HONHAIの郭台銘氏、シャープと中小型パネル提携交渉
電子機器受託生産大手、鴻海精密(HONHAI)の郭台銘・董事長は、海外メディアに対し、日本のシャープとの中小型パネル事業の提携実現に向けて、高橋興三・社長と1時間にわたり会談したことを明らかにした。モバイル端末好調で中小型パネル需要が高まっており、シャープとの提携を拡大したい方針だ。郭氏によると、会談はシャープと郭氏個人が出資する堺ディスプレイプロダクトの株主総会の後に行われた。
世界20大人気博物館、台湾が2館
インドネシアのニュースサイトdetik.comが11日に報じたところによると、アメリカの非営利団体、シームド・エンターテインメント協会(Themed Entertainment Association,TEA)が発表した、2013年の世界人気博物館・美術館トップ20の中で、台北市の国立故宮博物院が13位、台湾中部台中市の国立自然科学博物館が18位にランクされているという。このランキングは、入場者数を基準に作られたもの。
世界の人気博物館・美術館トップ20の1位に輝いたのはフランス・パリのルーブル博物館で、2位はアメリカのワシントンDCにある国立アメリカ歴史博物館、3位は中国大陸・北京のいわゆる中国国家博物館で、トップ20にイギリスとアメリカから6館ずつ入ったという。
シームド・エンターテインメント協会のレポートによると、2013年、国立故宮博物院を訪れた人は前年比1.2%増の、のべ441万2000人で、また国立自然科学博物館を訪れた人は前年比15%増の、のべ339万6000人だった。
馬・総統が中米友好国訪問へ
外交部が、馬英九・総統が29日から中米の友好国訪問に出発すると明らかにした。
外交部の柯森耀・次長が12日に発表したところによると、中米の友好国、パナマのフアン・カルロス・バレラ(Juan Carlos Varela)新任大統領の就任式典が7月1日に行われる。現任のリカルド・マルティネリ(Ricardo Martinelli)大統領から直筆のサイン入りの招待状が届いたほか、フアン・カルロス・バレラ新任大統領は、自ら電話で馬・総統の出席を招請した。そして、エルサルバドルのサルバドール・サンチェス・セレン(Salvador Sánchez Cerén)新大統領も、現地駐在の中華民国大使館を通じて馬・総統の訪問を招請したという。
国交国との友好関係への重視を示すため、馬・総統は6月29日、代表団を率いて外遊する。柯森耀・次長は、馬・総統の外遊計画について「馬・総統は、友好国二ヶ国の大統領の招きに応じ、友好国への重視を示すために、6月29日から7月5日にかけて、代表団を率いてパナマの新任大統領の就任式典に出席、エルサルバドルも訪問する」と明らかにした。
訪問期間中、馬・総統は就任式典に出席する他国の代表と歓談するほか、パナマ、およびエルサルバドルの政府要人にも会い、双方が共に関心を持つ議題や国際的な議題について意見交換を行う。そして、食事会を催して現地の華僑代表を招待するという。
農委会、橙色の胡蝶蘭開発に成功
行政院農業委員会(略称:農委会)高雄区農業改良場が、オレンジ(橙)色の胡蝶蘭の開発に成功した。これらの新種の胡蝶蘭が相次いで登場する。
台湾南部高雄市にある、行政院農業委員会高雄区農業改良場によると、台湾の胡蝶蘭は輸出における重要な品目で、その輸出額は2012年から1億米ドル(日本円約102億円)を越えている。台湾の胡蝶蘭の品種は世界をリードしているものの、近年、ヨーロッパや中国大陸、東南アジアなどの国、地域との競争が熾烈となっており、特にオランダは最も勢いがあるという。
