労働部、賃上げ・週休2日で企業のポイントアップ
労働部は、公共事業参画への評価指標に「賃上げ」、「週休2日」、「ワークライフバランスへの取り組み」などの項目を追加した。昨年設定した指標に「社会企業指標」の項目を追加し、評価指標における同項目の比重も上がり、従来の5点から10点となった。組合との団体交渉契約締結、定期的な労使会議設定、優良企業認定経験などの項目が盛り込まれている。政府による企業の賃上げや労働環境改善の促進に役立てたい意向だ。
中国人スパイが生活保護を搾取、裁判所が補助金返還の判決―ドイツ
2014年4月12日、環球時報は記事「ドイツ亡命の中国人夫婦が福祉補助金搾取、裁判で費用返還と送還の判決」を掲載した。
ドイツ誌デア・シュピーゲルによると、リューネブルク市の裁判所は10日、中国人夫婦に福祉補助金4万ユーロ(約564万円)の返還を命じる判決を言い渡した。被告の夫婦は1990年にドイツに亡命。長年にわたり各種の福祉、補助金を得てきた。
しかしドイツ警察は1997年から2004年にかけ、計10万ユーロ(約1410万円)超もの振り込みがあったことを発見した。振り込み元は台湾情報機関だったという。夫婦側は「中国反政府活動家の招待費、生活費」として全額使用したと主張しているが、認められなかった。
ドイツのメディアは「海外の“007”がドイツの社会福祉を享受することは許されない」と評している。なお今回の裁判は長期にわたるものできわめて慎重に進められた。夫婦の名前もアルファベットの頭文字でしか報じられていない。問題の夫婦は2011年9月に中国に送還された。
周富徳さん死去、台湾・香港で報道「日本で奮闘する華人の代表」
台湾や香港のメディアは13日から14日にかけ、中華料理の調理人で、「料理の鉄人」などテレビ番組でも親しまれた周富徳(しゅう・とみとく)さんが死去したと報じた。周さんは8日、誤嚥性(ごえんせい)肺炎のため死去した。71歳だった。周さんの死は日本で13日になって報じられ、それを追う形で台湾や香港のメディアが報じた。「日本で奮闘する華人の代表」などと紹介した。
台湾のアップル・デイリーは13日付で、「『料理の鉄人』など日本のバラエティ番組で大いに評判を得た在日中華系調理人の周富徳さんが8日、日本・横浜の病院で肺炎のために死去。享年71歳」、「本籍は広東で、横浜で生まれ育った」、「同地中華街で調理師をしていた父親の衣鉢を継ぎ、中華料理の調理人になった」などと紹介。
出演した番組については、フジテレビの『料理の鉄人』で「日本を鳴り響かせた」、「洗練された調理技術と独特の語り口で、大いに人気が出た」などと紹介した。
香港・文匯報は14日付の記事で、料理番組で有名になったこと以外に「父母の代に日本に渡った。父も名調理師だった」、「子どものころから、中華料理づくりを自分で学んだ」、「18歳から中華料理店で修業」、「新橋の中華飯店、京王プラザホテルの『南園』などで働いた」、「1993年には自立して東京の青山に『広東菜富徳』をオープン」、「最も多いときには4つの店を持っていた」など、両親に連れられて日本に渡った周さんが、中華料理の道で成功したことを強調し「日本で奮闘する華人の代表と言ってよい」と評した。
民進党・蘇貞昌氏と謝長廷氏、次期主席選挙への不出馬を表明
野党・民進党の蘇貞昌主席は14日、会員制交流サイト上で5月25日に予定されている同党の次期主席選挙に出馬しない考えを表明した。また、謝長廷元主席(左)も立候補しない方針を明らかにした。
民進党の主席選挙の出馬受け付けが14日から始まった。大方の予想では、現職の蘇貞昌主席、蔡英文前主席、謝長廷元主席の三つ巴の戦いになると見られていたが、きょうになって蘇、謝両氏が立候補しないことがわかった。
蘇主席は「台湾と国民、党のため、2014年11月の統一地方選挙に勝利し、民進党政権奪還のための基礎を作らなければならない」としながらも、多くの人が期待しているのは台湾の価値と人々の権利を守り、私心なく団結した民進党だが、今の我々はいまだそれらの要求に達していないとの認識を述べた。
また、今は学生運動が大きな広がりを見せ、第4原発の建設問題を決着させなければならない大切な時期であり、年末に予定されている統一地方選挙での勝利に向けて、党内部の分裂や、足並みの乱れは許されないとして、前主席や元主席が立候補の意向を示していることを理由に、今回の主席選挙には立候補しないと書き込んだ。
