今年1〜3月の訪台者数、日本は中国大陸に次ぐ2位
交通部が6日発表した統計で、今年1〜3月に海外から台湾を訪問した旅行者数のうち、日本は前年同期比14.0%増の延べ41.3万人で2位となったことがわかった。
1位は中国大陸からの93.1万人(前年同期比36.7%増)で、香港・マカオは26.9万人(同5.9%増)で3位、これに韓国の15.2万人(同91.4%増)が続いた。
また、同じ期間中の来台者数は前年比23.8%増の延べ230万人で過去最高を更新。このうち観光目的の旅客が占める割合は70%の大台を初めて突破した71.8%となり、こちらも過去最高となった。
海外からの観光客増加にともない、同時期における各空港などの利用者数も増えており、特に台湾桃園国際空港では11.0%増に相当する過去最高の804万人を記録した。このペースが続けば、今年の通年利用者数は昨年の3070万人を上回る新記録達成が見込めるという。
台湾の歌手、クラウド・ルーがNHKの音楽番組に出演
おかっぱ頭と黒縁メガネがトレードマークの歌手、クラウド・ルー(盧広仲)が先週、NHKの音楽番組の収録に参加、司会の一青窈とヒット曲「欧拉拉呼呼」(OLALAHUHU)を熱唱した。台湾の複数メディアが伝えた。
出演したのはBS1などで放送される「アジア・ミュージック・ネットワーク」。番組スタッフは、マンガ「バガボンド」が好きだというクラウドのために原作者、井上雄彦さんのマンガ2冊と、台湾で大人気のチョコレート菓子、ブラックサンダーをプレゼントしてもてなした。
かつて台湾で日系ビールのCMに出演し、台湾語歌謡「望春風」を披露した一青窈に深い印象を持っていたクラウド。収録中は緊張しきりだったという。
2007年に本格デビューしたクラウドは兵役のため音楽活動を一時休止していたが今年1月の除隊後、3月にニューシングル「大人中」をリリースして復帰。同月には台北アリーナでカムバックコンサートを開催した。
台湾と中国大陸、同じテーマの切手をほぼ同時期に発行
台湾と中国大陸は郵政交流の強化に向け、「鴻雁伝書」(手紙を送るサカツラガン)をテーマとした特殊切手を、ほぼ同時期にそれぞれ発行することになった。
台湾と中国大陸の郵便事業者が提携して同様のテーマの切手を発行するのは、今回が初めて。台湾では、羽ばたくサカツラガンが描かれた切手が9日に、大陸では、サカツラガンのほかに前漢(紀元前206〜8年)の外交官・蘇武が描かれた切手が10日に発売される予定。
なお、台湾の特殊切手の額面は、中国大陸・香港・マカオへの手紙の基本料金、9台湾元(約30円)になる。
台湾・苗栗のブンタン農園で落果被害相次ぐ 生産者が悲鳴
毎年中秋節(今年は9月8日)などに食べられる果物、文旦の生産が盛んな台湾北部の苗栗県西湖郷で、成長途中に木から実が落ちる落果被害が多発しており、生産者が悲鳴を上げている。
西湖郷農会(農協)の元総幹事、徐淡奎さんによると、3月末に長雨が続いたため受粉状況がよくなかったほか、4月に乾いた南風が吹いたことで葉が落ち、果実の育成に影響が出たという。最近になって再び悪天に見舞われたことから状況はさらに深刻化し、同郷内で生産されている文旦の4〜5割が落果したと見られている。
生産者の王春発さんは、例年なら青々とした緑の中にたくさんの文旦が実っているはずだが、今年は葉が黄色くなり、落果も深刻で、かろうじて残っている文旦も生育不良のものが多いと話し、「30数年来で最悪の状況だ」と悲痛な心境を訴える。
徐燿昌立法委員(国会議員)は農家への補償を求めているが、農業委員会の担当者は菌害による可能性も考えられ、まだ悪天候が原因とは断定できないと話しており、今後の状況を観察した上で、災害補償が可能か検討するとしている。
李登輝元総統「住民投票は問題解決方法のひとつ」
李登輝元総統は6日、桃園県で行われた講演会の席上、住民投票は人々の声を聞く最善の方法で、問題を解決するやり方のひとつであると語った。
李氏は、「台湾が民主化して久しいが、多くの“お偉いさん”は依然封建的で古い思想を持っており、大勢の若者たちが“太陽花(ひまわり)学生運動”を支持する理由になっている」と指摘。李政権下の1990年3月に発生した“野百合学生運動”の際には若者にきちんと向き合い、短期間での解決に結びついたと振り返った。