農業改良場によると、現在、市場にオレンジ色の品種がないことから、遺伝的に遠縁なもの同士の交配である遠縁交配と、受精後の胚を培養する胚培養と呼ばれる技術を利用し、ヒスイランのオレンジ色の遺伝子をコチョウランの新種育成に導入し、オレンジ色の新品種を作り出した。
2012年、農業改良場はイギリス王立園芸協会で、オレンジ色の胡蝶蘭、「オレンジ色の恋人」の登録に成功、最近、「オレンジ色の少女」、「オレンジ色のシンデレラ」、「オレンジ色のビナース」の3品種の登録にも成功した。
農業改良場の蔡奇助・副研究員は、「異なる属の間で行う属間交配の遺伝は非常に複雑であり、オランダの業者が類似品種を開発をする事を心配する必要がない。今後は市場において差別化を図ることで、価格競争という負の循環に巻き込まれないようにする」と目標について語った。蔡・副研究員はまた「今後、オレンジ色の胡蝶蘭の各品種が台湾あるいは世界各地で花を咲かせる事はすでに夢ではなくなった」と述べた。
九州マンドリンクラブ演奏会 日月潭で音楽交流
台湾中部・南投県の景勝地、日月潭の湖畔で12日午後、「九州大学マンドリンクラブ同窓会」による初夏コンサートが催され、現地を訪れた観光客にマンドリン演奏の魅力を伝えるとともに、音楽による日台親善交流が行われた。
コンサートは午後2時から3時まで日月潭向山観光センターで9名のシニアメンバーによる演奏が行われた。台湾民謡の名曲「望春風」「花若離枝」や日本の曲「浜辺の歌」「丘を越えて」などが披露され、市民らはマンドリンの優雅な調べに足を止めて聞き入り、中には曲に合わせて歌う人もいた。
コンサートを企画した日月潭風景区管理処の洪維新さんは、日本の年長者を招いての演奏会などが内外シニア世代の日月潭観光への追い風になればと期待を寄せた。
九州大学マンドリンクラブ同窓会は1920(大正9)年、九大卒業生らにより創立された伝統あるマンドリン演奏団体。毎年、福岡や東京で定例演奏会を行っており、また台湾ではこれまでに東日本大震災への台湾支援感謝コンサートも開催している。
馬・総統、英犯罪者引き渡し判決を評価
馬英九・総統が、飲酒運転で台湾で死亡事故を起こしたイギリスの犯罪者の引き渡しについて、司法協力の先例をつくったと称賛した。
馬・総統は12日、アフリカの友好国、ブルキナファソのイぺネ・ジブリル・バソレ(Djibril Yipènè Bassolé)外務・域内協力大臣が率いる訪問団と会見した。席上、馬・総統は、台湾で飲酒運転で死亡事故を起こし、懲役4年の判決を受けたにもかからわず、友人のパスポートを使って国外逃亡したイギリス人ビジネスマン、ザイン・タージ・ディーン(Zain Taj Dean)被告が、イギリス当局から引き渡される可能性が出てきたことについて、「昨年この事件を知った際、怒りに震えた。政府は決して諦めず、必ず各種のルートを通じてディーン被告を台湾に引き戻し、司法の裁きを受けさせる」と述べた。
イギリスのスコットランドの裁判所は一審で、ディーン被告が台湾に戻り、台湾の刑務所で服役しなければならないという判決を下した。これに対して、馬・総統は、「それはあくまでも一審の判決であり、まだ上訴できるが、少なくともこれまでの努力によって、我々は、国交のない国と、司法の独立、公平な正義を尊重するという前提の下で、これら犯罪者の逃亡を防いだ。これは、司法の協力において非常に重要な先例となった」と喜んだ。
馬・総統はさらに、「この一件は、民主的な政治、司法の独立、社会の繁栄のために努力して国を建設していれば、必ず多くの国家から尊重され、中華民国と諸外国との関係発展にもプラスになることが証明された」と述べた。
