。
静宜大学ではこのほかにも3つの分野で科技部との協力プロジェクトを実施しており、唐伝義校長は産業競争力の向上に貢献できればと期待している。