揚げパンにソフト、コルネットが台湾進出へ
油で揚げたパンにソフトクリームを乗せたスイーツを販売するコルネット(浜松市)はこのほど、台湾に進出する計画を明らかにした。現地企業とフランチャイズ契約を結び、来年中に1号店を開業する考え。
同社の主力商品「アイスコルネット」は、向井紫社長が考案したスイーツ。
子供用の菓子として揚げパンにアイスクリームを乗せて食べたところ、これまでにない食感があることに気づき、商品化した。油で揚げたコルネ状のパンの上にソフトクリームを乗せ、チョコやバニラなど4種類を1個420円で販売している。現在、浜松市内や東京都港区など6店舗が営業しているほか、車による移動販売も行っている。昨年の売上高は約8,000万円。
台湾を進出先に選んだ理由について、向井社長はNNAに対し「ソフトクリームの人気が高い台湾で、当社の商品も受け入れられるのではないかと考えた」と話した。台湾企業からアイスコルネットの販売を持ちかけられたという。台湾企業から出店の時期や販売額など事業計画の提出を受けた上で詳細を協議し、フランチャイズ契約を締結する見通し。同社は売り上げに応じてロイヤルティーを受け取る。
向井社長は、原料の調達について「パンは日本から輸出し、ソフトクリームは現地で生産できないか検討中」と述べた。日本企業では、成分無調整牛乳を使った「生アイス」を販売する白一が2月に台北市内に店舗をオープンしており、日本製のスイーツに対する関心がさらに高まっている。
ビビアン・スー、バリ島でロマンチックな挙式
タレントのビビアン・スー(徐若セン)と夫で実業家のショーン・リー(李云峰)氏のプライベートでの結婚式が29日、バリ島で挙げられた。(セン=王へんに宣)
式に先立ち、26日にはシンガポールでビビアンが赤いチャイナドレス姿で伝統の婚礼のしきたりに従い、新郎の家族への挨拶の儀式が行われた。その後2人はバリ島入りし、リー氏がホテルの料理の試食から会場の細部に至るまで周到に準備。28日の式前夜には高級ホテルのプールサイドで歓迎パーティーを催し、ビビアンが紫色のイブニングドレスを着て友人らの前に現れた。
29日の披露宴の招待客はリー氏側が中心で親しい友人に限られ、ビビアンの親友で女優のルビー・リン(林心如)や元「少女隊」のペギー・ワン(王思涵)、元モーニング娘。の保田圭らが出席した。式は同日夕刻から始まり、ビビアンは上品な白いウェディングドレスに身を包んでエレガントな花嫁に。新婦の付添い人を25年来の親友・ペギーが、フラワーガールをリー氏の前妻の娘が務め、披露宴の司会は友人のニエ・ユン(聶雲)が担当した。
式ではビビアンの母親が2人を祝福したのに対し、ビビアンは両親への感謝の言葉を述べ、リー氏はビビアンをいつまでも楽しく幸せにすると誓った。
7月23日には今度は台北でビビアン側の招待客を中心とする披露宴が盛大に行われる予定。さらに、台北での挙式が終わったあとはハネムーンだが、「行き先はまだビビアンにも内緒」とリー氏は笑いながら語った。
中国おばちゃんたちの「広場ダンス」が台湾に“侵入” ホテルロビーで踊り阻止される
中国本土の中年女性たちが広場などで音楽をかけ、一斉に踊る「広場ダンス」の勢いが止まらない。海外旅行先などでも踊るほか、最近は台湾のホテルのロビーで踊り始め、ホテルスタッフに阻止されたという。台湾・旺報の報道として、中国新聞網が30日伝えた。
今回の騒動は最近、台湾澎湖県の馬公市にあるホテルのロビーで起きた。中国本土から来た観光客の中年女性2人が朝食後の休憩時間、携帯用の音楽プレーヤーで中国ユニット「鳳凰伝奇」の曲「最民族風」を大きめの音で流し、ロビー中央で踊り始めたため、ホテルスタッフがやめさせた。この騒動は「広場ダンスが台湾に“侵入した”」と報じられた。
日米の国会議員、台湾のTPP参加を支持
