米大統領選で共和党の候補指名を目指す実業家のドナルド・トランプ氏は23日、自分が銃で人を撃っても支持率に変わりはないと言い放った。
トランプ氏はアイオワ州で開かれた集会で、「私が5番街の大通りの真ん中でだれかを撃ったとしても、票を失うことはないだろう」と述べた。
CNNは集会後、トランプ氏にこの発言についての説明を求めたが、同氏は答えなかった。
トランプ氏はこれまでも、自身には忠実な支持者がついていると強調してきた。同氏を支持する人々の多くは報道陣の取材や世論調査の質問に対し、何があっても心変わりをすることはないと答えている。
米国では最近の銃撃事件などを受け、銃規制をめぐる議論が活発化している。しかしトランプ氏は国民が銃を持つ権利を擁護し、オバマ米大統領が銃購入者の身元調査を強化する大統領令を発表したことにも強い反発を示してきた。
パリの同時多発テロやカリフォルニア州の銃撃事件を受けた対応についても、銃規制をむしろ緩和し、テロに対して強硬姿勢を取るべきだと主張している。
ロシアのプーチン大統領を支持する立場を取り、先月の集会では同大統領がジャーナリストを殺害したとされる疑惑を否定。自身がジャーナリストを殺すことはあり得るかという質問に「そんなことはしない」と答えた後、「いや待てよ、どうだろう」といったん考え直すような冗談も飛ばしていた。