一方、今回のイギリスからの犯罪者引渡しは、ディーン被告を除く、イギリスに滞在している指名手配犯にも適用されるかについて、外交部の高安・スポークスマン(報道官)は12日、これらの案件の所轄機関は法務部であり、外交部は全力で協力すると、外交部の立場を説明すると共に、中華民国台湾がイギリスと調印した「ディーン被告引き渡しに関する覚書」は、ディーン被告の案件だけを対象にすると強調した。
高・スポークスマンは、「今、皆さんに説明しているのは、ディーン被告の件だ。中華民国のイギリスにおける大使館に相当する、駐イギリス台北経済文化代表処は、全力でイギリス側と交渉し、イギリス側も我々とこの件について司法共助を行うことに同意した。そして、昨年10月、両国の司法部門は引き渡しに関する覚書に調印した」と説明した。
高・スポークスマンは、「ディーン被告側が今後、最高裁判所まで上訴を行う可能性もある。現時点の判決は我々側に有利であるものの、指名手配犯の引き渡しに関する法律上のプロセスを完成させるにはまだもう少し時間がかかる。そのため、駐イギリス台北経済文化代表処は、スコットランドの検察と密に連絡をとり、必要な協力を惜しまず、一日も早くディーン被告の台湾への引き渡しが実現できるよう希望する」と述べた。
中国大陸の台湾担当閣僚級、月内に初訪台へ
台湾の対中国大陸政策を所管する行政院大陸委員会は12日、大陸の台湾担当閣僚級、張志軍・国務院台湾事務弁公室主任が23日の週に3泊4日の日程で台湾を初めて訪問すると発表した。
張主任は滞在中、王郁キ・大陸委員会主任委員と今年2月に続く2度目の公式会談を行うほか、台湾北部・新北市や中部・台中市、彰化県、南部・高雄市にも足を運び、現地の自治体首長などと交流する予定。(キ=王へんに奇)
また、台湾独立派のイメージが強い民進党の蔡英文主席が、今月初めの党内会合で張氏との会談に意欲を示したと伝えられていたが、大陸委の呉美紅副主任委員は12日、「まだ手配はしていないが、民進党にその意思があれば日程調整などに協力したい」と述べた。
両岸(台湾と中国大陸)間の対話や取り決め交渉は、これまでそれぞれの交流窓口を通じて行われてきたが、今年2月には王・大陸委主任委員が中国大陸を訪問し、双方主管官庁トップによる初の公式会談が実現している。
チェン投手、7回0封で7勝目
アメリカ大リーグ、ボルチモア・オリオールズで活躍する、台湾出身の左腕、チェン・ウェイン投手がアメリカ時間 11日、本拠地・ボルチモアで行われたボストン・レッドソックス戦に先発、7回無失点の好投で、今シーズン 7勝目を挙げた。
今シーズン 13試合目の先発となったチェン投手は、4回までヒット1本のみに抑える素晴らしい立ち上がり。その後、5回から7回までは毎回先頭打者を出したものの、3イニング連続でダブルプレーに切って取り、7回まで無失点に抑えた。
7回終了時点での投球数はわずか87球だったが、7回裏、大雨により試合が中断した為、チェン投手はこの回限りで降板。被安打4、7奪三振、無失点という素晴らしい内容だった。
味方打線は、1回に、主砲デービス選手の2ランホームランなどで3点を挙げ、4回にも1点を加え、チェン投手を援護、試合再開後の8回にもダメ押しの2点を挙げ、6-0でレッドソックスを下した。チェン投手は今シーズン7勝目となり、脇腹の怪我で故障者リストに入った昨シーズンの勝ち星に早くも並んだ。
台湾新北市の婦警、2年で失踪者など163人見つけ出す“捜索の達人”
行方不明者を探し出したりするなど2年間で160人余りの帰宅に協力したとして、新北市のベテラン婦人警官が市から「生涯貢献賞」を授与された。
表彰されたのは同市警察局海山分局に勤続33年の蔡淑女さん。
