米ファストフード大手マクドナルドが25日発表した10~12月期の決算は、既存店売上高が前年同期比5.7%増と、市場予想を上回る大幅な伸びを示した。
昨年3月に就任したスティーブ・イースターブルック最高経営責任者(CEO)は今回の決算について、10月から始めた朝食メニューの終日提供が予想以上に好評で、売り上げ増の主な要因になったと述べた。
エッグマックマフィンやハッシュポテトなどの朝食メニューには長年、昼や夜も売ってほしいとの要望が寄せられていた。
イースターブルック氏によれば、この時期は気候が温暖だったことも売り上げの伸びにつながった。
既存店売上高はこれで2期連続の増加となった。
全世界の既存店売上高も5%増加した。同社によれば、アジアと欧州が全般に堅調で、ロシア、中国など新興市場でも売り上げを着実に伸ばしている。
マクドナルド株は同日、取引時間中の最高値を記録した。
同社は昨年まで客離れが目立っていたが、イースターブルック氏のCEO就任後、「モダンで進歩的なバーガーチェーン」を合言葉に新商品やカスタマイズ型バーガー、新バリューセットの導入を進めてきた。
同氏は会見で、過去数年の間に失った市場シェアを確実に取り戻しつつあると自信を見せ、今後も商品の質やサービスの向上に一層の投資を続けると強調した。