「世界で最も薄いコンドーム」の表記をめぐる中国のメーカーと日本のオカモトとの長期にわたる法廷闘争で、中国の裁判所は22日、中国のメーカーを支持する判決を言い渡した。中国のメーカー側が24日、発表した。
この訴訟は、中国のコンドームメーカー「広州大明連合ゴム製品」がオカモトを相手取り、広州(Guangzhou)の裁判所に1元(約17円)の賠償を求めて起こしていた。
広州大明連合ゴム社製の厚さ0.03ミリのコンドーム「AONI」は、2013年にギネス世界記録の認定を受けた。だが、その前のギネス記録保持者のオカモトは認めなかったという。広州大明連合ゴム製品は2014年9月、オカモトが今もなお自社のコンドームを「世界で最も薄い」と宣伝しているとして、中国の裁判所に訴えを起こした。
広州大明連合ゴム製品の広報担当者は、広州の裁判所が22日に同社の主張を支持する判決を下したと語り、オカモトが誇張した表現で消費者を「欺き」、「わが社を侮辱したのみか、わが社の消費者をも侮辱した」と話した。
一方、オカモトの広報担当者はAFPの取材に「われわれは(2012年の)ギネス世界記録登録後、数年間にわたって『世界で最も薄い』というフレーズを用いていたが、もうすでに使っていない」と語り、「それゆえ、判決はわが社の財務状況に何ら影響を及ぼさないだろう」と語った。