行方不明者の探し出しや身元不明遺体の解明を手がけてこの2年で、判明した死者数を含めて無事に帰宅できた失踪者が163人に達するという“捜索の達人”。
中央社の取材に対し、「自らの受賞より対象の人物が見つかってご家族と対面できた時の皆の笑顔や涙を見るのがうれしい」と語る蔡さん。表彰式終了後は贈呈された花束を横に置いて、DNA鑑定のため関連資料を抱えて再び出かけて行った。
蔡さんは来年末の定年退職を控えて、一人でも多くの熱心な警察官を育て、温かい一家団らんの物語がこれからも語られるようにしたいとしている。
新北市では警察官定員枠が1万1000人だが、実際は7000人余りしかおらず、任務の過重負担が指摘されている。
農委会、橙色の胡蝶蘭開発に成功
行政院農業委員会(略称:農委会)高雄区農業改良場が、オレンジ(橙)色の胡蝶蘭の開発に成功した。これらの新種の胡蝶蘭が相次いで登場する。
台湾南部高雄市にある、行政院農業委員会高雄区農業改良場によると、台湾の胡蝶蘭は輸出における重要な品目で、その輸出額は2012年から1億米ドル(日本円約102億円)を越えている。台湾の胡蝶蘭の品種は世界をリードしているものの、近年、ヨーロッパや中国大陸、東南アジアなどの国、地域との競争が熾烈となっており、特にオランダは最も勢いがあるという。
農業改良場によると、現在、市場にオレンジ色の品種がないことから、遺伝的に遠縁なもの同士の交配である遠縁交配と、受精後の胚を培養する胚培養と呼ばれる技術を利用し、ヒスイランのオレンジ色の遺伝子をコチョウランの新種育成に導入し、オレンジ色の新品種を作り出した。
2012年、農業改良場はイギリス王立園芸協会で、オレンジ色の胡蝶蘭、「オレンジ色の恋人」の登録に成功、最近、「オレンジ色の少女」、「オレンジ色のシンデレラ」、「オレンジ色のビナース」の3品種の登録にも成功した。
農業改良場の蔡奇助・副研究員は、「異なる属の間で行う属間交配の遺伝は非常に複雑であり、オランダの業者が類似品種を開発をする事を心配する必要がない。今後は市場において差別化を図ることで、価格競争という負の循環に巻き込まれないようにする」と目標について語った。蔡・副研究員はまた「今後、オレンジ色の胡蝶蘭の各品種が台湾あるいは世界各地で花を咲かせる事はすでに夢ではなくなった」と述べた。
馬総統、日本に台湾TPP参加への協力を希望
馬英九総統は13日、台湾は環太平洋経済連携協定(TPP)や東アジア地域包括的経済連携(RCEP)への参加を切望しており、将来両者に参加できるよう日本の後押しを希望すると表明した。
馬総統は13日、総統府で日本の対台湾窓口機関、交流協会の大橋光夫会長(左)一行と面会。挨拶の中で、昨年末の大橋会長の来訪後より双方の関係は安定しており、頻繁な往来で更に前進できればと語った。また、アジア太平洋の地域経済統合を有効で行き届いたものとするため、台湾のTPPおよびRCEPへの参加にあたって今後の日本の協力を望むとした。
総統は昨年、台日双方の相互訪問者数が年間376万人と史上最高を記録し、今年は400万人突破が見込まれると述べ、これは3年前に結ばれたオープンスカイがもたらした成果だと強調した。
さらに、今年4月に台日間の漁業取り決めが調印1周年を迎えたことについて触れ、釣魚台(尖閣諸島)海域のトラブルが調印前1年間の17回に比べ、調印後はたった1度で情況は大幅に改善され、台湾と沖縄の漁業関係者が操業ルールを決めることで漁場の共同利用が可能となったと指摘した。
