米税関・国境警備局は14日までに、同国テキサス州ファーでメキシコから入国したトラックの荷物で本物のニンジンの中にマリフアナ1トン以上を内部に隠した偽物のニンジンを紛れ込ませていた密輸を摘発したと報告した。
摘発した現場はテキサス州とメキシコを結ぶ国際陸橋上で、トラックはメキシコからの新鮮なニンジンを商業目的で輸送中と申告していたとされる。押収したマリフアナの量は約1.1トンで、末端価格は推定49万9000ドル(約5900万円)。
同局によると、荷物などの画像検査システムを通じてトラックに不審な点があるのに気付き、2度目の検査のため停車を命令。調べたところマリフアナを詰めていた、ニンジンの模造品約3000個を見付けたという。
米国とメキシコの国境付近で、ニンジンを使った密輸の手口が摘発されたのは初めてではない。昨年11月には今回と同じ検問所でキュウリとニンジンを入れた包みの中でマリフアナとコカインが発見されていた。末端価格は約200万ドルだった。