鴻海(HONHAI)の郭氏、シャープ出資計画に「だまされた」
電子機器受託生産大手、鴻海精密(HONHAI)の郭台銘・董事長は、日本の経済誌『週刊東洋経済』のインタビューに対し、シャープへの出資計画について「私はだまされた」と語った。郭氏によると、2012年8月に当時顧問に退いていた町田勝彦・元会長、片山幹雄・会長(当時)と会談したところ「社を代表して時価での9.9%の株式取得に同意する」との発言を取り付けたという。ところが、その後に奥田隆司・社長(当時)が「町田氏は退職して社とは関係ない」として時価取得に反対したという。
「翠玉白菜」など 故宮の国宝級収蔵品が日本へ
24日から東京国立博物館で開催される特別展「台北 国立故宮博物院 −神品至宝−」で展示される「翠玉白菜」等の国宝級収蔵品が18日早朝、国立故宮博物院(台北市)を出発した。故宮職員や警察などによる厳重な警備の下、桃園空港まで運ばれ、無事台湾を離れた。
所蔵品の安全のため、輸送に関する情報は公表されず、日本への輸送を担当するチャイナエアライン(中華航空)とも秘密保持の取り決めがなされた。「翠玉白菜」が故宮を離れる間、6月18日から24日までは同院所蔵の「清珊瑚魁星点斗盆景」が代わりに展示される。
今回の特別展は東博で6月24日から9月15日まで行われるほか、九州国立博物館(福岡県)でも10月7日から11月30日まで開催され、故宮が収蔵する計231点が展示される。
外交部、台澎金馬の領有権を強調
外交部が、台湾、澎湖、金門、馬祖の主権は中華民国に属すると再度強調した。中国大陸のいわゆる「外交部」は、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長に、「『981』石油ボーリングプラットフォーム作業、ベトナムの挑発行為と中国大陸の立場」と題した文書を送り、1958年に発表された声明も添付した。
中国大陸側は、潘基文事務総長に対して、この文書を国連の正式なものにし、それをすべての会員国に転送するよう要求した。この声明では、中華人民共和国には、すべての適切な方法をとって、適切な時期に台湾と澎湖を復帰させる権利があることが明記されている。それは中華民国台湾の主権を侵害するとして物議をかもしている。
外交部国際組織司の周台竹・司長は17日、この問題について発言を行い、国連の公式ウエブサイトではこの文書が公表されておらず、国連駐在の各国の機関もまだ関連の消息を受けていないとしながらも、中華民国の立場は非常にはっきりしている。第二次世界大戦後、台湾、澎湖、金門、馬祖は正式に中華民国の支配下に戻り、中華民国はこれらの地区に対して主権を有していることが非常に明確だと強調した。
周台竹・司長は、「中国大陸が出したこの書類は、1958年9月4日、『823砲撃戦』が発生した当時に発表されたものだ。その内容は事実とまったく異なったため、中華民国は当時、直ちにそれに反論した。この声明で書かれた誤った内容を受け入れられない政府の立場は今も変わっていない。われわれは、この書類を受け入れられない中華民国の立場を今後も続けて強調する。」としている。
日本の新しい駐台湾代表に前ミャンマー大使の沼田幹男氏
日本の対台湾窓口機関の交流協会は18日、退任する台北事務所の樽井澄夫代表(大使に相当)の後任に、沼田幹男氏を充てる人事を発表した。
沼田氏は、香港総領事館領事、外務省領事局長、在ミャンマー大使を歴任。国際関係において豊富な経験と高い知見を有しているとされ、7月15日付で代表に就任する。