また、日本で今月より開催される国立故宮博物院(台北市)の美術品の貸し出し展示について、台日文化交流の一大盛事であり、特に人気の肉形石、翠玉白菜が日本で展示されることは両国の交流史・故宮の展示史上初のことだとアピール。2017年に東京国立博物館の美術品が嘉義・故宮南院で貸し出し展示されることについても文化交流が一層深まるだろうと述べた。
1年の家賃わずか41円 生活困窮者に大家が格別の計らい
日常生活に介助の必要がある息子を持つ80歳代の男性が体への負担を減らそうと引っ越しを検討していたところ、台北市大同区に家を持つ市民が1カ月1台湾元(約3円)で部屋を貸し出すことを提案し、今月5日に1年間の賃貸契約が結ばれた。台湾の複数メディアが伝えている。
大同区民権里の陳玉女里長(町内会長)によると、この男性は一人で知的障害を持つ50歳代の息子の世話をしていたが、30数年前から住んできた借家は建物の3階で雨漏りがひどく、階段には手すりがなかったことから1階の部屋への転居を検討していたという。
陳里長が会員制交流サイト上で空き家の情報提供を求めたところ、地下鉄の民権西路駅にも近い場所に家を持つ市民が支援を申し出たため、晴れて契約となった。男性らは14日にも新居に引っ越す予定。
男性は政府から1カ月につき1万元(約3万4000円)余りの補助金を受け取っていたが、これまでは毎月の家賃が1万1000元(約3万7400円)と苦しい生活を余儀なくされていたと語り、今回の契約は「本当に嬉しい」と喜んでいる。
漫画「ワンピース」で学ぶ哲学 大学でユニークな講義開講へ
台湾の華梵大学(新北市)文学部哲学学科の冀剣制教授が、来学期から日本の人気漫画「ワンピース」を題材にした授業を行うことが決まり、すでに学生などから大きな注目を集めている。11日付の自由時報が伝えた。
ワンピースのファンだと語る冀さんは、漫画の登場人物の性格や発言などから哲学に通じる様々な人生の道理を掘り起こし、今年5月には著書「ワンピースの哲学課―正義と夢、人生の偉大な航路」を出版した。
冀さんは人生において「夢」や「冒険」、「信念」が大切だと話す。今の若者は夢を持っている人が少なくなっているとした上で、授業では何のために生きているか分からない学生などに、自分の夢について考えてもらうほか、一人旅に出掛けてレポートを書いてもらう予定だという。
ワンピースの登場人物の中では「黒ひげ」がお気に入りだという冀さん。「やめときな、正義だ悪だと口にするのは!!…この世のどこを探しても答えはねェだろ」というセリフを引用しながら、人生でやるべきことは善悪を議論するのではなく、夢を追いかけることだと語っている。
列車内で果物ナイフ洗った女性、通報される 鉄道合同訓練直前
新北市で12日朝、刃物を持った暴漢を想定した特別合同訓練が行われる直前に、台湾鉄路の新竹発・基隆行き1144号区間車(普通列車)で車内に刃物を持った女性がいるとの通報があった。駆けつけた警察がこの女性を取り押さえたところ、使った果物ナイフをトイレで洗っていただけだとわかった。台湾では先月、地下鉄で刃物による殺傷事件が起こったばかり。
この女性は12日午前7時過ぎに台鉄・桃園駅から上りの区間車に乗車。乗車前にプラットホームで果物を切り、使ったナイフを一度袋にしまって列車内のトイレで洗って乾かしていた。これを見た他の乗客が、女性が他の乗客に危害を加えようとしていると思い込み、ただちに警察に通報した。
通報を受けた地元警察は鴬歌駅で車内に乗り込み、女性からナイフを取り上げ、樹林駅派出所まで同行を求めた上で取り調べを行ったが、通報は誤解によるものだったことがわかった。
台湾では先月21日、走行中の地下鉄車内で刃物を持った21歳の男が乗客多数に切りかかり、死者4人、負傷者24人が出る無差別殺傷事件が発生している。この事件を受けて、台鉄、台湾高鉄、台湾メトロの鉄道事業者などは12日午前、刃物を持った犯人が負傷者を出すという想定での特別合同訓練を実施したが、女性が通報されたのは偶然にもこの訓練の直前だった。
