日本の芸人も登場する台湾観光局公式スタンプが配信開始
お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳がデザインした交通部観光局のLINEなどで使える公式スタンプ画像が、27日から配信されている。
同局では昨年11月末、台湾観光をPRしようと台湾固有種の台湾黒熊(タイワンツキノワグマ)をテーマにしたLINEスタンプ用画像、「Oh!Bear」(台湾[ロ屋]熊)を公開。今年4月29日には台湾の政府機関初の日本向け公式LINEアカウント、「台湾観光局」を開設し、1カ月のうちに延べ15万人の友だち数を獲得するなど大好評となっている。
観光局は今回、台湾に対する日本の人々の支持へのお礼として、田村淳とのコラボスタンプを計12種類制作した。台湾茶やナイトマーケット、足裏マッサージ、バナナなどがデザインされた画像は主に台湾のイメージや日本人の習慣などを意識したもの。田村自身や日台ハーフ芸人の渡辺直美が登場するものもある。
ダウンロード可能期間は5月27日から7月21日までで、利用時間には制限がない。配信されるコラボスタンプは「Oh!Bear」シリーズを含めて計16種類。
キャンペーンサイトURL:http://aziofu.com.tw/stamp/
元青函航路の高速フェリーが台湾海峡路線に就航
かつて日本の青函航路で活躍し、昨年から宜蘭県の蘇澳と花蓮を結んでいる高速フェリー「麗娜」(リーナー)が27日、台北港−平潭(中国大陸福建省)間の台湾海峡航路に就航した。物流と観光産業の発展に期待がかかっている。
フェリーを所有する海運大手、華岡グループの洪清潭会長は、平潭は台湾から最も近い中国大陸の港だと話す。台北−平潭航路の開設後は航空輸送の供給不足を補った上で観光客を誘致し、台湾を国際航路の中継点にできればと意気込む。
台湾と中国大陸を結ぶ海上定期航路は、基隆・台中・高雄−アモイ、台北・台中−平潭の路線があるが、いずれも中国大陸の客船で運航されており、台湾側のフェリーが就航するのは今回が初。
台北港から平潭までは片道3時間で、日帰り旅行も可能。「麗娜」は火曜と水曜にそれぞれ台湾海峡を1往復し、金、土、日、月曜は蘇澳−花蓮間の航路を運航するという。
台北の地下鉄「迷彩服にエアガン」男が逮捕される
26日午後4時ごろ、迷彩服を着た男性の藍(ラン)容疑者がエアガンを手に地下鉄・台北駅に姿を現し利用客を動揺させたが、駆けつけた警察官に取り押さえられるという出来事があった。
26日午後4時ごろ、迷彩服を着た男性の藍(ラン)容疑者がエアガンを手に地下鉄・台北駅に姿を現し利用客を動揺させたが、駆けつけた警察官に取り押さえられるという出来事があった。中国新聞網が台湾の中国時報ウェブサイトの情報として伝えた。
藍容疑者によると、彼は台北の剣潭山へ行ってサバイバルゲームに参加する予定だったので、深く考えずに装備を着用して地下鉄で行こうとした。怪しまれてしまったのは、全くの誤解だと語った。
台北の地下鉄では、無差別殺傷事件が発生したばかり。警察は尋問を経た上で、市民を脅かしたとして、「社会秩序維持法」に基づいて男の身柄を拘束した。
台湾の男性がスタンドで買ったガソリンをその場で飲み干す!?「ロボット?」「神すぎる!」
中国のニュースサイト・中国新聞網は28日、「台湾の男性がガソリンスタンドで買ったガソリンをその場で飲み干す、目撃者はびっくり」と題した記事を掲載した。
台湾のNOWnewsによると、台湾桃園県のガソリンスタンドで男性が紙の器に注いだおよそ58ミリリットルの「92無鉛ガソリン」をその場で飲み干し、何事もなかったように立ち去るまでの一部始終が撮影された動画がネット上で話題を呼んでいる。
27日午前7時50分ごろ、桃園県のガソリンスタンドに自転車に乗った男性が現れ、紙の器に「92無鉛ガソリン」を注ぐと、スタッフに代金を支払った。スタッフが釣り銭と領収書を準備するために背中を向けたとたん、男はおもむろにガソリンを飲み干した。近くにいた客が驚いて止めようとしたが間に合わず、男性は何事もなかったかのように釣り銭と領収書を受け取り、その場を後にした。残されたスタッフと客は唖然としたまま立ち尽くしている。
動画を見たネットユーザーたちはこの男性について、「ロボットか?」「神すぎる!」「水だと思ったんじゃない?」などと大騒ぎ。一方、医師は「ガソリンを飲むのは危険。死に至る場合もある」と話している。
「六本木ヒルズ、再開発のモデルに」 台北市長選候補・連勝文氏に単独インタビュー
