英業達、無線オーディオのソノスから大口受注か[IT]
7日付蘋果日報は関係筋の話として、EMS(電子機器の受託製造サービス)大手、英業達(インベンテック)の子会社である英華達(インベンテック・アプライアンス)が、ワイヤレスHIFiオーディオシステム大手の米SONOS(ソノス)から音響製品を大口受注したと報じた。9月から出荷を始める見通し。中国のスマートフォンメーカー、北京小米科技(小米)からの受注と並んで、英業達の下半期の業績を大きく押し上げる要因になりそうだ。
英華達は今年のスマート機器の出荷量目標を前年比50%増の計4,500万台に設定している。SONOS向けの出荷量は年400万〜800万台規模で、8月にも中国・上海市の工場で生産を始める予定という。
SONOSはワイヤレスネットワークを通じ、複数のスピーカーをまとめて操作できる音響システムで知られる。2011年には中国市場に進出し、音楽配信サービスの多米音楽など中国企業との提携を強化する一方、アジアでのサプライチェーン構築を進めていた。
小米が先ごろ発表した今年上半期のスマホの出荷量は2,611万台。うち50%の組み立ては英華達が担ったとされ、英華達の今年通年の出荷量は3,000万台に達する見通し。何代水総経理は「上半期のスマート機器の出荷量は既に通年目標の40%を超えた。例年の需要期に当たる下半期にはさらに増えるため、目標は達成できる」とみている。
花蓮・台東に続き、大手ホテル各社が宜蘭に進出
大手ホテル各社が、台湾北東部の宜蘭県に相次いで進出している。温泉で有名な礁渓地区では、晶華酒店グループ(FIH Regent)が2億元を投じて既存ホテルを改装し「Just Sleep捷絲旅飯店」を今年年末までにオープンするほか、雲朗観光(L’Hotel de Chine)も温泉ホテルの開発許可を申請中。遠雄グループ(Farglory)も観光ホテルの開発を進めている。これらのホテルが開業すると、鳳凰長栄酒店(エバーグリーンリゾートホテル)、老爺酒店(ホテルロイヤル)、蘭城晶英酒店(シルクパレス)など既存の5つ星ホテルと、礁渓温泉でのホテル競争が激化するとみられる。
台湾・台南市と日本の加賀市が「友好都市」に 交流強化に期待
台南市と石川県の加賀市は7日、友好都市提携協定書を交わした。今後は教育、文化、産業、スポーツ面などでの交流強化を図る予定。
頼清徳・台南市長は、石川県出身の八田与一が市内の烏山頭ダムの建設に携わっていたことから、双方には緊密な交流があったとした上で、今回の協定書調印により両都市の関係がさらに深まればと期待を寄せた。
石川県議時代から台湾との交流促進に尽力していた宮元陸加賀市長は、積極的に各分野での交流を進めることで、加賀市だけでなく近隣地域にも台南をアピールすることができると友好都市のメリットを語った。
統計によると、2013年に加賀市で宿泊した外国人観光客は約2万9000人で、そのうち7割が台湾からの観光客だったという。
同市では台南市のほかに、高雄市や高雄市鼓山区ともそれぞれ都市提携を結ぶことで同意している。
「アングリーバード」のパイナップルケーキが登場
台北でこのほど、今月11日から開催される「台北 パイナップルケーキ文化フェスティバル」の記者会見が行われ、人気モバイルゲーム「アングリーバード」のキャラクターをかたどったパイナップルケーキなどが紹介された。
このイベントには、ほかにも日本産の栗を使ったヒヨコ型のものや、1キロ1000台湾元(約3400円)のフランスの高級チョコレートを使った商品など、出展各社が工夫を凝らした商品が出品される。
2006年から始まり今回9回目を迎えるこのイベントでは1年に1度のパイナップルケーキコンテストが開催されてきたが、今回初めてヌガー(牛軋糖)コンテストが行われ、これに合わせて約51キロのヌガーを使った巨大なサッカーボール型ヌガーが披露された。
イベントは11日から13日の3日間、台北市の台北世界貿易センター3号館(世貿三館)で行われる。
台湾に感謝伝える“奇跡のピアノ” 盲目のピアニスト、黄裕翔さんが演奏
台北市内で13日まで行われている、東日本大震災での台湾からの支援に感謝するイベントで6日、震災で被害を受けながら奇跡的に修復されたピアノを、台湾で活躍する盲目のピアニスト、ホアン・ユィシアン(黄裕翔)さんが演奏し、観客から大きな拍手を受けた。
