3月1日付で発令された“トンデモ人事”にお台場では「自爆行為だ」とブーイングの嵐が吹き荒れている。
「時期も異例だが、その内容は異例中の異例」(フジ関係者)と話題になっているのは、同局の人気バラエティー番組の陣頭指揮を執っている女性チーフプロデューサーA氏の実質的な“更迭”人事だ。
A女史は「SMAP×SMAP」の総合演出を手がけるほか、現在は「ホンマでっか!?TV」「アウト×デラックス」「さんまのお笑い向上委員会」「関ジャニ∞クロニクル」などを取り仕切る同局バラエティー班の中心的存在。低視聴率に喘ぐフジの中でも結果を出す数少ない人材として一目置かれているという。
だが、今回の人事で編成制作局バラエティ制作センターのゼネラルプロデューサーの職を解かれ、同センターのデスク担当部長に就任。部長といえば聞こえはいいが、要は現場を追い払われて、国際開発局事業開発部、編成業務部、放送文化推進局視聴者総合センターの仕事も兼務する管理職になるという。
「A女史と入れ替わりでゼネラルプロデューサーに就任するのは、制作経験の乏しい女性社員。起用の理由は本人が(明石家)さんまさんのファンだからともっぱら。意味がわかりません」(前出のフジ関係者)
そんな異例人事をゴリ押ししたのはバラエティ制作センターの室長であるB氏だといわれている。
「14年6月末に亀山千広社長が大ナタを振るった1000人規模の大異動人事で編成統括担当部長に抜擢された人物です。昨年4月の番組改編では『LIFE is LIVE』なるキャッチコピーを掲げたものの大コケ。東海テレビの昼ドラの打ち切りも彼の発案ですが、プライベートの不始末も重なり、たったの1年で古巣のバラエティー班に出戻りを余儀なくされました。局内だけでなく業界でも何かと有名人で、実兄はテレビにもよく出ている有名教授。妻は有名議員の娘です」(別のフジ関係者)
昔から著名人や有力スポンサー、政治家の子弟などのコネ入社が多いのは知られているが、一昨年4月の安倍首相の甥に続き、今年は藤井フミヤの息子がアナウンサーとして入社するフジテレビ。現場の声を無視して、一部の実力者が人事を壟断し、コネが横行――。もはや日枝会長の老害というレベルを超えて、中国の歴代王朝の末期を見るようだ。