イランが3段式ロケットを打ち上げる可能性があると米当局者が明らかにした
米政府当局者は15日までにCNNに対し、イランが衛星を搭載した3段式ロケットを「今すぐにでも」打ち上げる可能性があると見ていることを明らかにした。
イランが打ち上げに踏み切れば、この形状のロケットとしては初めてとなる。北朝鮮が先に実施した実験と同様、これでイランは大陸間弾道ミサイル技術に関してさらに詳しい情報を入手することになる。
国営メディアによると、イランは9日に弾道ミサイル2発の発射実験を実施。その前日にはイランが実施した別のミサイル実験について、米政府が国連決議に違反するとの見方を示していた。
イラン国営通信によると、このミサイルは同国と敵対するイスラエルを射程に収め、本体にはヘブライ語で「イスラエルを地球から殲滅(せんめつ)すべし」という革命指導者ホメイニ師の言葉が刻んであったという。
イスラエルを訪問中だった米国のバイデン副大統領は9日、イランがもし核合意に違反した場合、「我々は行動に出る」と言明した。
イランは核兵器を保有していないと主張しているが、技術の進歩によってミサイルに核弾頭を搭載できるようになった可能性もあると見て、米国などは懸念を強めている。