台湾鉄道「花東」区間の電化完了、7月1日に営業開始
台湾鉄道「花東」区間の電化完了、7月1日に営業開始
台東県の人たちにとって念願の花蓮-台東間の電化が完成。台湾東部の移動が大幅に便利になる。写真は台東まで乗り入れるプユマ号。(行政院サイトより)
発信日時: 06/10/2014
在来線・台湾鉄道で台湾東部・花蓮と南東部・台東を結ぶ「花東」区間の電化工事が完了、7月1日に電化区間に生まれ変わって営業運転を開始する。7月1日から5日までは試験営業期間として2割引に。
中央通訊社(通信社)の報道によると、交通部(日本の国交省に相当)の葉匡時部長(大臣)は先ごろ、民間全民テレビニュースのインタビューに対し、同電化工事は予定より9ヶ月前倒しで完成、花蓮・台東地域にとって40年来の重要な出来事だと話した。葉交通部長はまた、昨年台湾を訪れた海外の旅行者は延べ802万人だったと指摘、「花東」区間の電化により、今年は延べ900万人以上が見込めるとしている。
葉交通部長はまた、「花東」区間電化によるCO2削減効果は、台北市にある大安森林公園が1年間に吸収する量の28個分に相当し、エネルギーを17%から18%節約できると説明。また、沿線の小さな駅が民宿などの資源を活性化させると共に、各地の特色と地元の著名な芸術家の作品を結びつけることで、地元住民に200億台湾元(約701億2600万日本円)の経済効果を生み出すと期待した。
台湾のライチ蜂蜜酒、国際コンクールで金メダル
台湾中部、台中市の霧峰農協が醸造した「ライチ蜂蜜酒」がこのほど、酒類の品質を競う国際的な競技会「ブリュッセル国際ワインコンクール(Concours Mondial de Bruxelles)」の2014年の蒸留酒部門「Spirits Selection」で、世界40カ国の600種ものさまざまな蒸留酒の中から、金メダルに選ばれた。技術開発を手掛けたのは南部の国立高雄餐旅大学の陳千浩助教で、欧州から導入された菌を使うことで、毎年水分含有量の変化する蜂蜜を使いながらも安定した質に仕上げることができたという。陳助教は、台湾の風土と良質の農産物、整備されたワイナリーに加え、困難を乗り越えるためのたゆまぬ意志が金メダルにつながったと述べた。
乗客救助の台鉄列車長、表彰受ける 日本で目にした乗務員に憧れて
台湾鉄路管理局は9日、台鉄創立127周年のセレモニーを開催し、鉄道職員に対する表彰式が行われた。式では走行中の列車から飛び降りようとした乗客を身を挺して救った列車長(専務車掌)の鄭尭訳さんなどが表彰を受けた。
今年3月20日、キョ(=草かんむりに呂)光号(急行)517列車に乗務していた鄭さんは車内を巡回中、自強号の乗車券を持った乗客が誤って乗車しているのを見つけた。この乗客は車内に空席が多いにもかかわらず床にしゃがんで人形に話しかけていたが、その様子を不審に思い、座席に着かせようと近づいたその瞬間、乗客は扉を開けて外へ飛び降りようとした。
間一髪で乗客をつかんだ鄭さんは必死になってこの乗客を支えた。その間約20秒。大声で他の客にも助けを求め、協力してこの乗客を何とか救い上げた。ひとつ間違えば2人とも車外に投げ出される寸前だった。
鄭さんは事件後1カ月ほどは夜寝つくことができず病院でも診察を受け、しばらくはキョ光号を目にするだけで緊張したというが、今では回復しているという。今回表彰を受けたのはこの勇気ある行動を別の乗客が台鉄に投書していたため。
今年40歳の鄭さんは長年銀行に勤務した後、台北メトロ(MRT)で駅長を担当。2010年に台鉄に入社し基隆で車掌として配属されている。台鉄への転職は安定した仕事が目的ではなく、日本へ旅行した際に鉄道車掌を見かけてすばらしい仕事だと感心したからだと話している。
台湾鉄道、設備刷新計画提唱 開業127周年で
交通部台湾鉄路管理局は9日、台湾鉄道創設127周年の祝賀会を開催した。挨拶に立った葉匡時交通部長はサービスの多様化と鉄道文化資産の保護活用を提唱。また、周永暉・台鉄局長は今後10カ年にわたる鉄道“ルネッサンス計画”を提起した。
周局長は2015年に購入した1期目の車両が全て納入され、2020年には台湾全土の鉄道電化工事が完成、2025年には2期目の車両増補が完了する見込みだと述べ、これからの10年間は鉄道“ルネッサンス”の時代だと強調した。