今年11月に行われる台北市長選に、与党・国民党の公認で出馬予定の連(れん)勝(しょう)文(ぶん)(れんしょうぶん)氏(44)が28日、都内で産経新聞の単独取材に応じた。連氏は、台湾の副総統や行政院長(首相)を歴任した連戦・国民党名誉主席の長男で、台北市長選の最有力候補とみられている。
連氏は、台北市の重要課題である都市再開発についての「知見」を得るため来日。台湾では再開発の成功モデルとして「六本木ヒルズ」や「東京ミッドタウン」が注目されており、市長選での政策づくりに反映させるという。
連氏は日本の印象について「日本は社会変革、イノベーションのスピードが非常に速い」と称賛、「日本企業が、台湾企業と協力して東南アジアや中国などの新興市場に進出すればさらに成功するだろう」と指摘した。さらにこれまで製造業が中心だった経済交流をサービス業にも拡大することが日台関係の発展につながるとの考えを示した。
今後の日台関係に関しては「これまでの日台交流は年長者が多かったが、これからは、私のような若い世代が担っていきたい」と語った。
連氏は台湾輔仁大、米コロンビア大大学院を修了後、外資系証券会社などで活躍し、ファンドの立ち上げでも手腕を発揮した。現在は国民党の中央委員。祖父は慶応大出身で日本との縁は深い。
台湾人の90%、「中国本土は最も重要な経済パートナー」
台湾・中国時報の27日付の報道によると、同紙などが行った世論調査で、台湾人の90%が「今後10年間、中国本土は台湾にとって最も重要な経済パートナーとなる」と認識していることが分かった。中国台湾網が27日伝えた。
この調査では調査対象の全員が「周辺地域との経済協力に参加することが、台湾の今後の経済にとって非常に重要だ」と答えた。同様の質問をした11か国の中で、100%この答えとなったのは台湾のみだった。
実際、台湾当局は周辺地域との経済協力に強い意欲を示している。台湾トップの馬英九総統は先ごろ、業界、民間が台湾と周辺地域との経済協力に向けた条件を造り、台湾が「不在」または「隅に追いやられる」状況が起きないようにするべきだと訴えた。
鉄スクラップ、台湾輸入価格が反落
台湾の鉄スクラップ輸入価格が反落している。国内商社・流通などによると、直近の成約価格は米国コンテナスクラップでCFRトン当たり340―345米ドル前後(HMS、約3万5000―3万5500円)。4月高値から約10―15ドルの下落となった。5月に入り、台湾では電力規制のため、「3割程度の減産となる見込みで、鉄スクラップ需要も減退している」(商社)ことが影響を与えた。
台湾エイサーがクラウド事業を強化、PC依存から脱却
5月29日、台湾パソコン大手の宏碁(エイサー)は、独自のクラウドサービス「ビルド・ユア・オウン・クラウド」の詳細を発表した。
台湾パソコン大手の宏碁(エイサー)<2353.TW>は29日、独自のクラウドサービス「ビルド・ユア・オウン・クラウド(BYOC)」の詳細を発表した。
パソコン市場の低迷に対応し、クラウド事業を強化する。BYOCの下で、クラウド関連のソフトウエア開発やサービスの提供を進める方針だ。
同社は昨年末にBYOCを発表したが、詳細はこれまで明らかにしていなかった。
創業者のスタン・シー会長は会見で「当社の基礎は依然としてコンピューターだが、BYOCは統合・互換性・利便性の新たなプラットフォームになる」と発言。6月の退任後も、提携先の開拓でエイサーを支援する意向を示した。
エイサーは、あらゆる物がインターネットを介してつながる「インターネット・オブ・シングス」を軸にクラウドサービスを提供する方針。プロモーション用のビデオでは、スマートフォンを使って家電や自動車を操作する姿が映し出された。
クラウド分野には、米国のアマゾン<AMZN.O>やグーグル<GOOGL.O>など大手企業が進出、値下げ競争が起きている。
KGI証券のアナリスト、ジェームズ・リン氏は、エイサーは差別化に苦慮する可能性が高いが、製造に強みがあり、ハードウエアのコストを抑えられる可能性があるとの見方を示した。
「アジアで最も高評価の公園」 第2位は台湾・タロコ国立公園
ホテル予約サイト大手のアゴダが発表した「アジアで最も高評価の公園」のランキングで、台湾の太魯閣(タロコ)国家(国立)公園が2位となったことがわかった。1位は韓国済州島にある漢拏(ハルラ)山、3位は日本の大阪城だった。台湾の複数メディアが伝えている。
太魯閣国家公園は、大理石でできた渓谷一帯に広がる台湾東部・花蓮県の観光スポット。日本統治時代の1937(昭和12)年に次高タロコ国立公園の一部として整備され、変化に富んだ景観が楽しめる公園内では貴重な生態系が観察できるほか、サイクリングコースとしても人気を集めている。
