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元プロレスラーのハルク・ホーガン氏が自身の性行為を撮影されたビデオをインターネット上に公開され、プライバシーを侵害されたとしてゴシップサイト「ゴーカー」を訴えていた裁判で、米フロリダ州の陪審は18日、同氏に1億1500万ドル(約128億円)の支払いを命じる評決を下した。
ホーガン氏は、2分近くに及ぶ自身の性行為の動画を2012年、インターネット上に公開したとしてゴーカーやその創設者、元編集者を提訴。プライバシーを侵害されたとして1億ドルの損害賠償を求めていた。
担当弁護士は「ボレア(ホーガン氏の本名)氏は非常に喜んでいる。これは彼にとっての勝利というだけでなく、タブロイド・ジャーナリズムの被害を受けてきたすべての人にとっての勝利だ」と述べた。
一方、ゴーカー側の弁護チームは、陪審は最近公開された多数の文書を考慮していないとする声明を発表。控訴審に上訴する方針を示している。
陪審はホーガン氏が被った経済的損害への賠償として5500億ドル、精神的苦痛への賠償として6000億ドルの支払いを命じた。これに加え陪審は来週、再び審理を行い、懲罰的賠償も科すか検討する見通し。