アメリカおよび日本の国会議員が、台湾のTPP(環太平洋パートナーシップ協定)参加を支持している。中華経済研究院、アメリカの戦略国際問題研究所(CSIS)、日本の世界平和研究所(IIPS)が合同で行う、「2014年台湾・アメリカ・日本安全保障対話シンポジウム」が1日、台北市内で開かれた。最初のコーナーである中華民国台湾、アメリカ、日本の国会議員による討論で、参会者5人は台湾がTPP環太平洋パートナーシップ協定に加わるべきとの見方で一致。
台湾の江啓臣・立法委員は、「戦略的パートナーであるならば、経済について話し合うだけではない。ほかの戦略的な目標があることになる。そして地域の経済問題以外、もしくは経済に関する安全保障問題にも広がるだろう。だから、TPPはいわゆる信頼醸成措置となるはずで、安全保障問題での重要なルートになると考える」と述べて、台湾がTPPに参加する必要性を強調。
日本の鈴木馨祐衆議院議員、大塚拓衆議院議員はいずれも台湾のTPP参加に賛成。大塚議員は、台湾経済は中国大陸に依存しすぎてはならず、経済の独立性の問題をいっそう意識すべきだとし、TPP参加はこの問題を解決する効果的な方法だと指摘した。
台湾で「伝説の沈没船」発見、1900年に沈没の英国船 北京で奪った宝物積んでいた?
台湾・馬祖列島の最北端にある東引島の近海でこのほど、1900年に沈んだとされる「伝説の沈没船」の残骸が見つかった。この船は英国の貨客船で、当時の英国やフランスなどの八国連合軍が北京に侵攻し、奪った宝物などを積んでいた可能性が大きいという。台湾・聯合報の報道として、人民日報海外版が30日伝えた。
報道によれば、東引島では「100年以上前に近海で英国船が沈没した」といううわさがあり、沈没後に英国人が海の安全のためにこの島に灯台を建てたとされていたが、沈没船自体はこれまで確認されていなかった。
台湾海域安全潜水協会のダイバーらがここ半年にわたって現地で調査を行っており、今月24日、船の残骸を発見、10点余りを引き上げた。
台湾でジュース・乳飲料・ビーフン、「純成分」表示で新規定
台湾では7月1日より果物・野菜ジュース、乳飲料、ビーフンなどに関して、成分100%ではない、他の成分を加えるなどしたものについて、純天然成分を示す表示の禁止に踏み切る。
健康志向の広がりもあり、台湾で販売されている飲料・食品には、純果汁(ジュース)、純鮮[女乃](牛乳)のように、絞りたて果汁や生乳など純天然素材の使用を強調する表示が少なくない。しかし、実際には他の成分を加えて味や見た目を調整しているものもある。
衛生福利部食品薬物管理署によるとあすから施行される新規定では、成分100%のもの以外、「純」と表示することは認められず、100%ではないものや複数の成分を使用している場合は、各成分の分量などを実際の通りに表示しなければならないとする。
仮に規定に違反し、純粋ではないジュース、乳飲料、ビーフンなどに「純」と表示した場合、最高で400万台湾元(1360万円)の罰金が科される。なお、新措置は6月30日以前に製造された商品については賞味期限が切れるまで販売してよいという。
銅条輸入が急増 800トン弱に
銅条の輸入が急増している。これまで月間200トン前後で推移してきたが、4、5月は700トン台後半と4倍弱に増加。韓国材のシェアが依然として圧倒的だが、台湾材や中国材も増え方も目を引く。品質面の課題から黄銅条と比べて輸入材が流入しにくかった銅条だが、古河電気工業の雪害事故などをきっかけに海外メーカーも仕入れ先として模索する動きが出てきたことがうかがえる。
ヤフー台湾の人気検索ワード、今年上半期は学生運動のリーダーら
ヤフー台湾(雅虎奇摩)は1日、2014年上半期の人気検索キーワードを公表した。PC版の第1位は3月に起きた学生団体らによる立法院(国会)議場占拠事件のリーダーとして一躍有名になった「林飛帆」さんで、モバイル版の第1位は5月21日に台北メトロ(MRT)板南線の車内で発生した無差別殺傷事件の「鄭捷」容疑者だった。