金城武大樹の道、人気で交通管制へ
エバー航空のコマーシャルの中で、俳優の金城武さんが訪れたことで人気の観光地となった、台湾南東部・台東県池上郷の天堂路と伯朗大道に交通管制がしかれるもよう。この道は、池上郷の広々とした水田の中を通っており、金城武さんはコマーシャルでここを通り、大きな木の陰で一休みする。このコマーシャルを見た人がここを訪れるようになり、大きな木も「金城武大樹」と呼ばれるようになった。
しかし、毎日やってくる数百人ともされる行楽客は、まわりで農作業する地元の農家の人たちに、美しい景色を保つため稲を刈らないよう求めたり、行楽客の車で、農家のトラクターの出入りに支障が出たりするなど、地元住民の生活が影響を受けている。
農家がこれから繁忙期に入る他、台東では熱気球フェスティバルもまもなく始まり、行楽客の増加が予想されるため、地元池上郷役場では27日、警察と台東県政府の担当者ら、そして地元の農家を呼んで対応を検討した。
その結果、とりあえず大型の観光バスはこれまでどおりで、地元の人たちが天堂路と伯朗大道への乗り入れは断るようにし、台東県により具体的な法令などを検討してもらうことにした。また、一般の自家用車については繁忙期の間、交通管制をしくことにしたということ。
圓山ホテルの金龍庁と麒麟庁がリニューアル
台北のランドマークのひとつ、グランドホテル(圓山大飯店)の金龍庁と麒麟庁の外部の塗装工事が完了し、27日にリニューアルされた姿が公開された。グランドホテルは古代中国の宮殿式建築が特徴で、人間国宝級の絵師、許男児さん率いる10人のチームが半年間かけて、金龍庁と麒麟庁の梁、柱、梁と柱の接合部を補強する「雀替」、欄干に描かれていた図案を修復すると共に改めて描き、1960年代の姿を再現した。
27日に行われたリニューアルオープンの式典には、与党・国民党の呉伯雄・名誉主席、台北市の郝龍斌・市長、交通部の范植谷・次長、台湾観光協会の頼瑟珍・会長らが出席した。
1962年に完成した麒麟庁はかつてタイの国王夫妻が宿泊し、1956年にできた金龍庁は、日本統治時代の龍の像があることで知られている他、台北市の中心部を一望できるレストランが有名。また、併設する客室には1960年、アメリカのアイゼンハワー大統領が宿泊した。
今回のリニューアルではLED照明が取り入れられ、省エネルギーの他、ホテルのメインとなる客室ビルの夜間照明と統一した美しい夜景が実現している。グランドホテルの李建栄・董事長によると、グランドホテルの現在の宿泊客で最多は中国大陸の人たちで約4割、次いで日本からの旅行者で約3割を占める。グランドホテルは昨年11月より、台湾元6億元(日本円約20億8500万円をかけて大規模なリニューアルを進めている。李・董事長は、内部と外観のリニューアルに、統一された照明設備、レストランでの新たなメニューを加えて、グランドホテルをストーリーと文化に満ちた独特のホテルにすると話した。
日本の「かわいい」発信イベント、9月に台北で
日本の「かわいい」文化を世界に向けて発信するイベント「Tokyo Crazy Kawaii」が9月12〜14日、台北市の花博公園「争艶館」で開かれる。同イベントの海外での開催は昨年の仏パリに続き2カ所目。
イベントの運営などを手掛けるAATJ(東京都渋谷区)を中心としたTokyo Crazy Kawaii実行委員会が主催する。イベントでは会場を「渋谷」「原宿」「秋葉原」「築地」「浅草」「日本」の6エリアに分け、各地の象徴的な建築物の再現や名産品の紹介などを行うほか、ライブステージも設ける。うち日本エリアには企業のほか地方自治体も出展する予定で、パリでの開催時には東京都と新潟県が参加した。AATJの広報担当者によると、台北のイベントでは出展する地方自治体が昨年を上回る見込み。
親日的な点や中華圏をはじめとするアジアのハブ地域として注目が高まっていることを理由に、台湾をアジア初の開催地に決めた。イベントでは、東日本大震災での台湾からの支援に対する感謝を伝えるチャリティー企画なども行う予定。
同担当者によると、Tokyo Crazy Kawaiiは20〜30代の男女をターゲットとしているが、パリでの開催時は家族連れなども多く訪れ、来場者数は3日間で延べ2万人に達した。台湾では6万人の来場を見込んでいる。
Tokyo Crazy Kawaiiは今後も、米ニューヨークなど日本の文化や習慣に関心が高く、周辺地域を巻き込む影響力を持つ都市での開催を検討している。
イベントは有料制で、料金などが確定し次第、来月末にもチケットの販売を開始する見通し。開催前には台湾現地のパートナー企業とのPR活動も予定している。
