内戦が5年以上続くシリアのアサド大統領は21日までに、反政権武装勢力との停戦についてトルコなどの他国がテロリストに対し戦闘員や兵器、他の後方支援の供与を中止することがその条件になると主張した。
スペイン紙パイスとの会見で語った。テロリストが停戦や敵対行為の中止を悪用し、戦闘態勢などの改善を図ることの停止も条件となると述べた。
シリア政府は、アサド政権打倒の戦闘を続ける勢力を一貫してテロリストと呼び捨てている。
停戦については今月12日、十数カ国の代表らがドイツ・ミュンヘンに集まって協議し、早期の実現に向けての努力で合意していた。ただ、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」などは加わっておらず、持続的な停戦合意への見通しは不透明となっている。
アサド大統領はパイス紙との会見で、政権軍の最近の攻勢にはロシアや同盟国イランからの軍事支援が不可欠だったと強調。「シリア軍がこれら支援を必要とする理由は単純だ。80カ国以上が金、後方支援、兵器や戦闘員派遣など様々な方途でテロリストを支えているからだ」と主張した。