かねてフリー転身が噂されていたフジテレビの“カトパン”こと加藤綾子アナ(30)が4月末で同局を退社、メーンキャスターを務めていた「めざましテレビ」は4月1日で降板する。
「発表もその内容もだれもが驚きました。これまで、フリーになったとしても妊娠などよほどの事情がない限り、退社後もフリーアナとしてレギュラー番組を続投するのが慣例になっていたからです」(フジ関係者)
実はカトパンは円満退社とはいうものの、ひと波乱もふた波乱もあったという。とくに不快に思っているのがフジの亀山千広社長。
カトパンを巡っては、これまで何度も独立&退社説が報じられてきた。そのたびにフジは必死になってその報道を否定。しかも、昨年夏、スポーツ紙や週刊誌に退社報道が出た時に、火消し役に自ら名乗りを上げたのが亀山社長だった。
「あれは前代未聞の会見でした。一社員の退社報道に社長自らが『来年の春とか秋とか、そういうことはありません』と否定会見を行ったんです。結果、多くのマスコミが社長が言うんだから間違いないと納得しましたが、半年もしないうちにカトパンは退社を発表。社長の会見は何だったんだって話です。フリーになるのにわずか1~2カ月で話がまとまるわけがありませんしね。亀山社長はメンツ丸潰れ。低迷するフジを象徴しているような話です」(放送関係者)
今回、カトパンとフジの間に“軋轢”があったことは所属先を見ても推測できる。カトパンが選択したのは篠原涼子や谷原章介らが所属する「ジャパン・ミュージックエンターテインメント」。フジテレビ出身ならフジと芸能事務所「セント・フォース」が共同出資して設立した「フォニックス」に移籍するのが通例。実際、元フジの八木亜希子をはじめ、小島奈津子、高島彩、本田朋子らが在籍しているのだ。
それにしても、看板アナとして絶対的な人気を誇っていたカトパンがなぜ、フジから飛び出したのか。いまだに根強く囁かれているのが“イジメ説”だ。
「カトパンのシンパは制作スタッフの一部といわれています。アナウンス部内では孤立している。その上、仕事は一極集中で次から次できつい。しかも給料は減るし……。あれだけ働かされても年収は1200万円~。高島彩や中野美奈子がいたころなら間違いなく2000万円は超えていた。カトパンにはそれもストレスだったでしょう」(前出のフジ関係者)
すでにカトパンを巡っては日テレやテレ朝、TBSなどからオファーが殺到中だという。
「辞めて1年経過しないと他局に出られないのは過去の話。元日テレの羽鳥慎一が退社した翌月からテレ朝に登場したことで業界の慣例は崩壊。カトパンは潜在視聴率も10%以上あるから、引く手あまたです」(芸能プロ関係者)
「めざまし」は降板するが、「ホンマでっか!?TV」「おーい!ひろいき村」がどうなるかはまだ発表はない。ただ、他局の番組が一気に決まる可能性があるし、ルックスも高島彩以上でCMも大いに期待できる。
今のフジを去るのは賢明な選択か。