米中西部ミシガン(Michigan)州カラマズー(Kalamazoo)で先月、8人が死傷した銃乱射事件で、逮捕された米配車サービス「ウーバー(Uber)」の運転手の男が、ウーバーのアプリに殺人を強要されたと供述していることが分かった。米メディアが14日、報じた。
ジェイソン・ブライアン・ダルトン(Jason Brian Dalton)容疑者(45)は先月20日、カラマズーの集合住宅やレストラン、自動車販売店の外で相次いで発砲、6人を殺害し、2人を負傷させた。容疑者は5時間にわたった犯行の合間にも客を取っていた。
地元紙デトロイト・フリー・プレス(Detroit Free Press)が情報公開請求を通じて入手した警察調書の内容として伝えたところによると、ダルトン容疑者は殺害を認めた上で、ウーバーのアプリに「心と体」を乗っ取られ、人を撃つ行き先を指示されたと説明しているという。
ダルトン容疑者は、ウーバーのアプリを開くと悪魔の頭のようなシンボルが現れ、「その瞬間に全ての問題が始まった」と供述。このアプリに「任務を与えられ、文字通り、全身を乗っ取られる」などと話しているという。
検察当局は今月、判事がダルトン容疑者に対して精神鑑定を受けるよう命じたことを明らかにしている。