台湾・高雄でイカが大漁 自治体は認定マークで販売を後押し
高雄市政府海洋局は26日、今年のイカの漁獲量は昨年の倍の20万トンに上り、大漁になっていると発表した。また、同局はイカの販売促進の一環で、日本料理店などと提携し、質の高いイカの料理やお土産品などに認証マークを提供している。
関係者によれば、高雄の過去2年のイカの漁獲量は不振で、市場での取引価格は値上がりしていたが、今年は大漁になったため、1キログラムあたり平均約30台湾元(約100円)で取引されているという。
高雄は100隻以上の大型遠洋イカ釣り漁船を有しており、船隊規模は世界第2位の“イカ大国”。
赤ちゃんパンダ 一歳の誕生日前夜にランタンイベント
台北動物園のジャイアントパンダの赤ちゃん「円仔」(ユアンヅァイ)が、7月6日に1歳の誕生日を迎えるのに合わせて、新北市観光旅遊局は同市平渓で誕生日イベントを行う。
イベントは7月5日夜に行われる予定で、ジャイアントパンダを模した高さ約4.6メートルの巨大天灯(小型熱気球)1個、円仔を模した同約1.2メートルの天灯150個が飛ばされ、誕生日を盛り上げる。
同局は天灯を飛ばすイベント参加者の受け付けを25日昼から開始したが、まもなく定員に達した。参加費用は399台湾元(約1300円)で、円仔型天灯1つ、パンダと天灯を再現した“パンダ弁当”2個、新北市のガイドブック1冊が贈られるほか、同地にある新平渓煤鉱博物園区(炭鉱ミュージアムパーク)の入場割引などのサービスも受けられる。
イベントの参加者に贈られる“パンダ弁当”は同博物園区が独自に作ったもので、ご飯でパンダを再現しているほか、平渓の特産品の野菜「エシャロット」や天灯を再現した料理をおかずに使ったお弁当になっている。
台湾原住民族に新たにサアロア族とカナカナブ族を承認
行政院(内閣)は26日、サアロア族(拉阿魯哇族)とカナカナブ族(カ那カ那富族)を台湾原住民(先住民)の15番目と16番目の民族として認定した。(カ=上のしたにト)
高雄市桃源区のサアロア族(ラアロア族)は人口約400人。高雄市那瑪夏(ナマシャ)区(旧三民郷)のカナカナブ族は人口約550人。
この2族はこれまでツォウ族(鄒族)の一部とされていた。しかし、その多数が嘉義県の阿里山地方に住むツォウ族とは言語や社会組織、宗教観や祭礼儀式などに異なるところがあり、2012年に部族団体から行政院原住民族委員会に対し、単一民族認定の申請が提出されていた。
同委員会では政治大学(台北市)に検討を委託、この2族がそれぞれ単一民族と認められる条件を満たしているとして今回の認定に至った。
台湾原住民は人口約54万人(台湾総人口の約2%)でオーストロネシア語族(マレー・ポリネシア語族)に属する諸言語を話す。これまで政府認定を受けていたのは、アミ、タイヤル、パイワン、ブヌン、プユマ、ルカイ、ツォウ、サイシャット、タオ(ヤミ)、サオ、クバラン、タロコ、サキザヤ、セデックの14族。
外国人観光客に台湾の美を伝える特別写真展、台北101で開催
海外からの観光客に人気の超高層ビル、「台北101」(台北市信義区)のショッピングモール4階で、7月19日まで「2014台北101国際撮影コンクール受賞作品展」および「台湾島嶼(しょ)漫遊写真展」が開催される。
今回の写真展のうち、「台湾島嶼漫遊展」では、康村財、陳敏明、陳漢元、トウ博仁、蔡文祥、蔡顕国の6人のカメラマンがそれぞれ異なる角度から台湾の様々な風景を切り取り映し出す。(トウ=登におおざと)
152の島からなる台湾はユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界の上にあり、プレート同士がぶつかり合って頻繁に地質活動を引き起こし、台湾の複雑で多様な生態と地形が形作られたという。主催者側では写真展を通して、より多くの人々に台湾の変化に富む美しい景色と豊かな文化に触れてほしいと話す。
もう1つは「2014台北101国際撮影コンクール受賞作品展」で、国内外1300点余りの応募作品の中から選ばれた55点の優秀作品が展示される。今回の作品について審査グループは、応募者の撮影機材や色彩へのこだわりが感じられ、陰影の表現や構図の面白さなどレベルが高いとコメントしている。
台湾長者番付で旺旺グループの蔡衍明氏、3年連続1位に
