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バンクシーの壁画新作、仏難民キャンプでの「催涙ガス」を批判

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(仏ミュージカル作品をモチーフにしたバンクシーの新作壁画が登場)



(「ディズマランド」のアトラクションの一つだった難民船の模型)


英国の覆面ストリート・アーティスト、バンクシーが在ロンドン仏大使館の向かい側に、仏北部カレーの難民キャンプで当局が催涙ガスを使ったとされる場面を批判する新たな壁画を描いた。

壁画は仏ミュージカル「レ・ミゼラブル」のポスターをまねたデザイン。催涙ガスに包まれて泣く少女の姿が描かれている。

その近くに記されたQRコードをたどると、仏警察が今月5日、カレーの難民キャンプを急襲した場面とされる約7分間のビデオにつながる。

バンクシーがデジタル式のインタラクティブ(双方向)壁画を作ったのは、今回が初めてだ。

ビデオでは機動隊が難民に対して催涙ガスとゴム弾を使っている。一方でカレーの警察報道官は、キャンプ内で催涙ガスが使われた事実はないと主張した。

難民問題をめぐるバンクシーの作品としては昨年12月、米アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏を描いた壁画がカレーに登場した。バンクシーはこれと同時に自身のウェブサイトで、ジョブズ氏の実父がシリアからの移民だったことを指摘していた。

カレーには続いて、仏画家ジェリコ―の代表作「メデューズ号の筏(いかだ)」を題材に、いかだに乗った難民が豪華ヨットに合図を送る様子を描いた壁画、そして望遠鏡で英国の方を眺める子どものかたわらにハゲタカを配した壁画が掲げられた。

バンクシーが昨年8月、英南部に開設した期間限定のテーマパーク「ディズマランド」にも、難民船のアトラクションがあった。ディズマランドが解体された後の廃材は、避難所の建設用にカレーへ送られた。




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