葉部長は時代の流れに乗って観光商品や文化商品を開発するなど鉄道の文化資産をうまく活用して多くの外国人を呼び寄せ、日本からだけでなく、今後は英国、ドイツ、米国などからも鉄道マニアを引きつけられればと期待を寄せた。
台鉄では127周年を記念して、この日より「ラッキーセブン・トレイントラベル・パスポート」を発売。回数制限なしで平渓、内湾、集集など台鉄7支線の列車に乗車できる。さらに今月末には花東線で電化工事が終了するほか、8月の旅行シーズンには「仲夏宝島号」が花蓮・玉里−台東間を運行する。
遠伝電信、国碁電子との4G提携「積極的に進める」
通信大手、遠伝電信(FAR EASTONE)の李彬・総経理は9日、第4世代(4G)高速通信サービスをめぐる鴻海精密(HONHAI)傘下の国碁電子(AMBIT MICROSYSTEMS)との提携について「今後積極的に進めていきたい」と語った。両社は現時点では提携に関して接触を持っていないという。徐旭東・董事長も「当社が保有する周波数帯は亜太電信と国碁電子の間に挟まれる形となっており、提携できれば双方にとってメリットがある」と強調した。
全仏テニス初優勝の台湾選手、中国大陸移籍説を一蹴
テニスの全仏オープンで8日、台湾の選手としては初めて女子ダブルス優勝を果たした謝淑薇(シェ・シュウェイ)が9日、インターネット上で噂されている中国大陸移籍説を否定した。
謝は自身のフェイスブックで、「所属を変える計画はない。噂を信じちゃいけないよ」とコメントし、中国大陸に移籍する可能性が複数回取り沙汰されてきたことについて「中国大陸はもううんざり。今度はブータンにしたら」とジョークを飛ばした。
謝は今回の全仏オープン制覇で、9日付の世界ランキング(ダブルス)の順位が前回から1つ上げ、同大会でペアを組んだ中国大陸の彭帥(ポン・シュアイ)とトップに並んだ。
イギリスのロンドンで23日に開幕するウィンブルドン選手権では、“相棒”の彭と2連覇に挑む。
謝淑薇組が全仏女複で優勝、四大大会二冠目
台湾の女子プロテニス選手、シエ・スーウェイ(謝淑薇)選手と中国大陸のポン・シュワイ(彭帥)選手のペアが、世界四大大会の一つ、全仏オープン女子ダブルスで優勝、賞金40万ユーロを獲得した。
全仏オープンは8日最終日が行われ、女子ダブルス決勝ではシエ選手とポン選手のペアがイタリアのペアと対戦し、ゲームカウント6-4、6-1で快勝して初優勝した。シエ選手とポン選手のペアは、昨年のウインブルドンに続く、四大大会二つ目の栄冠に。
今年の全仏オープンの賞金総額は約2500万ユーロ、女子ダブルスの優勝賞金は40万ユーロで、昨年から11.11%アップ。シエ選手とポン選手は、女子ダブルスの世界ランキングでも仲良く1位となっている。
エビ類の養殖研究などで貢献 廖一久氏に勲章伝達
日本政府の今年春の叙勲で旭日中綬章を受章した廖一久・台湾海洋大学終身教授(写真=右2)に対する勲記と勲章の伝達式が9日、対台湾窓口機関の交流協会台北事務所で行われた。
廖氏は1936(昭和11)年東京生まれ。1960年に台湾大学動物学部漁業生物学科を卒業後、1962年から東京大学農学部水産学科に留学し、エビ類の養殖技術の研究に従事した。
1968年に台湾へ帰国してからはウシエビ(ブラックタイガー)の完全養殖技術を確立したほか、ボラやサバヒーの養殖にも注力し、日本と台湾間の水産技術分野を通じた学術交流の促進にも大きく寄与した。
交流協会台北事務所の樽井澄夫代表は、廖氏の長年にわたる貢献を称え、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。また、廖氏は日本留学時代の恩師や研究の協力者などに感謝の意を示した。
廖氏の弟は台湾の対日窓口機関、亜東関係協会前会長の廖了以氏。
台湾の今年の春の叙勲では台湾から廖氏など4人が受章している。
馬・総統、臨時国会での具体的成果に期待
馬英九・総統が、立法院臨時会(臨時国会)での具体的成果に期待した。馬英九・総統は9日、アメリカニューヨーク大学法学部アジアアメリカ研究所のジェローム・コーヘン共同主席と会見した。立法院では13日から3週間、臨時会を開くことになっている。馬・総統はこれについて、「台湾海峡両岸協定監督条例や自由経済モデルエリア設置条例、さらには両岸サービス貿易協定だ。これらはみな台湾の未来の経済発展と両岸関係にかかわっており、台湾の人々にとって非常に重要だといえる。今回の臨時会でこれらに関して具体的な進展があるよう期待する」と述べた。両岸協定監督条例は、台湾が中国大陸と結ぶ協定について、交渉段階から監督する仕組みを決めるもの。