また、単一選挙区制の選挙は若者の声を抑え、その活躍を妨げていると持論を展開したほか、全ての主張や考え方を長期的な視野で見るべきだとし、仮に第4原発(新北市貢寮区)の建設を中止した場合、台湾の電力事情はどうなるのか理解しなければならないと述べた
国軍災害救助部隊 台風接近時などは10分以内に出動可能
梅雨や台風などで降雨量が多くなる出水期を前に、国防部は6日、災害時に迅速な救助ができるよう、被害の発生が予測される状況下において、出動命令後10分以内に救助部隊が出動できる体勢が整えられていると語った。
国防部作戦・計画参謀次長室の梅家樹助理次長によると、国軍は全台湾に自動車約2400台、装甲車約180両、機械約1600台、航空機約30機、ボムボート約100艘、排水ポンプ約400台などを配備し、中央災害対策センターの命令があれば、即座に災害救助にあたることができるという。
また、陸軍特戦指揮部は携帯発電機や衛星電話、無線電話、GPS位置測定器など、山間部の危険地域に特化した装備を持つ部隊を編成し、住民の避難や災害情報収集、救援、誘導などの任務に当たることが可能だとしている。
梅助理次長は、台風の上陸が予想される24時間前までに兵力の配置や機材の準備、各地方自治体首長との連絡などを完了させ、万が一の事態に備えるとしている。
台湾・国家安全局長に李翔宙氏 豊富な経験と学識に評価
国家安全委員会は5日、馬英九総統が国家安全局の蔡得勝局長の辞意を受け入れ、李翔宙氏を後任とすると発表した。また、法務部調査局の王福林局長と内政部出入国・移民署の謝立功署長が国家安全会議諮問委員になることも決まった。
李氏は陸軍軍官(士官)学校を卒業後、国軍で活躍していたが、1996年には陸軍ミサイル指揮部の指揮官となり、中国大陸の脅威に対する台湾の迎撃ミサイル防空網を築き上げた。また、国防部情報参謀次長室の助理次長や電訊発展室主任、大安警備室内衛組主任、総統府副侍衛長、憲兵司令などを歴任し、要人警護などの任務にも詳しい。
このほか台湾大学、中興大学で修士の学位を取得。澎湖防衛指揮部指揮官、陸軍教育訓練・準則発展指揮部指揮官、国防大学副校長、国防部参謀本部副参謀総長、陸軍司令部司令、国防部軍備副部長などの重職も勤め、“文武両道”を体現している点が高く評価された。
国家安全委員会では3月にも総統府資政(顧問)に転任した袁健生前秘書長の後任として前駐米代表の金溥聡氏が就任しており、これで国家安全部門の幹部が一新されることになる。
9割の台湾人、母の日にプレゼント贈るも母親の満足度は低め
アメリカの電子商取引大手、グルーポンが6日発表した調査で、母の日(今年は5月11日)に母親にプレゼントを用意すると答えた台湾地区の回答者の割合は92%に達し、アジア太平洋地域で最高となったことがわかった。複数の台湾メディアが報じた。
この数値はインドネシアの90%と日本の78%を上回ったほか、アジア太平洋地域の平均値である75%よりもはるかに高くなっている。ただ、贈り物への母親の満足度では台湾は39%と同地域平均の59%を下回り、同地域では最低となった。満足度が最も高かったのは日本とマレーシアの回答者でいずれも71%。
また、台湾の母親が最も気にいるプレゼントの上位3位は順に海外旅行、高級レストランでの食事、宝石などの装飾品だった。
ワンピース、台湾で初の海外展示 「一緒に海賊王になろう!」
台湾でも高い人気を誇る漫画、「ワンピース」の初めての海外展示が7月1日から台北市で行われることになり、5日、前売り券の発売に合わせた記者会見が開かれた。
「尾田栄一郎監修 ONE PIECE展 《原画×映像×体感 航海王 台湾》 」と題したこのイベントは、集英社や東映アニメーション、台湾の時芸多媒体などの共催で行われるもので、9月22日まで開催される。
会場となる「華山1914文創園区」には計11のエリアが設けられ、入場者は幅15メートルの巨大スクリーンなどで漫画の主人公、ルフィたちの冒険を追体験できる。また、今回の台北展のため、2012年の東京・大阪展にはなかった新しい展示「ドレスローザの『光と闇』」(仮訳)が初めて実施される。