「アジアで最も高評価の公園」 第2位は台湾・タロコ国立公園
ホテル予約サイト大手のアゴダが発表した「アジアで最も高評価の公園」のランキングで、台湾の太魯閣(タロコ)国家(国立)公園が2位となったことがわかった。1位は韓国済州島にある漢拏(ハルラ)山、3位は日本の大阪城だった。台湾の複数メディアが伝えている。
太魯閣国家公園は、大理石でできた渓谷一帯に広がる台湾東部・花蓮県の観光スポット。日本統治時代の1937(昭和12)年に次高タロコ国立公園の一部として整備され、変化に富んだ景観が楽しめる公園内では貴重な生態系が観察できるほか、サイクリングコースとしても人気を集めている。
アップルがPC用CPU変更か、TSMCにチャンス
米アップルは、同社が販売するパソコン「マッキントッシュ」でこれまで使用していたインテルのX86 CPUをARM CPUへと変更するもようだ。低コスト、低消費電力に着目し、ARM CPUを使用したパソコンを早ければ7―9月期中にも発表する。ARM CPU使用が始まれば、年間1600万個以上の製造を台湾積体電路製造(TSMC)や韓国サムスン電子に委託することとなりそうだ。
成田市議会の視察団が嘉義訪問 交流強化で
千葉県成田市の市議会議員らの視察団が28日、台湾中南部の嘉義市を訪問し、同市内の史蹟資料館などを見学した。
成田から来台したのは平良清忠、福島浩一、佐久間一彦の各議員などで、今年台湾で公開された映画「KANO」のヒットをきっかけに、舞台となった嘉義を訪問したという。出迎えた李錫津・嘉義副市長(=写真右6)は映画にも登場した嘉義農林高校野球部のエース、呉明捷投手をモチーフにした置物をプレゼントした。
視察団は史蹟資料館のほか、「檜意活村」(ヒノキビレッジ)など市内の名所を見学。地元名物の鶏肉飯にも舌鼓を打ち、嘉義の魅力を堪能した。また、「成田は成田空港だけじゃないですよ」とアピールし、観光客増加に期待を寄せた。
中国ドラマ「パクリ騒動」で損害請求は3億円超!裁判の行方に熱い注目
台湾の女流作家の瓊瑤が盗作を訴えている騒動で、ドラマプロデューサーに3億円超の高額損害賠償を請求した。
27日、台湾の女流作家の瓊瑤が盗作を訴えている騒動で、ドラマプロデューサーに3億円超の高額損害賠償を請求した。写真はプロデューサーの于正。
2014年5月27日、台湾の女流作家の瓊瑤(チョン・ヤオ)が盗作を訴えている騒動で、ドラマプロデューサーに3億円超の高額損害賠償を請求した。聯合報が伝えた。
「純愛ドラマの母」と呼ばれる瓊瑤は、20年以上にわたって数多くのヒットドラマを生み出してきた。その瓊瑤が先月15日、中国の時代劇ドラマ「宮鎖連城」について、自身の22年前のヒットドラマ「梅花烙」からの盗作だと指摘。同作を手がけた著名プロデューサーの于正(ユー・チョン)を批判し、放送中止を求めて国家広播電影電視総局(広電総局)に文書を送った。その後、先月末には 于正および制作側を著作権の侵害で提訴することを明らかにしていた。
27日、瓊瑤側の弁護士が北京市第三中級人民法院(裁判所)に訴状を提出。于正および制作側に対し、2000万元(約3億3000万円)の損害賠償を求める訴えを起こした。
瓊瑤は同日のミニブログで、「1カ月かかって各種手続きを済ませ、やっと裁判に持ち込むことができた。弁護士の皆さんのご苦労に感謝したい」と喜びを語った。さらに高額の損害賠償について、「もし勝訴できたら、貧困地区の子どもたちの教育資金としてチャリティー団体に全額寄付する」とコメントしている。
訴えられた側の于正だが、中国版ツイッターでは裁判について一切触れず、自身の新ドラマの告知を行ったのみ。この反応が“パクリ”を不快に思うネットユーザーからの反感を買っている。
日本滞在中の台北市長選・国民党公認候補、平沼赳夫氏らを訪問
国民党を代表して今年末の台北市長選挙に出馬する連勝文氏(=写真左)は28日、訪問中の日本で日華議員懇談会の平沼赳夫会長(右)らと面会した。連氏は東京と台北の間には多くの協力の可能性があると語り、今後の交流拡大に期待を示した。
連氏は国民党幹部らや企業経営者などと共に日華議員懇談会を訪問。平沼氏のほか今村雅弘自民党副幹事長、松原仁民主党国会対策委員長などが出迎えた。
平沼氏は、昨年3月の日台漁業協定の締結後、日本と台湾の関係がさらに深まっていると指摘し、故宮博物院(台北市)の収蔵品が今年6月から日本で展示されることは具体的成果の表れだと双方の良好な友好関係を強調した。