馬・総統はまた、コーヘン氏が両岸の人権問題にずっと高い関心を寄せていることに触れ、今年は中国大陸の北京で起きた天安門事件から25年で、自分も中国大陸側が反体制の人々への対応を改善するよう強く求めており、そうした取り組みを通じて両岸の距離を縮めたいと述べた。
好調続く台湾株、日本からの資金流入も一役 6年来の高値更新
張盛和財政部長は10日、最近の台北株式市場の売買高と売買代金のいずれも好調が続いていることについて、日本を中心とする海外からの資金流入が多く、市場の支えになったと述べた。
台北株式市場では10日、欧米株式市場の上昇を好感し株価指数の終値が59.63ポイント(0.65%)高の9222.37となるなど、2008年5月以来の高値を更新した。また、4月の景気概況を示す総合判断ポイントは29ポイントと2011年5月以来最高になった。
張部長は、台湾経済に対する強気の見方が引き続き株式相場の上昇につながるだろうと台湾株の相場見通しを楽観視するとともに、日本を含む海外からの資金流入も継続的に拡大しており、これは台湾の経済情勢の好転を裏付けているとの見方を示した。
民進党の頼・台南市長:両岸は「求同存異」を
先週、中国大陸を訪問した頼清徳・台南市長が、台湾海峡両岸は合意できる点を追求し、そうでない部分は棚上げしていく(求同存異)べきだと述べた。最大野党・民進党籍の頼・台南市長は今月6日に中国大陸の上海を訪問、7日に台湾に戻った。市長の任期中に中国大陸を訪れるのは初めてで注目された。
頼・台南市長は、台湾の画家の上海での展覧会の開幕式に出席した他、上海の復旦大学では中国大陸の学者らと座談会を行い、上海市長とも会談。その際には中国大陸ではタブー視されている「台湾独立」という言葉や、天安門事件、かつての李登輝・総統の「総統」というタイトルを口にした他、中国大陸側に台湾を尊重するよう求めるなど、自分の考えを伝えた。
頼・台南市長は9日午前、台湾に戻ってから初の記者会見を開催。台湾海峡両岸政策について報道陣に問われた頼・市長は、両岸の交流は近年大変頻繁になったように見えるが、台湾社会が両岸の関係を見る際の不安はますます深くなっていると指摘。そしてその原因は、「中国大陸が台湾の一部の声しか聞いていないからだ」と述べ、中国大陸には与党・国民党の声しか届いていないとの見方を示した。
頼・台南市長は、民進党は両岸交流を広げ、台湾の多様な声を伝えていく責任があると強調、そうすることで台湾が感じている不安を和らげ、穏やかな両岸交流の進展に貢献できると主張した。頼・市長はそして、両岸にとって最も重要なのは前向きになり、合意できる点を追求し、そうでない部分は棚上げしていくことだと述べた。
宝くじ売り場設置のために小学校校門移設で賛否
台湾中部の南投県埔里鎮で、宝くじ売り場の設置をめぐり、小学校の校門の移設を求める声があがり、賛否が分かれている。台湾の複数メディアが伝えた。
移設が議論されているのは南光小学校の校門。台湾では学校の校門から100メートル以内で宝くじ売り場を営業してはならないとする規定があるが、販売権を持つ住民が南光小の近くにある自宅での開業を希望したため、地元の県議会議員が保護者などに対して校門移設の是非を問うアンケートを配ったという。
住民は現在、規定の範囲外の場所で家賃1万8000元(約6万1000円)の店舗を借りて売り場を経営。だが、不景気で売り上げが伸びず、家賃代が負担になったことから、学校に近い自宅での営業を求めている。
アンケートを受け取った保護者からは驚きの声が上がったほか、南投県の陳志清代理県長も売り場を設置するために校門の位置を変更するやり方に疑問を呈した。同県の教育処長は、学校と住民で協議しながら、円満な解決を目指したいと話している。
野党党首の国是会議出席説得に行政院長出馬か
江宜樺・行政院長が、経済貿易国是会議への参加を促すため、野党の党首を一人ずつ説得する可能性が伝えられている。今年3月、台湾海峡両岸サービス貿易協定に反対する運動がおきたことから、政府は経済貿易国是会議の開催を決定、今月から地方で各界の意見を吸い上げ、7月26日から28日まで台北で本番の会議が開催される。この会議では政党および民間の幅広い参与が期待されている。
