馬・総統と蘇・民進党主席が原発問題で25日に会談
馬英九・総統が25日、最大野党・民進党の蘇貞昌・主席を招いて第四原子力発電所問題について会談する。
総統府は24日夕方、馬・総統と蘇・民進党主席が25日午前10時に総統府で、第四原発問題について会談すると明らかにした。なお、会談は公開される。
第四原発問題が人々の強い関心を集めている。蘇・民進党主席は21日、馬・総統と対面する意向を示したが、23日になっても自発的に総統府側と連絡をとらなかったため、馬・総統は24日午前、総統府の楊進添・秘書長に、民進党の林錫耀・秘書長に連絡するように指示、正式に蘇・民進党主席を総統府へ招いた。
総統府は、馬・総統は、野党党首と国家の政治について意見交換することを常に歓迎しており、前提と条件を設けずに、率直に意見交換し、共同で解決策を見出せるよう希望していると述べた。
馬・総統は23日、第四原発の建設続行の可否について、「安全性は台湾電力、行政院原子力委員会及び国内外の専門家による検査をクリアしなければならない。政府の政策は、安全を確保した後に国民投票を行い、第四原発の今後について決定するというものだ」と指摘、野党と民間団体が求める国民投票のハードル引き下げについては、低すぎる場合は社会の不安定につながる恐れがあるとして、ケース毎あるいは一時的な妥協で制度を破壊することに反対の立場を示した。
国民投票を定めた中華民国の法律の規定によると、国民投票が成立するには、有権者の2分の1以上が投票し、かつ有効投票数の過半数の同意が必要。
行政院:国民投票結果出るまでは燃料棒挿入せず
一方、蘇・民進党主席は23日、国民党所属の朱立倫・新北市長と会談した。会談後、2人は第四原発の安全面に対する立場、問題解決に関する見方は完全に一致したと強調、公民投票法の速やかな改正によるハードル引き下げを主張し、与野党合意の加速を期待した。第四原発は新北市に建設中。
行政院の江宜樺・院長が24日、第4原子力発電所の問題について、安全検査をクリアしても、国民投票が行われなければ、燃料棒は挿入しない方針を明らかにした。
江・行政院長は24日の閣議で、行政院原子力委員会は今年下半期に第4原発の安全検査に関する報告をまとめ、その後、第4原発の存廃問題を国民投票にゆだねると述べた。江・行政院長はそして、国民投票の結果が出るまで、燃料棒の挿入は絶対に行わないと強調。一部で、6月の燃料棒挿入が伝えられたことに対し、行政院はうわさに過ぎないとしてこれを否定した。
第4原発の建設続行の可否をめぐる問題が最近、再びクローズアップされており、総統府と行政院の上層部は連日この議題について討論している。江・行政院長は24日、行政院は国民投票で第4原発の存廃を決定する意向があること、ならびに、第4原発の安全検査が終わるまでは国民投票を行わないという方針は昨年から示していると改めて述べた。
行政院の孫立群・スポークスマンは、閣議での江・行政院長の談話について、「台湾電力は今年の下半期に安全検査をしてから関連の報告を原子力委員会に送る。しかし、原子力委員会が報告を確認するだけではなく、アメリカの原子力規制委員会(Nuclear Regulatory Commission NRC))」の専門家の再度の確認も必要だ。第4原発が安全検査をクリアしてのち、国民投票を行う。国民投票の結果が出るまで、政府が第4原発に燃料棒を挿入することは絶対にない」と伝えた。
外交部:米は釣魚台列島の主権への立場示さず
外交部が、アメリカは釣魚台列島の主権に対する立場を示していないとしている。日本を訪問中のアメリカのオバマ大統領は、日本のメディアのインタビューに対し、釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)は日本の管轄下にあるため、日米安保条約の適用対象になるとの発言を行った。
外交部の石定・次長は24日、立法院での答弁でこれに触れ、「アメリカは1971年、釣魚台列島の行政権のみを日本に移管すると明らかに宣言しているので、この行為は釣魚台列島の領有権に対する中華民国の主張に影響せず、アメリカは釣魚台列島の領有権問題に対する立場を示していない」との見方を示した。