ヤフー台湾によると、モバイル版では速報性が高く、比較的シンプルな情報の検索件数が多かったのに対し、PC版ではより“広く深い”情報や画像が人気となった。また、パソコンユーザーの間では検索キーワードと関連性の高い別の話題への関心が高く、林飛帆さんが着用していたコートなどにも注目が集まった。
人気検索ワードの上位は、PC版では「鄭捷」、韓国ドラマ「星から来たあなた」、「昼寝をすると早死にする」、「サッカーワールドカップ」など、モバイル版では「林飛帆」、今年6月1日に自殺して亡くなった女性タレントの「歓歓」、「NBA」、台湾プロ野球のネット中継「CPBL TV」などとなった。
衛藤征士郎氏、台湾のTPP参加支持表明 馬総統との会談で
パナマで7月1日に開催予定のフアン・バレラ新大統領の就任式典に出席するため外遊中の馬英九総統は現地時間6月30日、日本の特派大使として派遣された衛藤征士郎前衆院副議長と会談した。関係筋によると、衛藤氏は日台間の自由貿易協定(FTA)の締結に前向きな姿勢を示したほか、台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加についても改めて支持する意向を表明したという。
今回の外遊で馬総統が他の国の代表らと会談を実施したのは初めて。馬総統と衛藤氏の宿泊先が同じだったこともあって外交部が開催を打診したところ日本側が快諾し、30日夜に40分間にわたって行われた。
馬総統は会談の中で、台湾が結んだニュージーランドとの「経済協力協定」(ANZTEC)、シンガポールとの「経済パートナーシップ協定」(ASTEP)に触れると、衛藤氏は日本もそれに続いて台湾とFTAを締結できればとの考えを示した。
また、東日本大震災における台湾からの支援や東京国立博物館で開催されている国立故宮博物院(台北市)の特別展なども話題に上がり、馬総統は「海外美術品等公開促進法」の制定などで故宮展が実現したことに感謝の意を示した上で、歴史的に重要な一里塚だと語った。
「日計り」効果、台湾株が80ヶ月ぶりの高値
1日の台北株式市場は、現物株200種類を対象とした、売りから入る「日計り商い」が6月30日に解禁された好材料を引き続き好感して続伸、平均株価は9400ポイントを突破した。
平均株価指数は取引時間中、最高で9463.06ポイントまで上昇。過去80ヶ月(6年8ヶ月)で最高に。大引けでは前日比48.85ポイント高い、9441.92ポイントだった。財政部の張盛和・部長は、チャート的には正常な軌道に戻った上昇で、投資家も冷静だとして、従来とは異なる健全な状態とコメントしている。
台湾・観光局、お得でおいしいグルメキャンペーン開催
台湾の観光局は、国内外からの旅行客に特色のあるおいしい食べ物を楽しんでもらおうと、7月1日からグルメ旅行のキャンペーンを展開している。254のレストランなどと協力し、そのうち64の業者では最大4割の割引サービスが受けられる。
今年で2回目の開催となるこのキャンペーンでは、ショーロンポー(小籠包)で有名な点水楼や、包二[女乃]と呼ばれる豚肉を使った創作料理が看板メニューの渓友縁料理店(桃園県)などの人気店を紹介。5万冊のハンドブックも作成され、全台湾65カ所の観光案内所で配布している。
観光局では「グルメ」「文化」「ロハス」「ショッピング」「生態観察」「ロマン」などを台湾旅行のメインテーマとしており、10月31日まで行われる今回の取り組みを通じて旅行者に台湾とグルメを堪能してもらいたい考え。8月にはおいしい料理を決める投票イベントも実施する予定。
“W杯を制した”台湾の再生繊維ユニフォーム
