(シリア・ダマスカスの難民キャンプで旗を掲げるヌスラ戦線の兵士)
シリアで活動する国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「ヌスラ戦線」は米国にとって、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」を上回る脅威だとする報告書を、米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」と「アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)」がこのほど発表した。
報告書は両組織を「米国の存亡にかかわる脅威」と位置付けたうえで、ヌスラ戦線は「長い目でみると、米国にとってISIS型よりもはるかに危険だ」と主張。
「ヌスラ戦線を現状のまま放置する戦略では、米国土の安全を保つことができない」と述べ、ISISに集中する現在の方針は誤りだと批判している。
米陸軍のマーク・ミリー参謀総長は先週の演説で、米国の存亡にかかわる危機を及ぼす可能性があるのは、米本土への攻撃が可能な核兵器を大量に保有するロシアのみだと話していた。