その後、謝氏も交流サイトを更新し、立候補をしないことを表明。“太陽花(ひまわり)学生運動”で学生らがさらなる民主化の“種火”を我々に渡してくれているとし、我々の政党がもし国民の声に耳を傾けず、改革に真摯に取り組まなければ、彼らに申し訳が立たないと語った。
一方の蔡氏は、民進党は深く反省し、政党としての役割について改めて考え直さなければならないと党体制の改善の必要性を強調。台湾が大きな試練を迎えている時に、団結・協力することが民進党員の共通の責任だとして、主席選挙への決心を改めて表明し、世代交代した民進党や市民とともに努力しながら国を徹底的に変えていきたいとアピールした。
台湾・高雄の仏光山、日本に法水寺建立で起工式
台湾南部の仏教の聖地として知られる仏光山寺(高雄市大樹区)が群馬県渋川市伊香保町に法水寺を建立することになり、13日、欧州・アジア各国から1000名を超える信者が集まって起工式が盛大に行われた。
儀式は心保和尚と法師らにより進められ、台湾側からは沈斯淳駐日代表(大使に相当)夫妻、卓伯源・彰化県長、群馬県議員、仏光山の関係者などが参加した。仏光山の創立者、星雲大師(86)は挨拶の中で仏法を万物を育む水の流れにたとえ、「台湾の仏光山によって仏光が世を遍く照らすように、日本の法水寺によって“法水”が注ぎ続けるであろう」と述べた。
同寺の建設費として10億円を寄付すると明かしている大師は「仏光法水」「善縁好運」などと筆書きしたものを信者に渡したが、中には500万円や1000万円の寄付を申し出る信者もおり、大師はさらに100枚書いて法水寺建立の資金に当てたいとした。
仏光山中華総会秘書長の覚培法師は、この日の起工式に台湾、中国大陸の上海、北京、蘇州、モンゴルなどのほか、欧州はベルギー、チェコスロバキア、フランス、スイスなどから参加者があったとし、将来毎年各地から法水寺への団体参拝があればと述べた。
法水寺の住職、満潤法師によると同寺は2002年に土地を購入、整地を経て許可を取得後、今年着工して2018年に竣工する予定。ただし、星雲大師の希望もあって工期がさらに短縮されるかもしれないと語った。総工費は約50億円と見込まれている。
馬英九総統のフェイスブックに、初めて1分間の動画
「政策がわかる60秒:台日漁業協定締結1周年」というタイトルで、若者を対象にしたもの。https://www.youtube.com/watch?v=r0Dnxlgjxps
動画は、馬英九・総統が12日、台湾北東部・宜蘭県の南方澳を訪れて漁業者と座談会を行ったタイミングに合わせてつくられた。データだけでは若年層に政策をアピールしにくいことを考慮、さらに、ポイントを絞り込むことで、時事問題の影響で焦点がずれるのを防ぐ効果も狙っている。
4月11日、中華民国台湾と日本が漁業協定を結んで1周年を迎えている。動画は、チャートや図、数字で、協議締結前と後の台湾漁民の作業面積、クロマグロ捕獲量を表し、「主権においては譲歩せず、漁業権では大きな進歩を遂げた」ことを説明している。
幕僚は、1分間の動画は利用者にも負担がかからず、わかりやすく伝えやすいので、スマートフォンを通じて短期間にプロモーションをすることが可能。利用者が、台日漁業協定を締結したあと、クロマグロの捕獲量が増えた、ということを理解してくれれば目的達成だとしている。
台湾の医療外交、友好国が評価
医療外交を推進するため、外交部と彰化クリスチャンホスピタル(彰化基督教醫院)が協力して、中華民国の友好国であるセントルシアとセントビンセント・グレナディーンに医療ボランティアを派遣して診療活動を行う。
外交部によると、彰化クリスチャンホスピタルは全部で5回ボランティアを派遣、そのうち3回はセントルシア、2回はセントビンセント・グレナディーンが予定されている。先発隊は26日にセントルシアに向かう予定。
外交部ラテンアメリカ司の謝妙宏・副司長によると、過去4、5年来、当病院は100名あまりのボランティアを派遣、現地の病院で医療人員の訓練を行ったり、医療活動をしており、その数はすでに15回にわたっている。彼らの医療サービスは、高い成果を得ているばかりでなく、友好国政府と人民から非常に感謝され、支持されているという。
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米閣僚レベル高官、14年ぶりに訪台
