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ローマ法王、ロシア正教総主教と初会談へ キューバ首都で

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(カトリック教会のフランシスコ法王)



(ロシア正教会トップのキリル総主教)


ローマ法王庁(バチカン)は5日、カトリック教会のフランシスコ法王が12日にロシア正教会トップのキリル総主教と会談すると発表した。両教会のトップが会談するのは史上初めて。

会談は12日、キューバで行われる。キリル総主教はキューバを公式訪問する予定の一方、フランシスコ法王はキューバを経由してメキシコを訪問する見通しで、双方がキューバを中立的な場所と判断したとみられる。

バチカンとモスクワ総主教庁は共同声明を発表。フランシスコ法王とキリル総主教はキューバの首都ハバナにあるホセ・マルティ国際空港で「私的な対談」を行い、会談の最後には「共同宣言」に署名する予定だとしている。

両教会のトップが会談するのは史上初となる。東方正教会とカトリックは1054年に分裂。バチカンはこの数十年、正教会の一部の教派と関係修復を図ってきた。だが、ロシア正教会は、ソ連崩壊後にカトリック教会がロシア人を改宗させようとしているとして批判し、緊張状態にあった。

法王は2014年、キリル総主教に対し「あなたに会うためならどこにでも行く。電話をしてくれれば訪問する」と述べるなど、関係修復のために力を尽くしてきた。

フランシスコ法王は昨年、法王になって初めてキューバを訪問し、米国とキューバの関係改善を仲介。ロシア国営タス通信によると、総主教も今年、キューバを訪問する計画を進めていたという。

ロシア正教会は、中東やアフリカでキリスト教徒が迫害されている現状を受け、カトリック教会との話し合いが必要だと判断したものとみられる。正教会の聖職者は「この悲劇的なときに内部の意見の不一致はわきに置いておく必要がある」と述べた。

一方、フランシスコ法王も、迫害を受けている信徒を守るため、キリスト教徒が力を結集するべきだと主張している。





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