石定・次長は24日、釣魚台列島の主権は中華民国台湾にあると重ねて強調、「アメリカは1971年5月26日に我々に回答した際、『アメリカが行政権を日本に移管することは、主権に関する中華民国の主張に影響せず、中華民国の権利もそのため損なわれることはない』と述べている。1971年11月2日、アメリカ上院も、『アメリカがサンフランシスコ条約で取得したのは行政権のみで、主権ではない』と話している。このため行政権の移管は主権の移管ではなく、我々の主張する主権にも影響しない。アメリカ側の態度は、釣魚台列島の主権についていかなる立場も設けない、長年の態度だと思う」と説明した。
与党の立法委員は、中華民国は主権を強調するのみだとし、具体的な行動をとる可能性について質問した。石定・次長はこれについて、「中華民国の取り組みは、馬英九・総統が提唱している『東シナ海イニシアチブ』だ。アメリカの国務省は公の場で、このイニシアチブは、国際法で問題を平和的に解決しようとするアメリカの核心的な価値と同じものだと述べた」と答えた。
台北市長選与党候補の連勝文氏、5月末に訪日
与党・国民党の中央常務委員会は23日、19日に党内予備選挙で勝利した連勝文氏を、台北市長選への公認候補に正式に指名した。連勝文氏は、李登輝・総統の時代に副総統を務めた連戦・国民党名誉主席の長男。
連勝文氏の事務所の秦?媛・スポークスマンは24日、詳細は未定としながら、連氏が5月末に日本と韓国を訪問する計画がある事を明らかにした。
秦・スポークスマンによると、日本では東京都議会を見学するなど、東京を中心とした訪問になるという。公認候補となってから初の外遊である事から、メディア及び日本と韓国の自治体行政に詳しい専門家が同行するという。
中国大陸個人旅行者「また来たい」が9割
台湾を訪れた中国大陸の個人旅行者のうち、90%が、また台湾を訪れたいと答えたことが、アメリカの大手リサーチ会社、ACニールセンの調査で分かった。
ACニールセンは、「中国大陸からの個人旅行者の台湾における消費研究」の調査結果を公表した。この調査結果によると、調査を受けた中国大陸の個人旅行者のうち、9割以上の人は「また台湾を訪れたい」とし、そのうちの5割以上の人は、「一年以内に再度台湾に来る」としている。
中華民国政府は2011年6月に中国大陸の個人旅行者の台湾観光を解禁した。内政部出入国及び移民署の統計では、2012年時点での中国大陸からの個人旅行者はのべ19万1148人だったが、2013年にはのべ52万2443人に増え、平均して一日2858人の個人客が台湾を訪れたという。
個人旅行者の消費額を費目別に見ると、買い物代がもっと高く、中国大陸の地方都市からの旅行者の台湾における消費金額は平均一人台湾元3万1732元で、大都市からの旅行者の台湾元2万6073元より21.7%上回っており、中国大陸の地方都市からやってきた個人旅行者は、台湾の消費市場での新たな主力客となっている。
中国大陸からの個人旅行者が最も好む観光スポットの上位三位は、国立故宮博物院、台湾が世界に誇る超高層ビル、台北101、蒋介石・元総統のメモリアルホール、中正紀念堂となった。大都市からの個人旅行者が好む観光スポットの四位は台北の原宿と呼ばれる西門町だったが、地方都市からの個人旅行者が四番目に好むスポットは北投温泉だった。
これら個人旅行者の半分以上は一年以内に再度台湾を訪問すると答え、その原因を、台湾の風土、人情味、文化、豊富な人文の内容、景色、B級グルメなどとしている。再度台湾を訪問する際には、滞在日数も長くなるということで、平均で一週間を超える、7.74日間となっている。
なお、この調査は18歳から59歳までの中国大陸からの個人旅行者を対象に、インターネットで実施された。
「欣葉」台湾料理の日本語レシピ本、中国語版が出版
昨年、日本で出版された台湾料理のレシピ本の中国語翻訳版が、台湾で3月末に発売されたことを記念して、24日、台北市内で出版記念レセプションが行われた。