米誌「フォーブス」が26日発表した2014年の台湾長者番付50人で、旺旺グループ主席の蔡衍明氏が3年連続“台湾ナンバーワンの富豪”となった。蔡氏が手がける事業は食品、飲料のほか金融、メディア、ホテルに及ぶ。資産総額は去年の106億米ドルから今年は96億米ドルに下がったものの、首位の座は守った。
蔡氏に続いたのは康師傅の魏氏兄弟で資産67億ドルから86億ドルに増加、1ランク上昇して2位に。不動産投資では「台北101」の株を所有し、ファーストフードの「ディコス」や無線ブロードバンド通信の「台湾之星」も傘下に収める。
去年2位だった富邦グループ(金融)創業者の蔡万才氏は今年3位に後退。その資産は去年の81億ドルから79億ドルにやや減少している。鴻海(ホンハイ)グループの郭台銘(テリー・ゴウ)氏は資産総額が48億ドルから60.5億ドルに増加し4位となった。また、宏泰グループ(建設)の林イクリン氏は去年の34億ドルから60億ドルに激増し、5位の座を占めた。(イク=土へんに育、リン=王へんに隣のつくり)
6位は正新タイヤの羅結氏で資産は去年と同じく46億ドル。広達(クアンタ)グループ創業者の林百里氏は資産45億ドルで7位。潤泰(ルンテックス)グループ総裁の尹衍リョウ(=木へんに梁)氏は44.8億ドルで8位。聯邦企業グループ創業者の林栄三氏は44億ドルで9位。蔡氏兄弟(蔡万春、蔡万霖、蔡万才、蔡万得各氏ら)は資産40.8億ドルで10位となった。
その他注目されるのは、遠雄建設創業者の趙藤雄氏が資産17億ドルで21位。2011年88億ドルで1位となった宏達国際電子(HTC)の王雪紅氏と夫の陳文キ(=王へんに奇)氏が今年15.5億ドルで23位だった。さらに、大立光電創業者の林耀英氏と陳世卿氏は携帯電話市場の急成長の波に乗り、それぞれ33位と40位に初めてランク入り。統一企業董事の高清愿氏と和泰自動車の黄烈火氏一族も初めてランク入りし、それぞれ49位と50位を占めた。
台湾で話題沸騰の「プリンヌードル」 米メディアも紹介
台湾で若者を中心に、インスタントラーメンの中にプリンを入れて食べるのが密かなブームとなっている。珍妙な組み合わせながら、とんこつラーメンのような味わいになるとされ、米国のメディアにも取り上げられた。
大手日刊紙のロサンゼルス・タイムズは24日、プリンヌードルを台湾の創作料理として紹介。昨年にはラーメンバーガーが全米で大流行を巻き起こしたほか、最近ロサンゼルスでもラーメンピザが人気となったと前置きした上で、「プリンヌードル」の未知なるおいしさに「試してみる価値がある」と伝えている。
プリンヌードルの作り方はシンプルで、インスタントラーメンに熱湯を注ぎ、プリンを投入後、フタをして待つだけ。日本でもインターネット上で「台湾のラーメンが大変なことになっていた」などと驚きの声が上がっている。
台湾のゲーム大手トップ“目標は韓国打倒” 株主総会で語る
台湾のオンラインゲーム会社、伝奇(エックスレジェンド)の張峰旗董事長(会長)は26日に行われた株主総会で、日本、中国大陸、韓国などの海外市場への進出を積極的に行っていくことを明らかにするとともに、「目標は韓国人を打ち負かすことだ」と述べ、海外展開への意気込みを語った。
張董事長は、台湾のゲーム会社が中国大陸市場に焦点を絞っていることは誤りだとした上で、日本と韓国を合わせたゲーム市場の規模は中国大陸の市場と比べて遜色ないと指摘した。
日本市場については、2012年10月の子会社設立以降、同社が提供しているオンラインゲーム「プライドオブソウル」や「幻想神域」が好調で、来年中にはより具体的な成果を出すようになるだろうと述べたほか、韓国では、8月に子会社を設立し、10月にはPC向けのオンラインゲームやスマートフォン向けのゲームの発売を予定している。
また、将来的には日本と韓国で研究開発チームを立ち上げ、現地のニーズに即したゲームを開発する計画だという。
中華電信4G、7月上旬に台北市全域カバーへ
通信大手の中華電信(Chunghwa Telecom)電信は、第4世代高速通信(4G)サービスが台北市全域で7月上旬にも利用可能となるという見通しを示した。同社は5月に4Gサービスを開始したものの、台北市の中でも大安区、信義区や西門町など商業地域でしか利用できなかった。同じく通信大手の遠伝電信(FAR EASTONE)は、台南、彰化両市での4Gサービスを開始するほか、夏休み開始を受けて各観光地もサービス対象地域としていきたいとしている。