しかし、最大野党の民進党をはじめ、親民党、台湾団結連盟などの野党はいずれも参加を拒否する姿勢。行政院の江宜樺・院長は9日正午、人を介して民進党の蔡英文・主席、ならびに台湾団結連盟の黄昆輝・主席と連絡を取った。しかし、これに対し、民進党の呉?燮・秘書長は、民進党中央常務委員会の決定だとして、蔡・主席の不参加を改めて表明した。
行政院の孫立群・スポークスマンは9日午後、行政院は、台湾の未来の経済発展に関心を持つ政党と個人がみな会議に参加するよう強く望んでいるとして、必要ならば江・行政院長がこれら野党の党首を一人ずつ訪ねて説得する用意があると誠意を見せた。
野党党首の国是会議出席説得に行政院長出馬か
最大野党・民進党の呉?燮・秘書長は9日、行政院は蔡英文・同党主席が経済貿易国是会議に出席するよう要請しているが、中央常務委員会での決定により、同会議には参加しないと重ねて強調した。
江宜樺・行政院長が、経済貿易国是会議への参加を促すため、野党の党首を一人ずつ説得する可能性が伝えられている。今年3月、台湾海峡両岸サービス貿易協定に反対する運動がおきたことから、政府は経済貿易国是会議の開催を決定、今月から地方で各界の意見を吸い上げ、7月26日から28日まで台北で本番の会議が開催される。この会議では政党および民間の幅広い参与が期待されている。
しかし、最大野党の民進党をはじめ、親民党、台湾団結連盟などの野党はいずれも参加を拒否する姿勢。行政院の江宜樺・院長は9日正午、人を介して民進党の蔡英文・主席、ならびに台湾団結連盟の黄昆輝・主席と連絡を取った。しかし、これに対し、民進党の呉?燮・秘書長は、民進党中央常務委員会の決定だとして、蔡・主席の不参加を改めて表明した。
行政院の孫立群・スポークスマンは9日午後、行政院は、台湾の未来の経済発展に関心を持つ政党と個人がみな会議に参加するよう強く望んでいるとして、必要ならば江・行政院長がこれら野党の党首を一人ずつ訪ねて説得する用意があると誠意を見せた。
呉敦義・副総統が「国立故宮博物院南部院区博物館本館上棟式」に出席
6月5日、呉敦義・副総統は嘉義県を訪れ、「国立故宮博物院南部院区(以下、故宮南院)博物館本館上棟式」に出席し、あいさつの中で、「故宮南院は『国際レベルのアジア芸術・文化の博物館』と位置付けられており、当初は2004年にバランスのとれた地域発展のために、故宮南院を嘉義県に建設することした。建設工事の着工はその後、2010年10月まで延期された。私が行政院長在任中に、第2次修正計画ならびに予算増額を認可し、2013年2月6日に、馬英九総統自らが、同博物館主体工事の起工式を行った」と経緯を述べた。
さらに、「故宮南院の面積は合計70ヘクタールで、その中の20へ区タールは、内政部営建署に委ね、博物館の建築工事に関する実務を代わりにおこなうもので、この中には、主体建築物一棟、景観橋一座、および周辺の景観工事などが含まれ、主体建築は、大元聯合建築事務所・姚仁喜建築師事務所による設計である。同工事は2015年10月に竣工を予定しており、同年12月末に試験運営を行う。今後は、雲林県・嘉義県・台南市一帯は、重要な文化観光拠点となり、国内外からの旅行客が故宮南院を参観に訪れ、大いに賑わうことになるであろう」と期待の意を表した。
同式典には、蕭家淇・行政院副秘書長、馮明珠・国立故宮博物院院長、張花冠・嘉義県長(知事)、黄敏恵・嘉義市長、立法委員(国会議員)の陳明文・議員、翁重鈞・議員、呉育仁・議員らも出席した。
【総統府 2014年6月5日】
台湾の工場責任者は男性が約78%、女性も徐々に増加
2013年に行った工場の内容確認および運営調査の結果によると、2012年において、稼働している工場の責任者の男女比は、男性が77.9%を占め、女性は22.1%を占めた。稼働中の工場は、金属・機械・電気工業が3万8,965社で最も多く、その責任者が男性である工場は78.3%で、女性の工場責任者は21.7%を占めた。
企業数で次に多い民生工業(1万7,575社)の男性工場責任者の割合は75.8%で、女性は24.2%だった。化学工業(1万6,191社)の工場責任者の男女比は、男性が76.9%で女性が23.1%だった。情報通信・電子工業(6,708社)の工場責任者の男女比の差は大きく、男性が84.1%で、女性が15.9%だった。この結果から、工場責任者は男性の割合が多数を占め、とりわけ科学技術業においては、これが顕著であり、伝統的な民生工業では、女性の工場責任者の割合が、他の業種よりも高くなっていることが明らかとなった。