27日に3泊4日の日程で来日した連氏。この日午後には国民党の東京支部を訪問した。このほか訪日期間中には“ミスター円”こと榊原英資氏とも話し合いの機会がもたれるという。
バスを過ごした日本人の女、運転手に暴行
台南市で先日、市内バスに乗車していた日本人の女(39歳)が台湾人男性の運転手(33歳)に目的地を過ぎていると告げられ腹を立て、この運転手を蹴るなどの暴力を振るうトラブルがあった。この女は謝罪したものの運転手は誠意が足りないとし告訴を要求、警察は傷害の容疑で女を書類送検した。台湾の複数メディアが伝えている。
運転手によると、26日午後、バスが台南市の市街地を走行中、日本人の女が目的地を過ぎてからベルを鳴らし、筆談で「金華路と成功路の交差点で下車したい」と示した。運転手が「そこはすでに過ぎている」と伝えて運転を続けると、女は怒り出し、運賃箱をたたいて車内備えつけの紙とペンを床に投げつけ、右足で運転手の右腕や右腿を蹴って軽いけがをさせた。
その後、場所を警察に移して話し合いが行われ、運転手側が提示していた和解金も当初の20〜30万台湾元(約67〜100万円)から5万台湾元(約17万円)に引き下げられたが、女は受け入れを拒否したため、運転手は告訴に踏み切ったという。
自由経済示範区条例、審議滞る
立法院における自由経済モデルエリア特別条例の審議が滞っている。立法院経済委員会、財政委員会、内政委員会は28日、自由経済モデルエリア特別条例の草案について合同で審議を行った。会議の主席は与党・国民党の黄昭順・立法委員が務め、今回は特別に各県・市の首長も招きに応じて出席。野党・民進党籍の首長らは欠席した。
会議が始まるとたちまち前回の会議記録をめぐって与野党が対立、その後与野党各立法委員の発言が続き、実質的な審議が始まる目処は立たなかった。
今年3月から4月に起きた、台湾海峡両岸サービス貿易協定に対する反対運動、及び今回の自由経済モデルエリア政策への反発の愛敬には、中国大陸を嫌う感情があるものと見られている。これについて、経済部の張家祝・部長は28日、ラジオ番組のインタビューで、台湾はこれからも中国大陸とさまざまな協定を結んでいくことになるが、政府は国家の安全保障を考慮して常に管理と制限を行っていくと強調、人々の不安は理解できるが、中国大陸のすべてに反発するのではなく、中国大陸が台湾にもたらす悪影響を防ぐという考え方で対処すべきだと訴えた。
なお、張・経済部長はこのインタビューの中で、今年、両岸サービス貿易協定への反対運動が起き、立法院での承認が先送りされたことで、昨年末の時点では台湾との経済協定を前向きに話し合っていた一部の国が、様子見に態度を転じたと説明し、台湾が地域経済統合の動きから取り残されることに強い懸念を示した。
無差別殺傷の被害者「夫が贈ったカバンで守った」
台北メトロ(MRT)板南線の車内で21日に起きた無差別殺傷事件の被害者の女性が取材に応じた。犯人に襲われた時、持っていたカバンで必死に腹部を守り、大きなけがをせずに済んだという。
新北市政府地政局に勤務する蔡月銀さんは、出先から戻る際に事件に遭遇した。電車が龍山寺駅を出発してまもなく女性の悲鳴が聞こえ、気がつくと刃物を持った男が自分に向かって近づいてきた。
犯人は腹部をめがけて刃物を振りかざしたが、蔡さんは持っていたカバンでとっさに守ったため、カバンが破れただけで済んだ。あきらめた男が隣の車両へと歩いていくのが見えた。
だが、ほっとしたのもつかの間、男は再び蔡さんのいる車両へ戻ると、今度は別の親子めがけて攻撃しようとした。蔡さんはカバンを手に必死に抵抗し、親子に逃げるように指示。逃げ惑う高齢女性も身を呈して助けた。
蔡さんはこの時に左手を切りつけられたが、病院での治療を経て、今週から職場に復帰した。「目を閉じると事件の光景が脳裏によみがえる」と話すが、事件後には電車で現場となった江子翠駅に向かい、犠牲者に祈りを捧げたという。
カバンは蔡さんの夫が贈ってくれたもの。素朴な作りだが、蔡さんや親子たちの命を救ってくれた“恩人”でもある。切り裂かれた部分は縫い繕い、事件の悲しみを乗り越えて大切に残したいと考えている。
創意と発明、企業との商談会始まる
台湾の発明や創意と企業とを結びつける、「台湾創意発明商機媒合展」(イノベーション・マッチメーキング展)が28日に台北世界貿易センターで始まった。過去3年、世界の大規模な発明コンクールで台湾からの作品が賞を得る数は平均で220件に上る。しかし、これらのうち商品化される割合はわずか0.3%にすぎない。
このため、中華民国対外貿易発展協会はこのほど、「イノベーション・マッチメーキング展」を開催し、企業が直接、これらの発明品を見られるようにすることで、商品化を促すことにした。