この本は、日本の出版物専門商社トーハンの台湾法人、東販出版による『美味の伝承 欣葉の台湾料理』で、昨年9月に日本の旭屋出版から出版された『台湾の人気店〈欣葉〉美食の台湾料理』の中国語翻訳版。台湾を始め、日本、中国大陸、シンガポールなどにも展開している台湾料理の名店、「欣葉」が監修した、台湾料理115品のレシピが、写真入りで詳しく紹介されている。
およそ15年前にも、同様の書籍が日本と台湾で出版されており、5年前に旭屋出版から「欣葉」の李秀英・董事長に、第二弾の希望があり、両社の制作チームにより共同製作された。
李・董事長は、「多くの人に台湾料理がどんな料理であるかを知ってもらうための本を出版したいと声を掛けてもらった。この本には、台湾の昔ながらの家庭の味が紹介されている」と紹介、今回、日本と台湾で、レシピ本が出版される事は光栄だと話した。
今回出版されたレシピ本は、「欣葉」の李・董事長が母親から学んだという、後世に伝えたい台湾料理が15品、「欣葉」が開発した「現代風の台湾料理」24品、そして「昔ながらの台湾料理」71品が、三つの章に分かれて紹介されており、「欣葉」では味わえない料理も数多く掲載されているという。
ミスタードーナツ、新型店でめん類を販売[商業]
流通大手の統一超商(ユニプレジデント・チェーンストア)傘下で、ドーナツチェーン「ミスタードーナツ」を展開する統一多拿滋は、新型店の出店を強化する。新たにめん類を販売し、男性客の来店を促す戦略だ。
統一多拿滋は、台北市中山区にある店舗を改装し23日に新型店としてオープンした。醤油ラーメンを75台湾元(約250円)で、担担麺を115元で提供するほか、3種類のアイスクリームを38元から販売する。またコーヒーを一新し、豆にこだわり入れたて感を訴求する。新型店の狙いについて、統一超商の広報担当者はNNAに対し「ミスタードーナツは、女性客の来店が多いが、日本の店舗と同様にめん類を導入することで男性客の増加を期待している」と語った。また、当面4店舗の改装を決めており、商圏などを考慮した上で既存店も新型店に切り替えていく方針だと述べた。
統一多拿滋は、2004年にミスタードーナツの台湾1号店を台北市内に開業、現在域内で54店を展開している。年内には60店体制とする計画だ。
台湾のお台場を目指せ!三井の林口アウトレットパーク起工式
台湾北部で最大となるアウトレットモール(新北市・林口)の起工式が25日行われた。三井不動産などが建設するもので2015年後半に開業の予定。
起工式に出席した新北市の朱立倫市長は、竣工後の林口アウトレットパークが“台湾のお台場”となり、地域の活性化につながるよう期待を寄せた。
一方、三井不動産は台湾の人々に新しい消費スタイルを提供できるよう、日本での長年の経験などを活かし、台湾での大型商業施設の開発を成功させたいと強調した。
建設予定地は台北の中心部から車で約30分、桃園国際空港からは同20分のロケーションで、アクセスは非常に便利。すでに200社以上が出店の意向を表明しているという。
福山雅治が歌う台湾ドラマ主題歌、きょう初公開
歌手の福山雅治が中国語で歌う台湾ドラマの主題歌、「破暁(ポーシャオ)」が25日、初めて公開されることとなった。複数の台湾メディアが同日付で伝えた。
この曲は、福山の最新アルバム「HUMAN」の中に収録された「暁」の中国語バージョンで、きょう午後8時(日本時間同9時)から民間全民電視(民視、FTV)でドラマ「[イ尓]照亮我星球」の予告編とともに公開される。
「破暁」について「[イ尓]〜」の瞿友寧監督は、「言葉の壁に関係なく、初めて聴いた人が感動の涙をこぼしてしまいそうな歌」と絶賛し、作詞を務める潘協慶さんも真剣に仕事をこなした福山の姿勢を高く評価したという。
福山は昨夏以来、台湾での活動が活発で、今年は2月に「台湾観光親善大使」に任命され、「[イ尓]〜」にもゲスト出演したほか、6月には台北で初の海外コンサートを開く。
桃園県長、第4原発問題で「エネルギー国是会議」開催を呼びかけ
