千葉県鎌ケ谷市の市消防本部中央消防署員3人が若手署員ら少なくとも8人に対し、過去4~5年間にわたり、暴力などを繰り返していたことが分かった。市消防本部は調査結果がまとまりしだい、職員を処分する方針だ。
市消防本部によると、3人はいずれも男性で同署の係長(41)、主査(37)、主任(34)。係長は若手署員を足で蹴り、あばら骨にひびが入るけがを負わせたほか、焼き肉店へ食事に行った際、トングを若手署員の顔や手に押しつけるなどしていた。係長はさらに、地上約5メートルの高さに水平ロープを張り、宙づり状態からの復帰訓練を実施した際、若手署員を約1時間半も宙づりのまま放置したという。主査と主任も、ビンタや背中をつねるなどしていたという。
今年1月下旬に情報提供があり、市が面談やアンケートなどで調査を進めていた。市消防総務課の担当者は「事実を重く受け止めている。市民の皆さんにおわびし、再発防止に努めたい」と話した。