【台湾ブログ】ワーホリで日本に滞在、交渉粘って時給アップに成功
レコチャイ」より・・・
ワーキングホリデー制度を利用し、日本に滞在中の台湾人女性が契約条件や時給アップなど、がんばって交渉した経験をブログに記録。一生懸命な姿が伝わる内容だ。
台湾の女性mimi(ハンドルネーム)さんは、2012年の秋頃から日本に来ているとのこと。外国で自分の力を試したい気持ちで、滞在を決めたようだ。ワーキングホリデーで入国しているので、当然仕事をしているmimiさんだが「何度も交渉した結果、時給がなんと1400円から1600円にアップ!」と勝ち取った交渉成立を喜ぶものの、「でも交通費は含まれていない。おまけに強気な派遣会社スタッフに、“この時給で受け入れなければ、先方はあなたを必要としないかもしれません”と言われた」現実にもぶち当たり、しぶしぶ承諾したそうだ。「派遣会社は、私の時給から1000円近く紹介料を取っていると思われる。でも日本に来たばかりだから仕方ないし、自分のキャリアを徐々に上げていくしかない」と、悔しいながらもしっかりと自分の立場をわきまえている。
また「社会保険などに必ず加入するようにと言われたが、月に2万円以上も天引きされて時給がものすごく低くなってしまう」と不安を覚えたmimiさんは、契約期間が短いことを理由に加入しないと主張したという。派遣会社スタッフがなんとか認めてくれたので、“してやったり”といった感覚に。大喜びしていたが「実際に仕事を始めてみると、派遣社員は最初の2カ月健康保険と国民年金を加入しなくてもいい、ことを知った。そして2カ月過ぎると、安全面や権利を守るべく加入が必須であることを教わった」そうだ。時給の交渉術や派遣会社スタッフの言いなりにならないあたり、mimiさんは意思が強く必要な情報をきちんとリサーチするしっかり者の女性であるという人物像が浮かび上がる。
派遣社員になる前には、台湾観光協会で週に一回アルバイトをしていたというmimiさん。「この場所で仕事ができたことに、大きな誇りを感じました。台湾観光をPRするため、海外で一生懸命がんばる台湾人がいるのです」と述べ、「観光旅行をして台湾と世界が友達としてつながるなんて、感動。日本のみなさんも、もっと台湾を好きになって欲しい」と願いをつづった。台湾観光協会で働いたことが、mimiさんの視野を広くし、また故郷・台湾を愛する気持ちを深めたのではないだろうか。
日本の友人に「どうしてワーキングホリデーで来たの?」と聞かれる度に、自身に理由を問いかけてきたというmimiさん。「遊びたいとか世界を見たいから、ではなくて私はチャレンジしてみたいんだと思う」と気付いたそうで、「海外でどうやって生きていけるのか、自分の限界を知りたい。ものすごく早いスピードで変わっていく世界に生きて、私たちが唯一できることは、自分の能力を高めて世界とつながること」と、はっきりと述べている。「その能力は語学力かもしれないし、専門技術やプレッシャーに打ち勝つ強い心なのかもしれない。努力してがんばることが、すべてのことを変えてくれると思う!」とひたすら前向きに、文章を締めくくった。ワーキングホリデーで体験した出来事を活かし、台湾と日本を結ぶ懸け橋としての活躍が期待できる女性だ。