大ヒット映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の撮影現場で俳優のハリソン・フォードさんが骨折した事故に関連して、英労働安全監督当局のHSEは11日、同作品の制作にかかわった英フードルズ・プロダクションを労働安全衛生法違反で起訴すると発表した。
事故は2014年6月、英イングランドのバッキンガムシャー州にあるスタジオで発生。フォードさん演じるハン・ソロの宇宙船「ミレニアム・ファルコン」の舞台セット上で、油圧式の重い扉がフォードさん(当時71)に当たり、フォードさんが足を骨折した。
HSEは捜査の結果、フードルズ社が労働者を守るための安全対策を怠ったと判断した。同社の担当者は5月12日にバッキンガムシャー州の裁判所に出廷する。
フードルズの本社所在地は、ESPNなどディズニー傘下の企業多数と同じロンドン西部の住所となっている。ディズニーは2012年にスター・ウォーズのシリーズ制作をジョージ・ルーカス監督から引き継いだ。
フォードさんは事故の直後、撮影現場で負傷して手術を受けたことを明らかにしていた。
フォースの覚醒は世界で大ヒットを記録。ディズニーは昨年12月の時点で、世界興行収入が映画史上最速で10億ドルを突破したと発表している。