中華民国台湾におけるアメリカの大使館に相当するAIT(アメリカ在台湾協会)は、アメリカ環境保護庁長官ジーナ・マッカーシー(Gina McCarthy)氏が、13日から15日の日程で台湾を訪問することを明らかにした。マッカーシー氏は、台湾滞在中、馬英九・総統や政府官僚らと会見するほか、国立台湾大学で講演を行う予定。
AITでは、このたびのマッカーシー氏の訪問を、アメリカと台湾の20年来に渡る環境方面における協力を強調するものと位置づけている。一方、中華民国外交部の林永楽・部長は、両国の協力関係の実務的発展だと説明している。
林永楽・部長は、マッカーシー氏の訪台は、主に環境保護方面での協力が目的で、科学技術、技術発展に貢献するものだと語り、氏の訪台を歓迎している。
マッカーシー氏は、オバマ大統領政権のもと、はじめて中華民国台湾を訪問する長官クラスの政府高官となる。同クラスの政府高官が前回訪台したのは、2000年、当時の運輸長官、ロドニー・スレイター(Rodney Slater)氏が、台北で開催された中美工商会連合会議に出席したとき。このときから数えると、実に14年ぶり。
学生運動があっても大陸客消費が増加(第1四半期)
3月、台湾では、中国大陸との間に結ばれたサービス貿易協定に反対する学生たちが立法院を占拠する、いわゆる「ひまわり運動」という学生運動が発生、両岸関係が敏感になったと思われていたが、中国大陸からの観光客の消費力は衰えを見せていないようだ。
統計によると、第一四半期、中国大陸の金融機関の連合組織、中国銀聨発行のカード、ユニオンペイ(China UnionPay)利用額及び現金引き出し額がふたたび新記録を更新、合計で台湾元385億元に達した。去年同期の247億元と比べると、56%の成長。日刊紙大手、聯合報が13日に報じた。
聯合報では、主な原因は、中国大陸からの観光客の大幅増加にあり、台湾の学生運動が今後の消費力にどう影響するかはまだわからないと指摘している。
銀行業界は、人数と消費力が維持できるという前提の下、今年、台湾におけるユニオンペイの消費額は、少なく見積もっても1500億元を突破、去年一年間の1300億元を上回ると見ている。
中国銀聨カードセンターの統計によると、今年第一四半期の台湾におけるカード消費額は198億元、去年同期の138億元よりも43%の成長。また、2月のカード消費額は80億元、一月あたりの額としては、歴年最高。
財金資訊股份有限公司(財金公司)の統計でも、今年第一四半期、台湾でユニオンペイを使って引き出された現金は187億元、去年同期の107億元より71%成長しているという
旧暦三月は媽祖の月、台北は媽祖花火大会
四方を海に囲まれた台湾では、海の安全をつかさどる神様、媽祖信仰がさかん。毎年旧暦3月の媽祖さまの誕生日を祝うため、台湾各地で盛大な巡礼活動が行われている。台北市内湖の媽祖廟・聖母廟でも、12日、「媽祖花火大会(媽祖藝文煙火季)」が行われた。
郝龍斌・台北市長は儀式に参加して、参拝するとともに、花火大会の音頭をとった。郝・台北市長は、媽祖様は非常に重要な信仰の対象であり、人々の支えになっている、と前置きした上で、最近、反サービス貿易協定を唱える学生デモが起こって台湾社会が揺らいでいるが、媽祖様の慈悲深い精神を借りて中華民国台湾の平和を守り、人々の心を鎮め、国家を前進させて行きたいとコメントしている。
上場自動車5社のQ1、裕隆は23%増収[車両]
上場自動車5社の第1四半期の連結売上高が出そろった。最も好調だったのは裕隆汽車で、前年同期比23.0%の増収だった。
経済日報によると、裕隆汽車は自社ブランド「LUXGEN」の好調な販売が続いた。また、グループの裕隆日産汽車(日産自動車系)が3月に発表したコンパクトカー「リヴィナ」の新モデルも受注が相次ぎ、裕隆汽車の売り上げに貢献した。
最大手の和泰汽車(トヨタ自動車系)の第1四半期売上高は前期比1.4%の減少となった。1〜2月に、セダン「カローラ・アルティス」とスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」の供給が予約に追いつかなかったことが売り上げに響いた。ただ、3月にはアルティスの供給が順調に進んだことから、売上高は前月比28.0%、前年同月比で18.3%それぞれ増加した。4月は小型セダン「ヴィオス」の新モデルを発売することもあり、売上高はさらに伸びる可能性があるとみられている。
台湾最長、雪山トンネル建設作業関係者らが“同窓会”
台湾最長の道路トンネルとして知られる雪山トンネル(新北市坪林区−宜蘭県頭城鎮、全長12.9キロメートル)の建設作業に携わった関係者らが13日、宜蘭緑色博覧会(グリーンエキスポ)で“同窓会”を開催し、思い出話に花を咲かせた。