話題を呼んだ台湾の高校制服イラスト集 日本語版の発売が決定
台湾のイラストレーターが2年の歳月を費やして作成し、台湾での発売後、日本でも注目を集めていた台湾の高校制服イラスト集、「制服至上」の日本語版の発売が決定した。発売日は7月16日の予定。日本語版には、書き下ろしイラストや著者からのメッセージが特別付録として収録される。
イラスト集を手がけたのはフランス・アングレーム国際漫画祭に参加したことのある蚩尤(しゆう)さんで、台湾北部にある51校の制服を着た女子高生のイラストを、校章や制服の柄、ボタンのデザインなど細部までこだわって描いている。
同イラスト集は台湾で今年1月末の発売から3週間も経たないうちに増刷となるなど、大きな反響を呼び、日本でも大型書店で中国語版が輸入販売されるなど、注目を集めていた。また、現在、作者のホームページで台湾南部の制服の人気投票が行われており、続編作成の準備も進められている。
タッチセンサー、台湾の生産能力16年まで首位[IT]
米調査会社のNPDディスプレイサーチは25日に発表したタッチセンサーの生産量などに関するリポートで、台湾のタッチセンサーの生産能力が2016年まで地域別で首位を維持するとの見通しを示した。一方、現在2位の日本、3位の韓国を小差で追う4位の中国は、中国市場のスマートフォンやタブレット端末の需要増に伴い、16年には生産能力が世界2位の規模に拡大するとみている。
ディスプレイサーチのタッチパネル部門の大井祥子・主筆アナリストによると、台湾のタッチセンサーメーカーは、電気的な変化を検知することでタッチ位置を特定する静電容量方式で強みを持つほか、タッチパネル機能をカラーフィルター基板と偏光板の間に作り込むオンセル方式に力を入れている。13年のタッチセンサーの生産能力(面積ベース)のシェアを地域別にみると、台湾は他国を大きく引き離し、日本と韓国、中国が続いている。
現時点で確定している各社の投資が順調に進めば、タッチセンサー(インセル方式、抵抗膜方式、オンセル方式、静電容量方式)の世界の生産能力は今年に1,800万平方メートル、来年には2,330万平方メートルに拡大する見通しという。
波多野結衣、台湾映画に初出演 いよいよ撮影開始へ
AV女優の波多野結衣、台湾の実力派俳優・李康生(リー・カンシェン)、浩角翔起(ハオジャオシャンチー)の2人、紀培慧(ジー・ペイホェイ)、拓也哥(タクヤさん)らが演じる台湾映画「沙西米」(刺身)(潘志遠監督)のクランクイン記者会見が26日行われた。映画初出演となる波多野の演技とその今後に注目が集まっている。
豪華な顔ぶれのこの映画では、日本から来たAV女優を現実そのままに波多野が演じ、そのマネージャー役にタクヤさんが扮して、主人公らとのストーリーが展開する。また、お笑いコンビの浩角翔起は某日本AV男優似だという浩子(ハオヅ)がアダルトビデオ店の店主を、阿翔(アシャン)が常連客を演じる。
見どころは、これまで蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督と組んできた台湾版アカデミー賞・金馬奨の主演男優賞受賞者、李康生の演技。日本で日本料理の腕を磨き、台湾に戻って店を開くという役どころで、カノジョ役の紀培慧と波多野の2人とはそれぞれラブシーンもあるという。
潘監督は “食色性也”(食欲と性欲は生まれながらの本性)という言葉もあるように、この映画には人間の欲望をテーマとして織り込んでいると語る。紀は27日米公開のSFアクション「トランスフォーマー/ロストエイジ」にもゲスト出演している。
注目されるのはやはり日本人の波多野とタクヤさん。2人とも映画初出演で役をこなすため来台して演技の特訓をしたという。波多野は初めは言葉が通じずとても緊張したが、今は中国語で自己紹介できるようになったと語った。タクヤさんのほうは会見場でも波多野のマネージャーになりきり、記者らの質問に対応、会場の笑いを誘った。
潘監督は、男優らが波多野に初めて会った時にはなぜか顔を赤らめ、子供が何か悪いことをして見つかった時のようだったと明かした。また、波多野が演技に対してとても真面目に取り組んでおり、この映画が彼女自身にとって良い転機となるだろうと語った。
