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米ハワイ沖で「幽霊のような」タコ発見、新種の可能性

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米ハワイ(Hawaii)州沖の深海で、新種とみられる「幽霊のような」タコが発見された。海洋研究者らが発表した。

 米海洋大気局(NOAA)によれば、ハワイ諸島の北西にあるネッカー島(Necker Island)の沖合の深海で、潜水調査艇が偶然、半透明の小さなタコを発見したという。

 今月2日に発表された声明の中でNOAAのマイケル・ベッキオーネ(Michael Vecchione)氏は、「遠隔操作探査機が水深4290メートルで、沈殿物が散在する平たんな岩礁を移動していた際に、驚くほど小さなタコを発見した」と述べ、「この生物の外見は、これまで発表された記録の中では見たことがなく、その観測水深としても最深だ」と付け加えた。

 同氏はさらに、発見されたタコの触腕には、通常2列の吸盤が1列あるのみで、「特に珍しいのは、大半の頭足類(タコやイカなど)に多い色素細胞がないこと。筋肉もほとんどないように見えた」と述べている。

 ソーシャルメディアでは幽霊が主人公のアニメにちなんで「キャスパー(Casper the Friendly Ghost)」のあだ名を付けられたこのタコは、NOAAの調査船「オケアノス・エクスプローラー(Okeanos Explorer)」に搭載されたカメラで撮影された。同船は、世界でもあまり知られていない海域で海洋地質や海洋生物の探査を行っている。




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