ホアンさんは“奇跡のピアノ”で福島の被災地の人々に向けて作ったオリジナル曲や、「赤とんぼ」「望春風」といった日台の民謡などを演奏。自身の実話をもとに本人が主演した映画「光にふれる」(逆光飛翔)などで知られるホアンさん、“奇跡のピアノ”を弾いて「長い間会っていなかった友人のよう」な感覚を持ったという。
この“奇跡のピアノ”は震災当日、津波の被害に遭い、海水や泥にまみれて修復不可能とされながらも、ピアノ調律師の遠藤洋さんが半年の時間を掛けて修復し、話題となった。今回、その遠藤さんも約20年ぶりに台湾を訪れ、ホアンさんの演奏に耳を傾けながら、台湾は色々なものが変わったが、優しさは変わっていないと語った。
“奇跡のピアノ”は2011年のNHK紅白歌合戦で、アイドルグループ「嵐」のメンバーが演奏し、被災地の人々を勇気付けたが、今回の訪台では台湾の人々に復興支援の感謝を伝える“メッセンジャー”になっているようだ。
倉木麻衣ライブチケット 販売開始から1分で完売
今年デビュー15周年の歌手、倉木麻衣が8月24日に台北で行うライブのチケット販売が6日に開始され、わずか1分で完売したことがわかった。
ライブPRのため先週、約5年ぶりに台湾を訪れていた倉木。会場の下見ではステージの大きさを当初の予定よりもさらに拡大させることが決まり、一体感を演出することでファンとの距離を縮めるという。
台湾の女性歌手、アフー(阿福)とコラボレーションして中国語楽曲に挑戦している倉木は中国語を特訓中で、ファンに対して「演唱会見」(ライブでお会いしましょう)とアピールしている
台湾南東部の火山島で恐竜時代から生存の“仙女蝦”を発見
国立海洋生物博物館(屏東県車城)の研究者がこのほど、台東県の離島・小蘭嶼(しょ)で「豊年エビ」の一種、“仙女蝦”を発見した。“仙女蝦”は約2億年前の恐竜時代から生存する甲殻類の水生生物で、台湾では10年前、陽明山の向天湖でも見つかっている。
美しく鮮やかな色と優雅な姿で知られる“仙女蝦”は実はエビの仲間ではなく、鰓脚綱(ミジンコ綱)に属する。体は細長く2〜4センチメートルほどで明るいグリーン。ヒゲのような多くの足(鰓脚)とエビの尾のような形の鮮やかな朱色の尾叉を持つ。腹を上にして仰向けに泳ぐのが特徴。
今回“仙女蝦”が発見された小蘭嶼は、蘭嶼の南東約5キロに位置する火山島。切り立った崖の多い無人島で軍のミサイル射撃場となっている。海洋生物博物館の研究者が、この島の火口のくぼ地や砲弾の跡にできた水溜りの近くの土壌を採取し顕微鏡で観察したところ、卵を発見。孵化させたところ、“仙女蝦”の幼生がかえった。“仙女蝦”の卵は乾燥や高温・低温など劣悪な環境にも強く、国外では10年置いた卵が孵化した例もあるという。
同館によると、陽明山の“仙女蝦”の卵が円形で雌雄の違いが明らかなのに対し、小蘭嶼のものは卵がピラミッド状で1万近い個体のうちオスは1〜2匹しかおらず、体型も小さいという。
また、同館で米国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)のデータベースでDNAを照合したところ、小蘭嶼の“仙女蝦”と豪州クイーンズランドの“仙女蝦”が最も近い関係にあることがわかった。
全裸でうろうろする少女、「服なんか着たくない!」 麻薬使用か、6人を取り調べ
台湾基隆市の警察は6日、賃貸住宅の一室で麻薬を使用していたとみられる少女ら計6人を拘束し、取り調べを行った。少女のうち1人は全裸で室内をうろうろし、服を着るよう促す警官に対して、「暑いから服なんか着たくない!」と抵抗した。台湾・中時電子報の報道として、シンガポール・聯合早報網が7日伝えた。
報道によれば6人のうち3人は男、3人は17、18歳の少女を含む女。警察が以前にも踏み込んだことのある部屋を取り調べたところ、室内に着衣の乱れた少女らがおり、麻薬の一種「ケタミン」のにおいが漂っていた。
全裸で室内をうろうろしていた少女は「暑いから服なんか着たくない!」と言い張ったが、男性警官に「私は君のお父さんにもなれる年代だ。この手のことは彼氏の前でやりなさい!」と言われ、ようやく服を着たという。