対外貿易発展協会の王志剛・董事長は、「商品化されれば、我々は責任逃れできない。これらアイデアに満ちた製品を世界に売り込む。中国大陸で紹介し、中国大陸の人々に台湾のアイデアの実力、発明の実力を知ってもらう」と話した。
対外貿易発展協会によると、二日間の開催期間のうち1000回以上の商談会が行われ、20回以上の作品発表会がある。対外貿易発展協会では台湾元2億元を超えるビジネスチャンスにつながると見込んでいる。
成田市議会の視察団が嘉義訪問 交流強化で
千葉県成田市の市議会議員らの視察団が28日、台湾中南部の嘉義市を訪問し、同市内の史蹟資料館などを見学した。
成田から来台したのは平良清忠、福島浩一、佐久間一彦の各議員などで、今年台湾で公開された映画「KANO」のヒットをきっかけに、舞台となった嘉義を訪問したという。出迎えた李錫津・嘉義副市長は映画にも登場した嘉義農林高校野球部のエース、呉明捷投手をモチーフにした置物をプレゼントした。
視察団は史蹟資料館のほか、「檜意活村」(ヒノキビレッジ)など市内の名所を見学。地元名物の鶏肉飯にも舌鼓を打ち、嘉義の魅力を堪能した。また、「成田は成田空港だけじゃないですよ」とアピールし、観光客増加に期待を寄せた。
日台企業提携で国際レーザー市場進出へ
サイバーレーザー(本社・東京都江東区)と台湾の東台グループ傘下の東台精機(高雄市路竹区)、東捷科技(台南市新市区)は28日、共同で新会社を設立すると発表した。経済部と台日基金の協力で実現したもので、日台企業の提携による国際レーザー市場への進出を狙う。
新会社の賽博爾雷射(サイバーレーザー)科技公司は台南科学園区内に設立されることになっており、東台、東捷が持つレーザー製造面での強みと、サイバーレーザー社の微小範囲への強いレーザー光の照射が可能な「フェムト秒レーザー」技術を合わせ、超高速レーザー機器の生産で世界市場への参入を図る。
東台精機・東捷科技董事長の厳瑞雄氏(=写真右2)は、フェムト秒レーザー技術は液晶ディスプレイパネルの修復やモールド用の型の表面処理、ガラスやサファイア基板など硬い素材の加工に応用可能で、ナノテクノロジーなどの加工ニーズに対応できるとして、その将来性に期待を示した。
陸委会:92年合意基礎に人々の幸福追求
行政院大陸委員会が、「大一中」の枠組み構想に対し、提案は歓迎しながらも、現在は人々の幸福を追求することを主軸にするとしている。かつて最大野党・民進党の主席を務めた施明徳氏は27日、国民党籍の蘇起・元国家安全会議秘書長らと共に、「大一中」の枠組みを以って「一つの中国原則」に代えるよう主張した。「大一中」の枠組みとは、中華民国と「中華人民共和国」の上に国際法人を作り、双方が関心を寄せる問題をコンセンサス方式で処理していこうというもの。
これに対し、中華民国政府で対中国大陸政策を担当する、行政院大陸委員会は夜になってニュースリリースを発表。大陸委員会はまず、「大一中」の枠組みが、両岸はすでに別々に統治している関係としていることについては、台湾の主流民意を基礎として、両岸が別々に統治されている現実を直視することは政府の対中国大陸政策の核心となる主張だと指摘、そして政府が、台湾海峡両岸が「統一せず、独立せず、戦わず」という現状を維持することも、台湾の主流民意を尊重している現われだと説明した。
しかし、大陸委員会は、「92年コンセンサス」と「一つの中国、それぞれの立場表明」は両岸関係の平和的な発展のための最も重要な基礎だとし、両岸は今後もこれを基礎として相手を直視し、勇気を持って問題に向き合ってこそ、双方ともに利益があり、平和で安定した両岸関係が継続できると主張した。
大陸委員会はそして、台湾社会の現時点での共通認識は現状維持だとし、両岸の人々の生活と幸福、権益保障に関する議題を優先的に推進していくと述べた。
成田市議会の視察団が嘉義訪問 交流強化で
千葉県成田市の市議会議員らの視察団が28日、台湾中南部の嘉義市を訪問し、同市内の史蹟資料館などを見学した。
成田から来台したのは平良清忠、福島浩一、佐久間一彦の各議員などで、今年台湾で公開された映画「KANO」のヒットをきっかけに、舞台となった嘉義を訪問したという。出迎えた李錫津・嘉義副市長(=写真右6)は映画にも登場した嘉義農林高校野球部のエース、呉明捷投手をモチーフにした置物をプレゼントした。
視察団は史蹟資料館のほか、「檜意活村」(ヒノキビレッジ)など市内の名所を見学。地元名物の鶏肉飯にも舌鼓を打ち、嘉義の魅力を堪能した。また、「成田は成田空港だけじゃないですよ」とアピールし、観光客増加に期待を寄せた。
.
