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イエメンの老人ホーム襲撃、ISの犯行か ローマ法王が事件を非難

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イエメン南部アデン(Aden)の老人ホームが4日に武装集団に襲撃された事件で、同国当局はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の犯行との見方を示した。ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は、16人が死亡したこの事件を「極悪非道」と非難した。

 イエメン当局によると、襲撃を受けた老人ホームは、マザー・テレサ(Mother Teresa)が創立した「神の愛の宣教者会(Missionaries of Charity)」の運営。武装集団はまずイエメン人の警備員1人を殺し、続いて外国人修道女4人を含む職員15人を縛り上げて殺害した。

 バチカン市国のフィデス(Fides)通信は、殺された修道女がルワンダ人2人とケニア人1人、インド人1人だったと伝えた。女子修道院長は隠れていたため無事だったものの、インド人の神父1人は行方不明になっている。

 複数の目撃者は、事件で銃が乱射されている間、老人ホームに入居している高齢者らの悲鳴が施設の外まで響いていたと語った。また、殺害された職員らの遺体が、後ろ手に縛られているのを見たと振り返った。

 今のところ事件の犯行声明は出ていない。

 バチカンの国務長官であるピエトロ・パロリン(Pietro Parolin)枢機卿は声明で、フランシスコ法王が「ショックを受けており、神の愛の宣教者会の修道女4人とその他の12人の殺害に心を深く痛めた」と述べた。

 パロリン枢機卿はその上で、「法王は死者に祈りを捧げ、この理不尽かつ極悪非道な暴力行為で打撃を受けた遺族や全ての人々に、精神的に寄り添っていく姿勢にある」と説明した。




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