朱・新北市長:両岸は相違点の尊重を
台湾北部・新北市の朱立倫・市長が、台湾海峡両岸関係では異なる点を尊重することが必要との見方を示した。
朱・新北市長は26日、新北市五股労働者活動センターで、25日から台湾を訪れている中共国務院台湾事務弁公室(中国大陸で対台湾政策を担当)の張志軍・主任と会談した。会談は非公開で行われた。
朱・新北市長は会談終了後、会談では張氏に対し、両岸関係の推進においては、「野心」のみならず、「相手の立場に立って考える心」の「二つの心」と、「執行力」に加えて「協調力」の「二つの力」を重視すべきだと訴えたと明らかにした。朱・新北市長はさらに、「過去、両岸関係については合意できる点を追求し、そうでない部分は棚上げすべき(求同存異)と強調してきたが、今後は相手の立場に立って考え、異なる部分を尊重すること(求同尊異)が必要だ。台湾の人たちの考えと決定を尊重すべきだ。それが我々の基本的な態度だ」と説明した。
朱・新北市長はまた、両岸サービス貿易協定にしろ、物品貿易協定にしろ、受益者の立場からのみ考えるのではなく、被害をこうむる人の立場からも向き合うべきで、これらの協定についてはより慎重に検討する必要があると述べた。
総統:両岸関係進展も戦いへの備え怠るな
馬英九・総統が、台湾海峡両岸関係は進展しているが、戦いへの備えを怠ってはならないと強調した。
馬英九・総統は26日、2014年度下半期の、陸・海・空軍将官の昇任通達及び任命式に出席した。馬・総統は挨拶の中で、「今年は黄埔軍官学校創立90週年、つまり国軍の建軍から90年目にあたる。国軍は良き伝統を継承するために努力し、黄埔精神を発揮してほしい」と述べた。また、国軍における女性の割合がますます増え、多くの女性士官及び下士官が、事務のみならず、戦闘部隊においても華々しく活躍していると称えた。
馬・総統は、「過去数年間、国防は武力のみに頼ってはならず戦略が必要だと訴えてきた。国家の安全保障政策である『3つの防衛ライン』にも、両岸関係の制度化が含まれている」と主張、「中国大陸で対台湾政策を担当する中共国務院台湾事務弁公室の張志軍・主任が来台し、台湾の対中国大陸政策担当者と互いに双方の役職で呼び合うなど、両岸関係は実質的な進展を見せているが、中共の台湾海峡に対する軍事的配備は変わっていない。国軍は戦いへの備えを怠ってはならない」と強調した。
馬・総統は、志願兵の募集について、「国軍は優秀な人材の加入による戦力向上と、人材の合理的な運用によるコスト削減が求められている」と述べた上で、今年度の志願兵募集が目標の78%に達しており、国軍兵士を目指す青年が増えているとして、志願制の成功に自信を見せた。
対日文化交流、台北文化センターの役割重く
日本との文化交流強化に向け、日本・東京に設けられる台北文化センターの役割が重みを増している。
国立故宮博物院の日本展、「神品至宝」展は24日から日本の東京国立博物館で開催されているが、開催前、正式名称である「国立」の表記漏れを巡って紆余曲折があり、中華民国台湾と日本の文化交流の重要性が改めて際立つ形に。
台北駐日経済文化代表処(日本における中華民国大使館)の朱文清・顧問は、同代表処に設けられる台北文化センターの主任(責任者)。朱・主任はこのほど、台湾国際放送の運営母体である中央放送局の独占インタビューを受け、文化部が今後、日本向けの文化政策をどのように推し進めていくかについて語った。
朱・主任によると、かつては日本向け文化交流の業務は主に台北駐日経済文化代表処教育部が管轄し、専門人員もいなかったが、2010年の台北文化センター開設とその後の文化部発足で明確な窓口が生まれ、日本の社会が台湾文化をより理解しやすくなった。
朱・主任は、「文化部は文化外交の計画の中で、我々がどのような役割を果たせるか、台湾のどのような団体が日本の社会に進出できるかを考えてきた。日本との関係拡大や枠組みの中で、真の日本向け文化外交を行っている組織だという意識を強く持っている」と話した。