台湾電力第4原子力発電所(新北市貢寮区)の建設問題をめぐり、呉志揚・桃園県長は24日、与野党は今後、エネルギー問題についての国是会議を開催し、政治的思惑を離れて国のエネルギー政策について理性的に議論すべきだとした。
呉県長は同日、行政院原子能(原子力)委員会核能研究所(桃園県龍潭郷)に赴き、核物質の処理などについて説明を受けた。
呉県長は第4原発の存廃問題と共に、第1原発(新北市石門区)、第2原発(新北市万里区)、第3原発(屏東県恒春鎮)についてや、脱原発後の代替エネルギー、関連する経済政策などの課題について議論を行い、エネルギー政策を定めていくべきだと述べた。
さらに、政治的思惑を離れ党派を超えて「エネルギー国是会議」を開催し、産・官・学および市民団体による理性的な議論によって意見をまとめ、国民に受け入れられる合理的で実行可能なエネルギー政策を探り出すことが問題解決につながるとした。
第4原発の国民投票について呉県長は、皆がまだ全体像を把握していないうちに行うのではなく、互いに胸襟を開いて話し合い、それでも解決しない時にはどのような方法で国民投票を行うか議論すべきだと述べた。
米から購入の台湾ヘリ、民家に墜落 原因究明まで同機種は飛行停止
桃園県龍潭郷の民家に25日午前10時ごろ(台湾時間)、陸軍のヘリコプター、アパッチが墜落した。これを受け、陸軍は同日午後の記者会見で原因解明までの同機種の飛行停止を発表し、事故原因を究明するとの姿勢を見せた。
墜落したのはアメリカから購入したAH-64E攻撃アパッチで、陸軍航空特戦指揮部の所属。訓練任務を終え基地に戻る途中、3階建て民家の最上階に墜落、大破した。爆発・炎上はなく、乗っていた2人は病院に運ばれたが、命に別状はないという。
この事故で民家3棟が激しく損壊、負傷者はいなかったものの、ショックで住民1人が病院に搬送された。現場は近くに市場などが点在する市街地で、交通渋滞となった。
台湾は2008年より米国からアパッチヘリを30機購入しており、昨年末から順次納入されている。
第4原発問題で李登輝氏、「ウラン発電の代わりにトリウム発電」
李登輝元総統は第4原子力発電所の問題について、現行のウラン発電からトリウムによる発電への移行を考えてはどうかとの見方を24日午後、フェイスブック上で披露。また、国民は安全への懸念や生命が脅かされているという不安を抱いており、政府の積極的な取り組みが求められると強調した。
李氏は、“原発のないふるさと”を一貫して主張してきた林義雄・元民進党主席が第4原発建設中止を求めてハンガーストライキを行っている現在、政府は民意に耳を傾け国民に決定を委ねるべきで、もし原発建設中止が決まった場合、政府は代替案に積極的に取り組み、指導者は各界とともに解決策を考える義務があると指摘した。
また、李氏は台湾電力について民営化すべきだと言及したことがあるが、太陽光・風力・水力・地熱など再生エネルギーの割合を高めると同時に節約を呼びかけるべきだとした。原子力発電に関しては、第4原発が高リスク・高汚染のウランに頼ることに反対し、低汚染のトリウムによる発電を考慮するのがよいと述べた。
ハゲの本塁打王、育毛剤CM出演で話題に
台湾プロ野球、統一の張泰山選手(37)が育毛剤の新しいCMに出演し、ちょっとした話題になっている。
先住民・アミ族出身の張はルーキーイヤーの1996年、フサフサとした黒髪が自慢のイケメンだったが、今はツルツルの頭から「電火球」(電球)などと揶揄されることもある。
今回のCMの中で張は、髪の毛を増やそうとしても手遅れである反面教師としてスーツ姿で登場。真剣な表情で「もう時間を無駄にしないで」、「努力はまだ足りない」と力説し、薄毛予備軍の男性に育毛剤の使用を勧める。
このCMが今月中旬にテレビやインターネットで公開されると、「禿げても格好いい」、「ユーモアたっぷりだった」、「すごく面白かった(爆笑)」などのコメントが相次いだ。
本塁打王を3度、打点王を4度獲得した張は、輝かしい実績より人懐っこいキャラクターが人気だ。野球中継の名アナウンサー、徐展元さんには、「このボールは、張泰山の髪の毛のようにもう戻らない」という独特の決めゼリフがあるが、徐さんは相手のプライドを傷つけないよう名前の使用を打診したところ、張は「いいよ。トレードマークだから」とアッサリ同意したという。