取り調べに対して男らはケタミンの使用を認めたが、少女たちは「彼氏と一緒にいただけだ」と話し、使用は認めていない。
改めて中国人を問題視・・・公共の場で「ダンスをするな」=台湾
台湾で改めて、中国大陸人の「民度」を問題視する声が高まってる。きっかけは、澎湖島・馬公市にあるホテルのロビーで6月29日、中国大陸からきた女性旅行客2人が大音量で音楽を流し、踊り始めたことだった。同ニュースが報じられると、台湾のインターネットでは大陸人を非難する書き込みが相次いだ。台湾メディアの旺文社は3日付で、大陸人を「他人の気持ちを全く配慮しない。マナーと礼儀の欠落を反映している」と批判する論説を発表した。
女性旅行者2人は6月29日朝、澎湖島・馬公市にあるホテルのロビーで突然、大音量で音楽を流し、踊り始めた。流した音楽は、中国と中華民族を称賛する曲の「光り輝く民族の風格」だった。ホテル従業員がただちに制止した。
2人は大陸からの旅行団のメンバーで、他のメンバーは踊る2人を取り巻いて眺めているだけだったという。
同件が報じられると、台湾では、インターネットに「中国人」のマナーや考え方に対する非難の書き込みが相次いだ。中国大陸でも、ニュースサイトが同件を報じると「ただ言えるのは、『頭がおかしい』ということ」、「こういう人の気持ちをかえりみない行動は大嫌いだ」などとの批判が寄せられた。
台湾を「弟」と形容し、「自分の家でもつらよごし。弟の家に行ってもつらよごしをしている。弟は、どう思うか。俗悪! ということだ」と非難する書き込みもある。
中国では、屋外で太極拳やダンスなどを楽しむ人が多い。集まるのは主に中高年の人々だ。最近ではダンスの人気が高く「広場舞」などと呼ばれている。特に女性が多いということで「大媽広場舞」とも呼ばれる。
「大媽広場舞」は問題を起こしている。住宅近隣で、大音量で音楽を流すことがあるからだ。以前からも、マンションの部屋から水をかけられるなどがあったが、2013年には、踊っている女性らが上から“糞尿”を浴びせかけられる事件が何度か発生した。異臭が立ち込める中で、それほどは汚れなかった人が踊り続けたなどの事例も紹介されている。浴びせかけられた側が腹をたて、音楽のボリュームを最大にして夜まで鳴らしつづけたこともあった。
大陸関連情報の報道に力を入れる台湾メディアの旺文社は3日付で、「広場舞」の問題を取り上げた。「公共の場所で超大音量で音楽を流す」、「長時間にわたりマンション住人にやかましい思いをさせる」、「抗議しても受け入れない」などと指摘し、「広場舞」で大陸人が引き起こす問題について「他人の気持ちを全く考えない。マナーと礼儀の欠落を反映」と論じ、大陸人の「社会人としてのレベル」を批判した。
論説は、「広場舞」の“海外進出”についても言及。フランス・パリのルーブル博物館前の広場で踊った例、ニューヨークの公演で踊った例、さらに「最近では鉄道の駅で一心不乱に踊った例も報じられた」、「澎湖のホテルでも夢中になって踊り始めた」と紹介。
中国大陸で「糞尿」を浴びせられた際、インターネットでも同情の声がほとんどなかったことを踏まえ、「中国大陸内でも国外でも、『広場舞』は歓迎されない」と主張し、「澎湖のホテルでは従業員に阻止された。米国では警察官が中国人女性に手錠をかけ、連行した」と紹介した。
論説は、「広場舞」とは「健康的な娯楽で、集まれば寂しさからも逃れられる。中高年の生活を豊かにする。高齢化が進む社会で、本来は奨励されてしかるべき」と評した上で、「問題は、公共の場では騒いではならず、まして他人の邪魔をしてはならないことだ。これは現代社会で最も基本的なマナーであり礼儀である」と主張。
さらに、中国大陸人が引き起こしている問題は「広場舞」だけではないと指摘。「例えば飛行機内では、大声で騒ぎ、(搭乗時に荷物の置き場を確保しようとするなどで)突進する。人々は横目でにらんでいる」と論じた。
論説は最後の部分で、豊かになった中国人が観光やビジネス、場合によっては海外に移住することも増えたと指摘し、「世界の人は、中国時のマナー欠落という一面を見ることになった『広場舞』の殺傷力を甘く見てはいけない。『広場舞』は中国が世界に嫌がられる度合いを、さらにひどくしている」、「大陸は、全国民のマナーや礼儀、教養レベルを向上させることを、もはやないがしろにはできない」と主張した。