2001年9月11日の米同時多発テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センターツインタワー跡地の隣に世界で最も「高価な」駅が誕生した。
1日につき20万人以上の乗客が利用する見込みの新駅「ワールド・トレード・センター・トランスポーテーション・ハブ」の設計を手掛けたのは、スペインの建築家サンティアゴ・カラトラバ氏。同氏の事務所関係者によると、当初の建設予算は約20億ドル（約2300億円）だったが、工期が数年遅れるなどして工費は最終的に38億5000万ドル（約4400億円）まで膨らみ、世界で「最も高価な」駅になったという。
3日に初めて一般公開された区画は「オキュラス（Oculus）」と呼ばれる巨大な楕円（だえん）形のホール。高さは107メートル、幅は最も広いところで35メートルある。
ホールは地下鉄11路線、パストレイン、バッテリーパークシティー・フェリーターミナル、ワールドフィナンシャルセンター（World Financial Center）などと結ばれ、8月以降に大型のショッピング・レストラン街もオープンする予定。