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シリア政権の支持勢力、アレッポで攻勢 市民4万人が避難

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シリア北部の都市アレッポをめぐる戦いが激しさを増すなか、国連人道問題調整事務所(OCHA)は5日、市民4万人が退避を余儀なくされたと発表した。

主要な反体制派組織「シリア国民連合」も、ロシアの空爆が激しさを増していることから、数千人のシリア人がアレッポ北郊を離れ、北に向かう状況だと述べた。国連当局者によると、アレッポ東部の反体制派の支配地域には32万1000人の民間人がいる。ここでの戦いはシリア内戦でも最悪規模の戦闘となる可能性がある。

最近公開された動画には人々が逃げる様子が映し出されている。同市北郊から約100キロ北のトルコ国境へと避難する数千人の民間人の様子を捉えたものとされ、人々の間にパニックが広がっているように見える。CNNではこの映像の信ぴょう性を確認できていない。

各種報道によるとアサド政権に忠誠を誓う勢力はロシア空軍の助けを受け、アレッポへの補給路を断つなど攻勢を強めている。

トルコのダウトオール首相は4日、ロンドンで、「新たに難民となった1万人が現在、トルコ南部のキリスの前で待っている状況だ」「アレッポ北部のキャンプにいる6~7万人がトルコに向かって動き出している。私の心はロンドンにはなく、我が国の国境にある」などと述べ、こうした新たなシリア難民への対応に追われている現状を訴えていた。

アレッポは穏健派反体制勢力の拠点となってきたが、より急進的な武装勢力ヌスラ戦線は武器を取って市内で戦うよう呼びかけている。

アサド政権側は、市東部にある反体制派の主要な補給路を寸断することに成功。これにより民間人数十万人が孤立する可能性があるほか、支援物資を市内に搬入する妨げにもなっている。





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