エバー航空、台湾−沖縄線開設へ 日本線の需要増見込んで
台湾から日本を訪れる観光客が増え続けるのを受け、エバー航空は24日、台北(桃園)−沖縄(那覇)線のデイリー運航を6月17日から開始すると発表した。
同社では現在、成田、羽田、旭川、札幌、函館、福岡、大阪、小松、岡山、仙台の日本10路線を運航しており、沖縄は11番目の就航地となる。使用機材は184人乗りのエアバスA321-200型機で、台北出発は午前6時45分、沖縄出発は午前10時15分の予定。
同路線にはチャイナエアラインとトランスアジア航空も就航しており、エバー航空の参入で台湾の航空大手3社が揃うことになる。所要時間は約90分と台湾新幹線が台北−高雄間を走る最短時間に相当するため、台湾の人々は“一日生活圏”感覚でより気軽に海外旅行を楽しめるようになる。
昨年の訪日台湾人観光客数は前年比50.8%大幅増の延べ220万人(日本政府観光局推計値)を上回り、過去最高を更新したが、エバー航空では今年はさらに増えるとみている。
「金城武の木」の田園風景、文化景観指定を申請
俳優の金城武が出演する航空会社のCMのシーンで有名になった台東県池上郷・天堂路周辺の農地について、文化景観の指定が申請される。現地は果てしなく広がる田園風景が美しく、去年6月のCM放映開始以来人気のスポットとなっている。
175ヘクタールの農地には浮シュウ(=土へんに川)と呼ばれる100年の歴史を持つ用水路施設が新武呂渓の水を引いて田を灌漑し、良質な「池上米」を育む。同郷役所によると、広大な水田が視界をさえぎる人工物が何ひとつなく広がり、産業・文化・景観の3つの要素を備えているというのが申請の理由。
特に最近は、買い取られた農地に農舎が建てられるなどして本来の景観が壊されるのではといった心配の声も地元で出始めており、池上郷役所では申請を急ぐことになった。
もちろん、文化資産登録が実現しても農家が耕地を売買したり農舎を建設することを制限することはできない。林文堂・池上郷長は文化保存に協力してもらえるよう“心を込めて”説得に当たるほかないと語っている。
への関心を喚起し、子供たちに芸術を通して環境保護・生態保護の重要性を理解してもらうという。
紙パンダの大群、寧夏夜市で「屋台の宴会」開催
台北で行われていた紙のパンダ展イベントの最終地点に市内の人気夜市のひとつ、寧夏夜市(台北市大同区)が選ばれ、23日、紙製パンダが各屋台から選りすぐりの「台湾の味」を“堪能”した。このあとパンダたちは台湾の各地方へと旅を続ける。
寧夏夜市には同日夜、かわいいパンダや台湾黒熊(タイワンツキノワグマ)の紙オブジェが現れ、カク龍斌・台北市長が餞別の意味も兼ねて、名物屋台の料理20品ほどをまとめて宴会コースにした「千歳宴」の席で厚く“もてなし”た。(カク=赤におおざと)
台北市観光伝播局は、紙製パンダ1600匹と紙製台湾黒熊200匹などが3月に台北市内各地で展示されるようになって以来話題を呼び、延べ300万人以上の観光客が訪れ、米タイム誌や英BBCなど国際著名メディアにも取り上げられたとしている。
台北での“最終回”に寧夏夜市が選ばれたことについてカク市長は、台湾庶民の美食と人情を代表する名所だと述べ、老舗が用意した「千歳宴」でパンダやクマたちに屋台グルメをしっかり“堪能”してもらい、台北の温かい人情味を他の地方の人々に届け、引き続き野生動物保護への関心向上という使命を果たしてほしいと語った。
台北イベントの終了を受けて、24日からインターネット上では公益プロジェクトが開始される。ひとつは、環境・生態保護の関連団体への6000台湾元(約2万円)の寄付と引き換えにパンダまたは台湾黒熊のペーパークラフトがプレゼントされるもので、1200匹の数量限定。また、地方・山間部などの小学校巡回紙製パンダ展示プロジェクトでは絶滅の危惧に瀕している動物への関心を喚起し、子供たちに芸術を通して環境保護・生態保護の重要性を理解してもらうという。