元国家安全委員会秘書長ら「大きな一つの中国」の原則提唱
施明徳・元民進党主席(=写真中央)や蘇起・元国家安全委員会秘書長(右3)などは27日、台北市内で記者会見を開き、「一つの中国」の原則に変わる新しい枠組み「大きな一つの中国」を提唱した。今後は台湾海峡両岸をまとめる国際的な法人を設立し、コンセンサスに基づいて双方の事務処理を行いたいとしている。
記者会見では5項目の不可分原則を発表。「中華民国」と「中華人民共和国」は並存し、「敵対」ではなく「分割統治」をしている双方の現状を重視する姿勢を打ち出したほか、「一つの中国」という言葉が「中華人民共和国」の代名詞となっている状態を考慮し、「大きな一つの中国」とした上で、地域の安全と平和を武力を使わずに維持する考えなどが語られた。
これに対して総統府の殷イ報道官は中華民国憲法に基づいた「統一せず、独立せず、武力行使せず」の姿勢を維持し、92年コンセンサス(九二共識)の下で両岸の平和的発展に努めると強調。与党、国民党の広報は、党の立場と異なる部分があるとしながらも、対話が行われるのはよいことだとコメントした。
一方、野党、民進党は社会の多元的な意見を尊重するとした上で、「台湾の未来は2300万人の台湾人によって決められる」との認識を語った。
「台湾歌壇」蔡・代表、日本の勲章受け取る
日本政府によって今年の春の叙勲受章者に選ばれた、「台湾歌壇」の蔡焜燦・代表への「旭日双光章」の勲記および勲章の伝達式が28日、台北で行われた。台湾からは、アメリカ、ドイツに次いで三番目に多い4人が選ばれた。
日本政府は、蔡・代表への勲章授与について、「台湾の短歌の会、『台湾歌壇』の5代目の代表である蔡焜燦氏は、台湾で短歌を通じて日本文化を紹介、日本に対する理解を深めるのに優れた貢献があると共に、短歌を通じて次の世代に台湾と日本の相互理解の重要性も伝えている」としている。
28日の伝達式には、羅福全・元駐日代表、許世楷・元駐日代表、台湾高座会の李雪峰・会長、外交部亜東関係協会の羅坤燦・秘書長、台湾医学界の著名な医師で、台湾大学の名誉教授でもある陳楷模氏ら各界の有名人が一堂に会して、蔡・代表の受章に立ち会った。
蔡焜燦氏は伝達式で挨拶し、「勲章を受けて88歳になるが、考えてみましたら、なかなか、私まだくたばるわけにいかない。このまま死ぬわけにいかない。まだやらないといけないことがたくさんある。ことに日本の学生たち、若いたちと台湾の学生たちの交流、これ、私も30年以上、こういうことをやっていますが、これからもね、本当にもっとしっかりした日本の青年たち、それに台湾の子供たちを、われわれ台湾の日本語族と言われている爺ちゃんたちが、頑張っていかないといけないと思っているんです。そういう意味での『台湾歌壇』は、だんだん平均年齢が若くなってきています。あの、日本の方、台湾の若い30代、40代ぐらいの子供たちが、頑張ってくれています。それを私たちが頑張って、死ぬまでにね、もう、こういうことで台日交流、日本と台湾の交流をもっと強めていかないといけないと思います。本当に感慨無量です」と述べた。
蔡焜燦氏は、司馬遼太郎氏の著書『台湾紀行』での案内役、「老台北」として知られ、「知日派」、「愛日家」でもある。2000年に出版された著書、『台湾人と日本精神』では、「日本がなければ台湾はつぶれ、台湾がなければ日本はつぶれる。私たちは『運命共同体』なんです」と記した。台湾の報道陣のインタビューに対し、蔡・代表は再び「運命共同体」としての台日関係の重要性を強調した。
日本政府による台湾の人たちへの叙勲は1972年の両国国交断絶により、一時的に中断していたが、2005年に再開された。今年までにすでに30人が受章。彼らの、台湾と日本の各分野における交流促進への貢献、日本への理解を深めるのに尽くした努力が表彰されている。
香港、台湾で大人気! ニッポンの農産物の底力【3】
徳島県の契約農家の畑にて、山田社長(右)。鮮度に差が出る葉物野菜を多く入れている。国内向けにも減農薬・有機野菜のセットを3300円で販売。
日本産の野菜、果物に飛びつくのは日本人だけではない。香港には翌日到着も可能になった。輸出先進企業の取り組みから、明るい未来が見えてきた!