朱・主任はまた、歴史的なかかわりから、日本は台湾の映画、音楽、美術などに比較的詳しいが、パフォーマンス団体やビジュアルアートの分野では努力が必要だと説明、今後は台湾の優れた団体を招き、日本側のパートナーと協力して、台湾の文化的な魅力を日本に紹介していく考えを示した。朱・主任は、こうした深い文化交流があれば政治的なハードルも乗り越えられると期待している。
朱・主任によると、文化部では現在、日本で4つの『文化スポットライト計画』を推進している。それは、東京芸術大学、読売新聞、愛知大学、国立民族学博物館との協力による、文学、漆器、原住民族文化、舞踏などでの交流及びシンポジウム。また文化部が今年、開設した、台湾映画の幅広い名作70作を鑑賞できるウェブサイト、『台湾シネマツールキット』は日本で反応がよく、日本の大学の多くが同サイトを利用して台湾映画を紹介する意向を示しているという。
花東線、28日に電化開業決定
在来線・台湾鉄道の花東線が、予定通り今月28日に電化開業することが決定。台湾の東部・花蓮と南東部・台東とを結ぶ「花東線」電化のための主要工事は既に完成。
交通部鉄道改建工程局はすでに架線工事、運転テスト、並びに列車の安定感テストなどを実施、イギリスの国際的な第三者認証機関、ロイドレジスターインスペクション(Lloyd's Register Inspection Ltd. Taiwan Branch)の台湾支社の検査にも合格した。さらに識者からなる最終検査チームの検査もパスした事から、電化された花東線が28日に開業することが確定した。
同工程局の唐継宏・副局長は、「国際的な第三者機関によって営業運転の基準を満たしていることが確認された。さらに交通部が招いた学者や専門家による最終検査チームが5月中旬に、設備及び各機能が営業運転のためのニーズを満たしていると確認した。このため12日に営業許可を発行、28日の電化開業に同意した」と説明した。
花東線の電化開業により、現在、花蓮まで運行している振り子式列車、新自強号とも呼ばれるプユマ号(普悠瑪号)が台東まで運行区間を延長、台北−台東間は最短で3時間30分に短縮される。
なお、台湾鉄道では台東駅で28日午前、電化開業記念式典を行う他、限定4000セットで記念乗車券を販売する。
この記念乗車券は、特急型車両プユマ号車輌の写真つきの入場券2枚と、硬券タイプの乗車券2枚がセットになっている他、花蓮駅、玉里駅、台東駅のスタンプを押すスペースもある。各セット台湾元150元、1人6セットまで購入が可能だという。
MRTのIC乗車券、「愛」訴える新デザイン
イージーカード(悠遊卡)が、世界各国の言語で、「愛」を意味する言葉が描かれたデザインにリニューアルされた。
台湾北部・台北市及び新北市の市民の通勤通学の足となっているMRT(台北新交通システム)は25日、IC乗車カード、イージーカードのデザインを、長年使用してきた白地に青、緑、だいだい、濃いピンクの四色が描かれたものから、世界各国の様々な言語で「愛」を意味する言葉がハート型に描かれたデザインにリニューアルした事を明らかにした。
デザインがリニューアルされるのは大人用のもので、標準中国語、英語、日本語、フランス語、イタリア語、インドネシア語、ベトナム語、オランダ語など様々な言語で、「愛」を意味する言葉が描かれている。黄色地に青い字で描かれたもの、青地に黄色い字で描かれたものの2種類があり、2種類それぞれ5万枚発行される。新しいデザインのイージーカードは、25日からMRTの各駅で購入できる。1枚台湾元200元。100元がデポジット金で返却の際、払い戻される。
ウインブルドン、ジミー・ワンが初の3回戦へ
台湾の男子プロテニス選手、ジミー・ワン(王宇佐)選手が、テニスの世界四大大会のひとつ、ウインブルドン選手権で、四大大会自己最高の3回戦進出を果たした。
世界ランキング147位のワン選手は、今大会予選から出場、予選3試合を勝ち上がり、本戦男子シングルス1回戦ではコロンビアの選手をストレートで下した。
そして、現地時間25日に行われた2回戦で世界ランキング16位、第17シード、ミハイル・ユージニー選手(ロシア)と対戦、ワン選手は2012年に同大会でベスト8となったユージニー選手相手に、安定したストロークで対抗、また、ブレークポイントを9つしのぐなど粘りのプレーをみせ、セットカウント3-1 (7-6、6-2、6-7、6-3)で勝利し、四大大会自己最高となる3回戦進出を決めた。