雪山トンネルは起工から13年の歳月を費やし2006年6月16日に開通。グリーンエキスポの会場には、掘削で使用されたTBMと呼ばれるローラーカッターが展示され、難工事の歴史を今に伝えている。同窓会には元作業員ら100人近くが参加したほか、当時の行政院長、游錫コン氏も会場に駆けつけた。(コン=方方の下に土)
楊大緯さんとト沛ショウさんは雪山トンネルでの仕事がきっかけに、4年間の交際を実らせて結婚したカップルで、この日は息子を連れて参加。トさんは自動車でトンネルを通るたびに、「パパとママがお仕事していた場所なんだよ」と語りかけるという。
黄政慧さんは長期間にわたってトンネル内での仕事を続けたために、休暇時に外へ出るとまぶしくて目を開けられなかったと当時の苦労を振り返るが、今では達成感に変わったと語る。
游元行政院長は、不可能な工事を可能にしたのは命を賭けてトンネル建設に携わった作業員全員の努力の結果で、この無名の英雄たちに感謝しなければならないと労をねぎらった。
宜蘭県の林聡賢県長は、将来的にTBM記念公園を建設し、当時の資料等を展示して偉大な工事の歴史を後生に残したいと話している。
日本の中華料理人が台湾で腕前を披露 香港のシェフと競演
中華料理のシェフ脇屋友詞さん(=写真右)が11日、台北市内のシャーウッドホテル(西華飯店)で開催されている料理イベントの記者会見に出席し、香港のシェフとの創作料理を発表した。
同ホテルのレストランで行われている「日中シェフサミット」のために訪台した脇屋さんと香港の高鋼輝さん(左)は、今月11〜14日まで計10品の創作料理を特別に提供している。記者会見で脇屋さんは毛ガニのカニみそや徳島産のユズ、フランスのフォアグラ、2年の歳月をかけて独自開発した特製豆腐などを使った斬新なメニューを披露した。
高さんはハタの一種であるオオアオノメアラ(星斑魚)を使った煮しめやヨーロッパなどで使用される高級食材のマンガリッツァ豚を使用した広東料理などを紹介し、訪れた人の目と舌を楽しませた。
日本製の蒸気機関車“貴婦人”の修復が完了 6月にお披露目
“貴婦人”の愛称で知られた日本製の蒸気機関車CT270(日本名:C57)型1両の修復が12日に完了し、6月に開催される鉄道フェスティバルで公開されることがわかった。
CT270(C57)型は当時の川崎車両で201両が製造され、1943年には14両が日本統治時代の台湾に導入され西部幹線で活躍した。機関車単体での設計最高速度は時速100キロで、その当時の台湾で運用されていた従来型の時速85キロを大幅に上回る健脚だった。
蒸気機関車としては台湾鉄路で最後まで使用された形式だったが、1979年に西部幹線が電化されたことで第一線から引退し、1984年には登録を抹消されて廃車となった。現在は4両が基隆、彰化などに静態保存されている。
台鉄によると、このたび台北機廠の洪進興主任のチームが専門家などと協力して修復作業を実施、約35年ぶりに走行できる状態に復元された。6月9日に一般に公開される予定で、往年の優雅な姿を再現するという。
日台韓共同で台湾南部の病院に巡回診療車を寄贈
台湾・日本・韓国のロータリークラブが11日、台湾南部の過疎地で使用するための巡回診療車を屏東基督教病院に合同で寄贈した。
診療車は国際ロータリー第3510地区(高雄・屏東・台東)・第2790地区(千葉)のそれぞれのガバナー事務所、日本の茂原ロータリークラブ、韓国の光州中央ロータリークラブ、台湾の屏東東ロータリークラブが合同で寄贈したもの。寄付金額は総計5万2000米ドル(約528万円)で、診療車の内部には救急カート、血圧計、血糖値測定器、ノートパソコンなどが準備されており、今後は山間部や過疎地など台湾の無医地帯の人々の医療に役立てられる。
寄贈式は11日午後に病院の問診ビルで行われ、茂原ロータリークラブの代表らは東日本大震災への台湾の支援や巨額の義援金に対して、あらためて感謝の意を示した。
屏東基督教病院の過疎地診療サービスには原住民(先住民)健保総合医療サービス、健康増進、入院患者の見守り、長期ケア、リハビリ、原住民特別問診などが含まれる。医師の往診は年に500回以上、巡回診療は2112回にのぼる。
同病院では現在ある巡回診療車のうち3台が走行距離30万kmを超え、もう1台も28万km近くで、車を頻繁に使用することから寄付による新車両への交換を希望していたという。