掲載誌「週刊少年ジャンプ」の瓶子吉久編集長は、「(原作者の)尾田栄一郎さんの原画の海外展示は初めて。会場は日本より広く、台湾向けにデザインしたグッズも販売する」とアピールした。
プロ野球のアジアシリーズ、今年は日台共催の可能性
11月に予定されているプロ野球の「アジアシリーズ」が、台湾の中華職業棒球大連盟(CPBL)と日本野球機構(NPB)による共同開催になる可能性が浮上している。複数の台湾メディアが6日付で伝えた。
CPBLの黄鎮台会長は今年3月に訪日し、野球の五輪復帰などについてNPBの熊崎勝彦コミッショナー、国際野球連盟(IBAF)のリカルド・フラッカリ会長らと意見交換を行った。
この中で、フラッカリ会長は野球を五輪競技に復活させるための対策として日台のアジアシリーズ共催や、中南米チームへの出場要請などを提案した。また、アジアシリーズをIBAF公認の国際大会とする方針も明らかにしたという。
2005年、東京ドームで初回大会が開催されたアジアシリーズ。2011年にオーストラリアのチームが、7回目を迎えた昨年はヨーロッパ勢が初めて出場するなど、国際化が進んでいるが、複数の国・地域の共催はなかった。
台湾、4月のCPI上昇率は昨年3月以降の最高水準に
行政院主計総処が6日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.65%増の103.73で、上昇率は2013年3月以来で最高となった。
果物や肉類、水産物、穀類およびその製品などの価格が前年より相対的に高かったことが影響していると見られているが、外食費、調理食品などの値上げが情報通信家電・3C製品の継続的な価格の下落で一部相殺された。
食料、被服、住居、交通・通信、保健医療、教養・娯楽、諸雑費の7大費目指数のうち、上げ幅が最も大きかった上位5位は順に食料(5.04%)、被服(2.10%)、諸雑費(1.57%)、保健医療(0.80%)、住居(0.75%)だった。
群創、Q1は1.5億元の最終黒字[IT]
液晶パネル世界大手の群創光電(イノラックス)が6日発表した第1四半期の連結決算は、純損益が1億5,300万台湾元(約5億1,800万円)の黒字だった。前期は13億3,900万元の赤字だった。売上高は減ったが、営業利益率は前期の0.1%から1.5%に上昇した。
昨年第4四半期は、製品単価の下落や生産歩留まりの低下などで本業のもうけを示す営業利益が大幅に減ったのに加え、営業外費用を計上したことで最終損益が4四半期ぶりに赤字に陥っていた。
今年第1四半期は売上高が895億5,900万元で前期比7.9%減ったものの、売上原価がこれを上回る幅で減少したため、収益が改善。営業利益は前期の1億2,700万元から13億200万元に増えた。
聯合晩報によると、同社は「EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)は同業他社を上回る水準」とした上で、主に高画質製品の需要拡大や、独自のタッチ・センサー内蔵の液晶パネルが量産に入ったことが増益につながったと説明。第2四半期の業績は前期をさらに上回ると自信を示した。
同社は財務体質の改善も強調。3月末現在の純有利子負債比率(有利子負債からすぐに換金できる資産を差し引いた正味の有利子負債が株主資本に占める比率)は76.7%で、昨年12月末の81.7%から5ポイント縮小した。
HTC、一部スマホ生産を外部委託か
米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、宏達国際電子(HTC)が4ー6月期から一部スマートフォンの生産外部委託を始めたと報じた。同社の張嘉臨・最高財務責任者(CFO)は6日「当社は従来から生産の外部委託にオープンな姿勢を示している」と述べるにとどめた。WSJ紙は「Desire」の3機種の生産を台湾の仁宝電脳(Compal)、中国の聞泰集団(ウイングテク)の両社に委託したと報じている。
韓流『星から来たあなた』放送、54万人視聴
アジア各地で高い視聴率を記録した韓国のテレビドラマ、『星から来たあなた』が台湾で5日に初めて放送され、約54万人が見たとされている。『星からきたあなた』は、キム・スヒョンさんと、映画を中心に活躍してきた女優、チョン・ジヒョンさんが主演し、正体を隠して400年あまり地球で生きてきた宇宙人男性と、トップスターの女優との恋を描くラブコメディで、アジア各国で社会現象を起こす大ヒット。