列車内での暴力事件に備え3鉄道合同訓練実施
交通部台湾鉄路管理局では12日、鉄道で発生する暴力攻撃事件など突発事態への対応や関係部署の横方向の連携を強化するため、新北市の板橋駅で合同訓練を行った。台湾鉄路、台湾高速鉄路、台北メトロ(MRT)の3鉄道事業者および地方自治体、管轄の警察・消防、鉄路警察局などの計120人が参加した。
訓練では、南部行きの下り列車が台北市の万華駅を出発後、最後尾車両の乗客1名が車内で刃物を振り回して他の乗客らに切りつけ、負傷者数名が出るという状況を想定。現場の職員による緊急通報や対処訓練を行った。
台鉄では合同訓練の3つの柱として、緊急事態発生時の3鉄道間の連携と協力、鉄道警察と管轄警察による容疑者の確保と警備、駅および現地消防・衛生部署による負傷者の手当てや救護・搬送、乗客の安全確保を挙げている。
台湾では先月21日、走行中の地下鉄車内で刃物を持った21歳の男が乗客を切りつけ、死傷者28人が出る無差別殺傷事件が起こっている。
プレミア12、台湾開催決定
野球の国際大会、「プレミア12」が来年11月に、台湾で開催されることが決定した。
IBAF(国際野球連盟)主導、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)主催により来年2015年から4年おきに開催される、野球の国際大会「プレミア12」は、もともと中華民国台湾と日本の共催で始めて行われる予定だった。
しかし、先日、IBAF、WBSCの会長を兼任するリカルド・フラッカリ氏が台湾を訪れた際、フラッカリ氏は「99.9%の可能性ですべての試合が台湾で開催される事となる」と話し、また日本野球機構(NPB)も9日、日本での開催を断念した事を明らかにした。
中華民国野球協会の林宗成・秘書長はこれを受け10日、「100%台湾で開催する。この大会を開催できる自信がある」と述べた。
林・秘書長は、「1999年のAAA世界野球選手権大会を皮切りに、台湾ではこれまで国際大会を10数大会開催してきた。世界の野球界は、台湾の大会運営能力を十分に理解している。我々はIBAFの最良のパートナーだ。初開催となる21歳以下の世界一決定戦、21U野球ワールドカップも、今年11月に台中市で開催される」と述べた。
「プレミア12」はIBAFなどにより、これまで1年余りの期間をかけて準備が行われてきた大会で、世界各国のトップクラスのプロ野球選手の出場を促すため、開催時期は、各国プロ野球リーグ閉幕後の11月と決定している。
なお、試合方法は、12チームが6チームずつ2組に分かれ予選リーグを行い、各組の上位4チーム、計8チームが2次ラウンド進出となり、2次ラウンド以降は決勝まで、一発勝負のトーナメント戦となる。
12の出場国・地域は、2014年12月31日時点のIBAFランキングで決定する。中華民国台湾は現在、アメリカ、日本、キューバに次ぐ4位。なお、2020年に日本の東京で行われるオリンピックで、野球・ソフトボールが競技に復活した場合には、2019年に行われる第二回大会は、東京オリンピックの予選大会となるという。
台湾・馬英九氏は月収157万円、中国国家主席はどのくらい?
中国・九個頭条は12日、「馬英九氏は9万6000元、中国国家主席の収入はいくら?」と題した記事を掲載した。
シンガポール華字紙・聯合早報によると、台湾の馬英九総統の月収は人民元換算で9万6000元(約157万円)になるそうだが、中国の国家主席の月収はいくらになるのだろうか?