台湾企業が回収ペットボトルから再生したポリエステル繊維を使って製造している生地とユニフォームが、世界的なブランドを持つ企業を通じて、サッカーのワールドカップ・ブラジル大会に出場している代表10チームで使用されていると、フランスの日刊紙「フィガロ」が26日付で報じた。
報道によれば、台湾の紡績各社が生産コストの低い中国大陸メーカーへの対抗策として1990年代から取ってきた重要な戦略の一つが、回収ペットボトルから再生したポリエステル繊維で衣服を作るというものだったという。各社が製品の付加価値の向上に注力した結果、現在では再生ポリエステル繊維の世界市場でのシェアは約70%に上っている。
スポーツ用品大手のナイキが2014年のワールドカップで代表10チームに提供したユニフォームは、全て台湾製であり、再生ポリエステル繊維を使用したもの。この繊維を使ったユニフォームは4年前の南アフリカ大会でも採用されており、当時使われた回収ペットボトルは約1300万本にも及んだ。
再生ポリエステル繊維は綿より軽く吸水力も高いほか、製造過程で約30%のエネルギーが節約できるなどのメリットもある。台湾では繊維の用途以外にも建材として利用されており、150万本の回収ペットボトルを使用した建物なども作られている。
行政院閣僚、「台日米の関係強化は地域の平和と繁栄に寄与」
行政院(内閣)のトウ振中・政務委員(無任所大臣)は1日、台北で開かれた「台日米安全保障対話シンポジウム2014」で、この3者の関係強化によって地域の平和と繁栄を確保できるとの見解を示した。(トウ=登におおざと)
同会合は台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や東アジア包括的経済連携(RCEP)への参加を中心に、各国の国会議員や学識者などが地域経済統合の安全・経済面への影響について討議するために開かれたもの。今年は4回目の開催となり、台、日、米、韓、豪、シンガポール、ニュージーランドなど8カ国・地域から20人以上が集まった。
トウ氏は席上、知識経済が発展し優れた人材を有する台湾はアジア太平洋地域の経済を支える重要な存在で、TPPやRCEPへの参加が実現できた場合、台湾のみならず、メンバー全員の利益にもなると述べた。台日米の関係については、3者の関係強化は地域の平和と繁栄維持につながり、その他のアジア国家が民主化する際の模範にもなるとしている。
一方、パネリストとして出席した日本の鈴木馨祐衆院議員は、日本にとって台湾は重要な戦略的パートナーだと強調。双方は軍事面での交流・協力を強化すべきだとの考えを示した。
花東線のプユマ号が試験営業、乗客絶賛
台湾鉄道で台湾東部・花蓮駅と、南東部・台東駅を結ぶ台東線、通称「花東線」で1日、日本製の振り子式電車、プユマ号が初の試験営業を行い、幸運にも切符を入手できた乗客たちが、窓の外も車両も美しいと絶賛した。
この一番列車はプユマ号に台東の四季折々の景色が描かれた鮮やかなラッピング列車で、午前11時に台東駅に到着した。ホームでは、列車の名称にもなった地元の原住民族、プユマ族の人たちが伝統的な民族衣装をまとい、歌を歌って歓迎した。
乗客はほとんどが鉄道ファンと、一番列車に乗るためわざわざ切符を買った人たち。女性の王さんは、立っているとスピードと揺れを感じるが、座っていると馬英九・総統が言っていたように寝てしまうほど乗り心地がいいと話し、窓の外の景色は美しく、車両も美しいと絶賛。
台東県政府によるとこの列車は372人乗りだが、乗車券は発売と同時に売り切れた。15日までが試験営業期間で、この間、毎日往復4本しかなく、土曜日でも6本しかないため、いずれも満員状態。台湾鉄道では、16日のダイヤ全面改正で、本数を増やせるとしている。
チャングム主人公、大金を寄付=台湾人赤ちゃんの治療費に
韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」で主役を務めた女優イ・ヨンエさん(43)が、女児の早産で治療費に困っていた台湾人夫婦に大金を寄付し、話題を呼んでいる。1日付の台湾各紙が報じた。
夫婦は2月に韓国を訪問。妊娠7カ月の妻がホテルの浴室で転倒し、約1000グラムの女児を早産した。女児は2度の手術を受け、治療費は総額400万台湾ドル(約1360万円)を超えた。
夫婦の友人が募金を呼び掛けたが、目標額に届かず困っていたところ、事情を知ったイさんが不足分の約300万台湾ドル(約1020万円)を寄付した。さらにイさんは6月29日に女児の入院先を前触れなく訪問。母親はこの時初めて有名女優であるイさんの寄付を知って驚いたという。
イさんは台湾でも人気。「チャングムの誓い」は、2004年に初放映され、これまでに14回再放送されている。イさんは夫婦に「(寄付は)台湾へのお返し」と語ったという。母子は同30日に台湾に戻った。
台中市長選・民進党候補が訪日 安倍首相への感謝伝える
台湾の立法委員(国会議員)で、野党・民進党から年末の台中市長選への立候補を予定している林佳龍氏は30日、許世楷・元駐日代表(大使に相当)と、日本の自民党本部を訪れ、萩生田光一・総裁特別補佐らと会談し、安倍晋三首相への感謝を伝える書簡を渡した。
林氏は書簡で、安倍首相が台日関係促進に貢献したことへの感謝や、台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加に対する日本政府の支持と、アジア太平洋地域の安全保障と経済協力拡大などへの期待を伝えたという。
また、林氏は日本が安倍首相の主導のもと、日、米、豪、印による同盟結成の提案や、集団的自衛権についての議論を進め、中国大陸の台頭などの情勢変化を踏まえた、積極的な取り組みを行っていることに触れ、このことは地域の安定強化だけでなく、台湾にとっては日本と安保分野で協力する余地を大いに増やすものだと語った。
東京国立博物館で開催されている国立故宮博物院(台北市)の特別展で、ポスターなどの一部に「国立」の表記がなかった騒動については、同会談に出席した松本洋平衆院議員が陳謝し、日本側の立場を説明した。これに理解を示した林氏は、その後の話し合いや日本側の努力により、台日双方が受け入れられる結果になったと話し、開催のために不可欠だった「海外美術品等公開促進法」の成立について感謝を述べた。
「台湾は祖国に捨てられた」発言で物議、台北市長が釈明「100年以上前のこと」
台湾・台北市のカク竜斌市長(カクは赤におおざと)が6月29日、北京で中国国務院台湾事務弁公室の張志軍主任と会談した際に「祖国に捨てられた」といった内容の発言をしたことが物議を醸している。これについてカク市長は30日、「話したのは100年以上前のことだ」と釈明した。台湾・東森新聞雲が30日伝えた。
報道によれば、カク市長は「清朝が馬関条約(下関条約)で台湾を日本に割譲したため、『捨てられた』といった感覚がある。われわれの祖国は中華民国であり、これは争いようのない事実だ」と語った。
カク市長の発言をめぐって台北市議の梁文傑氏は「割譲当初は“孤児”だったが、台湾はすでに大人になった。『捨てられた』という感覚は現在の台湾人としてふさわしくない」と指摘。さらに、「100年来の独立した生活により、台湾人は独自の文化を持つようになった。現在の台湾人は再び中国に統治してもらう必要はない」と話した。
夏休み到来、台北動物園が土曜日は夜間開放
7月に入り、子供たちの夏休みが到来。台北市立動物園は1日、7月と8月の土曜日は閉園時間を夜9時まで遅らせ、入園者に夜の動物の様子を観察してもらうと明らかにした。通常は夕方5時に閉園。