■輸出インフラを使う――朝採れ野菜が翌日昼には香港の食卓に
徳島県の株式会社プロスコーポレーションは、県内を中心とする約80軒の農家や食品会社から農産物や加工品を集めて全国に販売している。創業は11年と歴史は浅いが、小売りだけでなく卸にも力を入れ、都内の有名レストランも顧客に持つ。
「東京の税理士法人で国際税務に携わっていた頃、すだちが2個で300円もするのに違和感を覚えました。徳島県内だと箱いっぱいのすだちを500円で売っています。もっと適正な価格でいい品を売りたいと思い、地元に戻って起業することにしました。農業知識はゼロなので、いろいろ教えていただきながら評判のいい農家を一軒一軒訪ねて歩いています」
代表取締役の山田芳大氏は、実直な人柄が顔に表れているような人物だ。新潟の玉木氏のような豪傑でも東京の高橋氏みたいな切れ者でもない。海外進出も「国内で地盤をしっかり固めてから」と想定していたと振り返る。
「香港の現地スーパーから引き合いがきたこともあります。でもコスト面が折り合わず、収穫した農産物を翌日に届けることができないとわかってお断りしました」
プロスコーポレーションには「発送日の朝に収穫した新鮮な野菜を、翌日着で送る」という方針がある。かといって、空輸コストを下げられるほどの大きなロットの輸出はできない。オイシックスのように、自社倉庫をつくって船便も組み合わせ、全体として物流費を抑える体力もない。
同社のような地方発の農産物輸出業者を強力に後押しする物流サービスが昨年秋から本格スタートした。ヤマト運輸と全日本空輸(ANA)のタッグによる「国際クール宅急便」だ。国内各地から香港の個人宅に冷蔵・冷凍での翌日宅配を実現した。
前日に地方の拠点に集められた農産物はいったん羽田に集められ、深夜便で24時間稼働の那覇空港へ運ばれる。沖縄から香港までは飛行機でわずか2時間。朝5時半に沖縄を出た野菜は7時半には香港に到着し、通関を経て、香港ヤマトの陸送ネットワークによって香港の各家庭に届けられる。その間はヤマト運輸とANAの連携によって一貫保冷システムが保たれている。
ハブ空港とは、各地からの乗客や荷物をいったん集めて目的地別に振り分けて送り出す役割を持った空港のこと。ハブ空港を活用することで都市間を結ぶ飛行機は格段に少なくて済む。アジアでは韓国・仁川国際空港が有名だ。
那覇空港には仁川空港より「地の利」がある。香港や台北などのアジア南方の各都市にも近いのだ。税関も含めて24時間稼働であり、滑走路や貨物倉庫の設計もコンテナの積み替えのために最適化されている。
「沖縄貨物ハブは09年10月にスタートしましたが、まだ赤字です。飛行機を2回飛ばすことになるので着陸料などのコストが2倍かかる。電子部品や医療機器、アパレルの試作品などスピードが重視される高付加価値商品の搭載を増やすことが必要です」(貨物事業室の高野弘樹氏)
起爆剤の一つとして期待されているのが国際クール宅急便であり、橋頭堡として選んだ都市はオイシックスと同じく香港だった。
「10年に開業した香港ヤマトが緻密な物流ネットワークで個人宅に配送できているのが前提です。今後、シンガポール、台湾、上海、マレーシアにも国際クール宅急便の導入を目指しています」(ヤマト運輸グローバル事業推進部の田中元樹氏)
なお、食品検査が必要なため、香港と日本の個人同士が国際クール宅急便を利用して食料を受け渡しすることはできない。香港在住の人が国際クール宅急便を使って日本各地からの「お取り寄せ」を楽しむには、楽天市場もしくはヤフー香港を利用する必要がある。
ヤフー香港の通販サイト「超市」をのぞくと、プロスコーポレーションの商品があった。6〜8品目の2人前野菜詰め合わせで329香港ドル。日本円で約4300円だ。
「4〜5人前で500香港ドルのセットは売れ行きが思わしくありませんでした。2人前にして価格を下げたところ、1カ月で30〜40件と注文が急増。まだまだマーケティング段階ですが、いい商品なら売れると感じています。指名で買ってもらえるようにブランドを高めていくだけです」(山田氏)
『日本は世界5位の農業大国』などの著書を持つ浅川芳裕氏によれば、国内における農産物の流通においても、クール宅急便の開始が優良農家の自立を助けたという歴史がある。
「同じ産地で同じ作物をつくって大量輸送をしていた時代と違って、控えめだけどいいものをつくっている農家の商品が全国で売れるようになりました。国際クール宅急便のスタートで、売り先はさらにアジアに広がります。『輸出』といっても難しい話ではなく、送り先の住所がたまたま海外なだけ。フロンティア精神は不要です」