これを、営業収入の規模別で見ると、工場の営業収入が高くなればなるほど、男性の工場責任者の割合もより一層高くなっている。営業収入が100万元(約340万円)未満の工場では、その工場責任者の割合は男性が73.4%で、1億元(約3億4,000万円)以上では、86.3%だった。相対的に、女性の工場責任者の割合は、営業収入の規模が拡大するにつれ、その割合は次第に減少している。
従業員の規模別で見ると、工場の従業員が多くなればなるほど、男性の工場責任者の割合もより一層高くなる。5人未満の最も小さい規模の工場では、男性の工場責任者の割合は73.4%で、従業員の規模が200人以上の場合には94.0%にまで増加した。相対的には、従業員の規模が大きくなればなるほど、女性の工場責任者の割合は低下する傾向にある。
2012年に稼働中の工場における女性責任者の割合は22.1%で、2007年の20.5%より1.6ポイントアップし、徐々に増加する傾向にあることが示された。これは、女性の工場についての決定権が徐々に拡大し、男女比の差も徐々に縮小しつつあることが明らかとなった。
【経済部 2014年6月5日】
台湾からの東日本大震災支援に感謝する台日交流展「永遠の朋友展」が開催
「永恒的朋友展(永遠の朋友展)」が5月30日(金)〜6月9日(月)の会期で、文化部が所管する「国立中正紀念堂 介石庁、美齢芸廊(ギャラリー)」において開催される。同展は台湾と日本の作品交流という形で、台湾の国民による東日本大震災への支援に感謝するという趣旨で開かれる。
同展では、水墨画、油絵、彫刻・塑像、工芸品、写真、書などの作品が展示される。主催団体である日本の「永遠の朋友展」実行委員会では、日本と台湾の芸術家による合計200点あまりの作品を通して、双方間でさらに多くの友好関係のつながりができ、台日芸術家の相互交流を通して、両国国民がより一層相互に理解し合うことなどを期待している。
東日本大震災では、台湾から物資などの支援や精神的な励ましがあったことから、このような台日文化交流を通して、日本からの感謝の気持ちが伝えられると同時に、双方間の友好関係がさらに深まることを同展関係者は願っている。
【文化部 2014年5月29日】
行政院が設立する青年顧問団のメンバーを6月7日より募集
馬英九総統は、2014年5月20日の就任6周年における基調講演の中で、若者が国是に関心を寄せ、政府による政策決定過程での若者の参加を奨励した。これを実現するため5月30日、行政院の孫立群・報道官は、「今年6月7日〜同17日に各界からの推薦または自薦により『青年顧問団』となるメンバーの申し込みを受け付ける。参加の熱意があり、尚且つ公共政策に対し実践の理想を持つ人が、選考審査に申し込んでほしい」と発表した。
「青年顧問団」は19人〜25人で構成され、18歳〜35歳の若者をメンバーとする。行政院はこの「青年顧問団」の設立と運用を通して、若者と政府との広範な対話を活発にし、行政院が政策形成する過程において、話し合いと提言の機能を発揮することができるよう希望している。
孫・報道官は、「台湾の若者の将来の発展については、政府が一貫して関心を寄せている課題である。いつの世代の若者もその特徴と理想があり、社会の多元化された環境は、若者の創造力や潜在能力をより一層強く掻き立てている。新しい世代の若者は勇敢に行動および挑戦すると共に、理想を追求しており、また同時にインターネットなどの新しい媒体にも得意である。若者の公共実務に対する積極的な参加は、台湾がより一層素晴らしくなる契機となるであろう」と期待の意を表した。
さらに、「『青年顧問団』の設立は、若者が政府の政策決定過程に参加するプラットフォームであり、若者が声を上げ、政策への提言のルートと機会を通して、民主主義の理想を広く審議していくことができる。また同時に、このプラットフォームを通して、政府は国民の意見に幅広く耳を傾け、若者の心の声をより一層理解することができる。若者の提言を取り入れ、世代間を超えた対話と努力により、共に今後の台湾のビジョンを築いていくこともできるのである」と説明した。
【行政院 2014年5月30日】