台湾のケーブルテレビチャンネル、ビデオランドでは5日午後10時に初回を放送、ケーブルテレビの視聴率で1.37を記録した。視聴者数に換算すると約54万人だという。ビデオランドでは5日から、月曜日から金曜日まで毎日午後10時から標準中国語吹き替え版、深夜12時からは韓国語に字幕をつけたバージョンを放送する。
なお、ビデオランドの日本語チャンネルでは現在、毎週土曜日に日本での放送から約一週間遅れで、日本のフジテレビの新作ドラマ、『極悪がんぼ』を放送、また、月曜日から金曜日まではTBSの『空飛ぶ広報室』、NHKの『あまちゃん』などが放送されており、今月はさらに、『エス 最後の警官』、『ごちそうさん』の放送もスタートする。
外交部、ニカラグア地震で20万ドル寄付
外交部がニカラグアの地震被災地再建に20万米ドルを寄付。ニカラグアでは4月10日、地震が数回発生し、死者2人、負傷者41人が出た他、家屋が3000棟以上倒壊した。
外交部ラテンアメリカおよびカリブ海司が6日明らかにしたところによると、外交部の林永楽・部長は4月15日に、ニカラグアの外相にお見舞い状を送ったほか、中華民国政府を代表して台湾元596万元(約20万米ドル)の義援金を寄付したということ。
台北ユニバーシアード準備、FISUが評価
国際大学スポーツ連盟が、2017年の台北ユニバーシアードの準備作業を高く評価した。台北市では2017年、学生のためのオリンピックと呼ばれる、ユニバーシアード大会を行うことが決まっている。
主催機関である、国際大学スポーツ連盟(FISU)の関係者33人が4月27日から今月8日まで、三つのグループに分かれて来台、大会までの準備作業を視察している。視察内容は、各競技のスケジュール、開催施設、設備や大会に関する計画など。
FISUの規定によると、台北ユニバーシアードでは、開催の3年前と1年前にそれぞれの競技を担当する技術委員が台湾に来て、台北の大会準備委員会と協力し、競技や施設の準備状況を視察することになっている。今回は12日間の視察期間中、体操、飛び込み、水泳、卓球、アーチェリー、陸上競技、サッカー、重量挙げなど14の必須競技、および5つの選択開催競技について実地調査を行った。
その結果、関係者は台北大会の準備状況を高く評価、特にテニス場、バスケットボール場、台北グランドなどを絶賛するとともに、開会式と閉幕式が行われる予定で建設中の、台北ドームに期待を寄せた。一方で、サッカー場についてはまだ最終的な確認が必要だとされている。
台北市の郝龍斌・市長は関係者の視察を歓迎、「台北市の準備委員会はFISUが今回行った検査結果の報告に基づき、ひとつずつ見直し、最も効率的な方式で修繕を進める。そして開催1年前の2016年の2度目の視察が終わってから、当初の計画通り、各種のストレステストを実施する」と話した。郝・市長は、台湾の人たちは大会を心待ちにしており、台北市は完璧な大会運営を実現して、台北市がより多くの国際的なスポーツ大会開催の実力を持つことを世界に証明すると強調した。
立法院占拠、台湾の情報機関トップが引責辞任
台湾の情報機関「国家安全局」の蔡得勝局長が辞任した。
同局の上部組織で安全保障政策を担当する「国家安全会議」が5日、発表した。発表では、「目の疾病のため」と説明しているが、事実上、3〜4月の学生による立法院(国会に相当)占拠の引責辞任とみられている。占拠に関連し、幹部が辞任するのは初めて。後任には国防部(国防省)の李翔宙副部長が就任する。
習近平氏、台湾・野党党首と会談、「独立」を牽制
中国共産党の習近平総書記は7日、北京市内の人民大会堂で台湾の野党、親民党の宋楚瑜主席と初めて会談した。台湾メディアによると、習氏は平和的な中台関係の発展方針の堅持などと同時に、台湾独立の動向を「阻止する意思は変わらない」と強調した。
宋氏は台湾の中小企業の思いだとして中国側に、台湾の自主性や中国との政治制度の相違に対する理解を求めた。
宋氏は元中国国民党幹部。自身の著書の中国での出版に合わせ、6日から北京を訪問している。