動物園側では、昨年夏休みに入って初めて夜間に開放した日、ちょうどジャイアントパンダの赤ちゃん、インヤーが生まれたとし、今年は7月と8月の土曜日、まもなく満1歳となるインヤー、母親のユエンユエン、父親のトゥアントゥアンも夕方6時10分まで、入園者が見られるエリアにいることになると説明した。
夜9時まで動物を観察できるのは、7月は5日、12日、19日、26日。8月は2日、9日、16日と23日。
台湾株 6年8カ月ぶりの最高値を記録 電子銘柄の好調を受け
台湾の株価指数は1日、電子関連銘柄が続伸したことを受け一時9463.06となり、2007年11月上旬の9437を上回り、約6年8カ月ぶりの高値となった。終値は前日比48.85ポイント(0.5%)高の9441.92で、取引高は約1144.22億台湾元(約3885億円)だった。
主要電子銘柄のうち、半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は一時、128.5元となり、2000年9月上旬以来の高値をつけた。また、電子機器の受託製造サービス(EMS)最大手、鴻海(ホンハイ)精密工業は2%高の102元で、2年2カ月ぶりの高値、半導体パッケージング・テスティング最大手の日月光半導体製造(ASE)は2.9%高の40元で約7年ぶりの高値をそれぞれ記録し、相場全体を押し上げた。
中国近接の島、自治体管轄に=緊張緩和で軍が引き渡し
台湾国防部(国防省)は30日、中国福建省アモイから約5キロに位置する大胆島、二胆島の管轄を金門県に引き渡した。中台の軍事的な緊張緩和に伴う措置で、両島は来年7月に観光地として開放される見通しだ。
馬・総統がパナマ到着、華僑同胞が歓迎
馬英九・総統は台湾時間の6月30日夜、友好国のパナマに到着、空港でパナマの外相の出迎えを受けた。馬・総統は空港で談話を発表、四度目のパナマ訪問で大変親しく感じると述べるとともに、自らの訪問が深い友情を持つ両国の関係をいっそう強化できるよう願った。馬・総統は、「中華民国とパナマは国交を結んで1世紀を超える。今回の訪問がさらに関係を強化させられることを希望する」と述べた。
馬・総統は現職の大統領であるマルティネリ大統領、そしてこのほど新大統領に就任するフアン・バレラ氏と会見。関係者によるとバレラ氏は、馬・総統が総統に就任して以来、台湾海峡両岸関係がますます発展していることを評価、両岸関係の平和的な発展は両岸の人々のみならず、中南米の人々にも有益だと強調した。
馬・総統は滞在先のホテルで、現地の華僑同胞の熱烈な歓迎を受け、現地時間の30日正午には華僑同胞を招いての昼食会を開いた。馬・総統は、過去6年あまりで両岸は21の協定を結び、両岸政策を担当する双方のトップが正式に相互訪問し、正式な役職名で呼び合っている他、台湾の対中国大陸窓口機関・海峡交流基金会が中国大陸に設ける事務所の、中国大陸で拘束された台湾の人への人道的な面会や中国大陸の旅行者の台湾でのトランジット、台湾の地域経済統合参与などで一定の共通認識が得られたと説明し、両岸関係は過去65年で最もよい状態だと述べた。
なお、馬・総統は滞在先のホテルでいっしょになった、日本からの代表団の団長、衛藤征士郎衆議院議員と約40分間にわたって会談した。衛藤氏は馬・総統に対し、台湾と日本の自由貿易協定締結を期待する立場を伝えると共に、台湾のTPP(環太平洋パートナーシップ協定)参加に協力していく考えを強調したということ。
LED用チップの晶元(Epistar)、璨圓光電と合併
発光ダイオード(LED)用チップ大手の晶元光電(Epistar)は30日、同じく大手の璨圓光電(Formosa Epitaxy)と合併すると発表した。璨圓光電は株式交換で晶元光電の100%子会社となる。璨圓光電の簡奉任・董事長は「市場ムードの中で2社が手を結ぶのは難しかった」とした上で、合併には同社2位株主で同社董事も務める三井物産の鈴木次郎・代表の手引きがあったことを明かした。