経済評論家の葉檀氏はブログで公務員の給与について、「最低ランクと最高ランクの間では12倍ほどの開きがあると中国人事科学院研究院の呉江院長が言っていた。就職したばかりの公務員は年間2万元弱だから、最高ランクの国家主席はその12倍の24万元(約393万円)くらいになる」と指摘している。
一方、南方人材の2009年の報道によれば、胡錦濤・国家主席の時代は、国家主席、副主席、首相の月収は3146元(約5万1600円)だった。中国財政部は当時、公務員の給与を大幅に引き上げる計画を進め、胡主席、温家宝首相ら指導層の月収を従来の3000元から1万元(約16万円)にしようとしているとも報じられた。
中国新聞週刊の推算によると、習近平国家主席の月収は1万元余り。昨年初めの中央政治局常務委員会の発表によると、習主席の資産は不動産3軒、預金が230万元(約3770万円)だった。
行政院:今後一年間で1%節電の目標を確認
江宜樺・行政院長は6月11日、行政院会(閣議)において経済部能源(エネルギー)局による国民節電行動の強化に関する報告を聴取し、今後一年間で、全国で1%(24.52億キロワット時)の節電を目標とし、政府が先頭に立ち、産業が参加し、国民が自発的に取り組むとする3つの方向性から実現させていくことを確認した。
江院長は、「行政院は、第4原子力発電所を安全検査の後に封印し、公民(国民)投票で可決後に初めて操業可能となることを決定している。これは台湾の将来の長期的な電力利用に一定の影響があることから、政府は全国エネルギー会議を招集するとともに、国民に省エネと節電の実践強化を要請するものである」と指摘した。
また、まもなく夏季の電力使用ピーク時が訪れることに備え、節電に対する幅広い民意を取り入れるため、江院長は能源局の「Energy Park節約能源園区」ウェブサイトに国民の節電のアイデアに関連する意見の書き込みを奨励する専用コーナーを設置するよう要請した。
江院長は能源局に対し、次週の行政院会においてこれらを踏まえた節電計画の提出を指示し、国民が今年の夏から積極的な省エネと節電の行動を開始できるよう期待を示した。
【行政院 2014年6月11日】
台湾の工場責任者は男性が約78%、女性も徐々に増加
2013年に行った工場の内容確認および運営調査の結果によると、2012年において、稼働している工場の責任者の男女比は、男性が77.9%を占め、女性は22.1%を占めた。稼働中の工場は、金属・機械・電気工業が3万8,965社で最も多く、その責任者が男性である工場は78.3%で、女性の工場責任者は21.7%を占めた。
企業数で次に多い民生工業(1万7,575社)の男性工場責任者の割合は75.8%で、女性は24.2%だった。化学工業(1万6,191社)の工場責任者の男女比は、男性が76.9%で女性が23.1%だった。情報通信・電子工業(6,708社)の工場責任者の男女比の差は大きく、男性が84.1%で、女性が15.9%だった。この結果から、工場責任者は男性の割合が多数を占め、とりわけ科学技術業においては、これが顕著であり、伝統的な民生工業では、女性の工場責任者の割合が、他の業種よりも高くなっていることが明らかとなった。
これを、営業収入の規模別で見ると、工場の営業収入が高くなればなるほど、男性の工場責任者の割合もより一層高くなっている。営業収入が100万元(約340万円)未満の工場では、その工場責任者の割合は男性が73.4%で、1億元(約3億4,000万円)以上では、86.3%だった。相対的に、女性の工場責任者の割合は、営業収入の規模が拡大するにつれ、その割合は次第に減少している。
従業員の規模別で見ると、工場の従業員が多くなればなるほど、男性の工場責任者の割合もより一層高くなる。5人未満の最も小さい規模の工場では、男性の工場責任者の割合は73.4%で、従業員の規模が200人以上の場合には94.0%にまで増加した。相対的には、従業員の規模が大きくなればなるほど、女性の工場責任者の割合は低下する傾向にある。
2012年に稼働中の工場における女性責任者の割合は22.1%で、2007年の20.5%より1.6ポイントアップし、徐々に増加する傾向にあることが示された。これは、女性の工場についての決定権が徐々に拡大し、男女比の差も徐々に縮小しつつあることが明らかとなった。
【経済部 2014年6月5日】